江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大秦帝国 その8

中文版 20後半~26集

 テレビ放送と別にレビューしてると無駄が多いので、中文版を基本にレビューすることにします。ただし、テレビは抜かないからね~~
 放送のあった分まで、何回かに分けてレビューするつもり・・・でないと、そろそろ間に合わなくなってきたw
 第4回放送分なんか、一言で十数年ぶっ飛ばしてくれた(爆)追っかけるのが大変~

 まずは半分くらい・・・中文版6集分強だけど5集分くらいカットになってます。

 第2次の新法で、土地制度改革や奴隷制の廃止、新戸籍法などが出された。それは貴族や豪族たちの利権をもろに侵すものであった。
 甘龍らは、土地を太子に献じて、土地の再配分の妨害をはかる。まんまとそれに乗せられ、衛鞅と新法への反発を募らせる太子。ちゃんと少年2号がやってます。少年黄飛鴻の梁寛とか書剣恩仇録の心硯とかしてた馮鵬飛です。

 解放奴隷たちに土地を譲り渡すことを拒否した太子の領地の農民たち、それに不満を募らせる解放奴隷たち、土地の再配分は今まで土地を守ってきた農民とそれを収入源としてきた貴族たちの反発を招く。弱腰の県令と農民たちのリーダーを斬首に処し、力づくで変法を推し進める衛鞅。

 この辺からの墨家の話やら白雪との再会やらには、ばっさりとカットが入っています。

 一方ではきちんと白雪をラブレターをやり取りし、やっと再会を果たす。部屋に走りこんできたりして、衛鞅がなかなかかわいげのあるところを見せています。いつ結婚しようという衛鞅に、黙ってカーテンを引く積極的な白雪ですw

 第3の変法を発表するまでに、土地改革などを軌道に乗せたい衛鞅を謎の一団が襲撃する。それを救った忍者スタイルの黒衣の一団。
 視察に出た孝公と黒伯は、土地改革は衛鞅の実力行使で成功したように見えていたが、太子が貴族から献上された土地の住民たちを移動させず、旧来の土地を耕作させていることを知る。変法をやめさせる手立てとして太子を利用しようと、あれやこれやと焚きつける老臣たち。なんとか手をうてばいいのに、ほっとくんだからなあ。
 視察を続ける孝公も騎馬集団に襲われ、衛鞅の指示で駆けつけた車英の軍に救われる。互いに車英の護衛を譲り合う二人・・・おいおい
 この攻撃をしてきたのは、鉄工としてもぐりこんできた墨家の一団だった。そのリーダーがマンガの主人公そっくりの姿で、見た途端に「お、墨家が悪役か・・・」とわかった。
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で、その墨家の隠れ家を襲い、火を放ったのはまたも謎の黒衣の集団。
 黒伯と西方の巡察を続ける孝公は、玄奇と再会する。墨家の一員であった彼女は、力による変法を非難する。孝公は話せばわかると彼女とともに墨家の本拠地神農大山をめざす。当然、朝廷では君主が失踪したと騒ぎになる。
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 衛鞅は、墨家襲撃を白雪たちの仕業と推測し、彼女たちを訪ねるが、すでに姿はない。

 麦の収穫の時期が来て、太子領の新国民(解放奴隷)の村からも収穫が送られてきた。土砂が大量に混ざった中身を見て、激怒した太子は、一団をひきつれ、村の住民を虐殺する。激高した住民たちは、他の村の住民たちとともに武装蜂起する。

 孝公を衛鞅とともに暴君酷吏と断じて、民衆のために抹殺しようとしていた墨家の指導者たちは、墨家の本拠地に乗り込んできた彼の処置に迷う。つまりは、戦国時代版おせっかい革命家と言うか時代遅れのテロリストというか、まあそんな位置づけです。
 太子の暴行がきっかけで蜂起した農民たちは薬陽に押し掛ける。太后は衛鞅にすべての権限を与え、法による処置を求める。

 神農大山では、孝公と墨家の論戦が続く。墨家襲撃を商売の邪魔をされた自分たちの仕業と乗り込んだ白雪主従、百里遥もやってくる。わーわーやった割には、リーダー(というのだろうか?)の「我々も時代遅れになった」という一言で、暴君を殺せ!と殺気だっていた墨家の一同が宴会モードになったのには、苦笑。この辺は当然カットだなあ・・・と見ながら思ってたら、やっぱりカットでした(笑)

 薬陽では、押し寄せてきた民衆を前に衛鞅が太子の犯罪を裁く。太子は未成年なので、領地没収などの刑に処されるにとどまったことに不満な民衆も、その責任を太子傳である君主の兄贏虔が鼻削ぎの刑に、公孫賈が刺青の上流刑に処せられたことで満足し、変法万歳を叫んで、村に戻っていく。
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 墨家を言い負かして、変法の邪魔をしないという約束をとりつけることに成功した孝公は、玄奇、とらえれていた衛鞅の護衛荊南と山を下りてくる。

 薬陽では、先に戻った白雪と衛鞅が来春には結婚しようと約束を交わし、幸せモード。
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 事件を引き起こした太子と村の住民たちの間に、麦に土砂を混ぜた首謀者がいるはずだと景監たちは追求しようとするが、衛鞅は無駄だと考えている。その首謀者とおぼしき甘龍は屋敷にこもって、布団をかぶっている。

 気分よく戻ってきた孝公を向かえたのは、兄贏虔が刑を受けたという知らせ。昏倒するほどのショックを受けた。
 薬陽に戻ってまっすぐ兄の屋敷を訪ねるが屈辱に耐えかねる虔に「もう、兄はいなくなった」と突き放される。孝公は息子を廃嫡し、山野に追放する。
 孝公を迎えた衛鞅は、留守中の出来事を責められると覚悟していたが、孝公は一言もそれには触れず、変法の第3段階を示すよう求める。