江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大秦帝国 その10

中文版 第32~36集

 新しい秦軍の模擬戦を視察する孝公たち・・・この後、魏が韓を攻めるというエピソードが丸ごと抜けてます。
 馬陵の戦いですね、「龐涓ここに死す」と言う話。詳しくは、ここで
 この戦いの結果、魏は龐涓を失い、彼を擁護した龍賈将軍を牢に入れ、朝廷には無能な貴族しか残っていない。

 斉は韓に援軍を出すには出したもののぎりぎりまで引き延ばしたため、魏が退却した後の韓には死人の山。申不害の変法の失敗をなじって韓公は憤死、不害も自刃して果てる。

 魏の大敗を喜ぶ秦の国民に、この魏の大敗は秦の手柄ではないし、まして河南の土地は取り戻してないと衛鞅は冷水をぶっかける。

 咸陽への遷都も実現し、いよいよ魏との戦いに臨もうとする・・・ここまでで33集。
 しかし、魏の王族はみんな無能で、龐涓たち現場の将軍が秦に気をつけろと言っても聞かず、現場から「晋が洛水わたってきてます」と報告が入っても信じない、ようやく信じても「ちっぽけな秦に何ができる」とたかをくくってる・・・いくらなんでも無能すぎないか?

 秦の国内では、対魏戦に老秦軍ではなく、衛鞅が率いる新秦軍を向かわせることに、子岸ら古参のものが反発、孝公が我々の任務は秦の守備と説き伏せる。
 
 河西に陣を張った秦軍は、地域の古老を招いて、付近の山道を調べたりして着々と準備を進めていた。
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 魏では、秦から戦書が届いても、衛鞅を「あの中庶子」風情がえらそうに・・・と小馬鹿にするだけの王族たち。龐涓が戦死、龍賈は牢の中で、その下の将軍たちは焦る。どうにか龍賈を軍務に復帰させることはできたが、対秦戦の大元帥には公子昂がおさまってしまう。
 3万の兵を率いて、河西に向かう龍賈。8万の兵を率いてくるはずの公子昂は、出陣のあいさつやら宴会やらに忙しく動こうとしない。

 龍賈がやってきたことを知った秦軍では、さっそくこれを討とうとするが、衛鞅はこれを押しとどめる。
 
 魏王朝の無能さを強調しただけの34集でした。

 一戦で決定的に魏の全軍を壊滅させようと策をめぐらす衛鞅、相手があの公子昂ではあまりに簡単・・・

 なにしろ、女づれでゆるゆるとやってきて、雅楽がないと全軍から鼓手を借り出して優雅な音楽の練習をさせ、決戦が始まっても部隊に返さない、先に到着していた龍賈の部隊は無視して、合流しない・・・挙句の果てに、和議の為に衛鞅と会見して、そのすきにだまし討ちをかけようとして、失敗。
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 結局、あの山の上での合戦のときにはもう戦いの大勢は決まってしまっていて、老将軍は公子昂に絶望している状況。
 山の上でも、横にいる司馬が「それはだめです」ということをすべて「俺は大丞相大元帥だ」と無理やりやらせ・・・やっぱりぼろ負けしちゃった。

 かつて、薛の商人として公子昂に賄賂を贈っていた景監は、もともとは贏虔のものであったその宝物天月剣を取り戻す。

 で、ますます無能さをアピールする公子昂な第35集でした。

 36集、死を覚悟した老将軍龍賈の率いる河西軍と秦軍の決戦。それに勝利した衛鞅は人質とした公子昂に手紙を書かせ、秦の旧領土の回復と魏の領土の割譲を迫る。それを拒否できない魏は、安邑から大梁への遷都まで強いられる。
 公子昂は「お前は無能だから、秦の利益になる。だから魏に戻してやる」と衛鞅にあからさまに愚弄されながら、へつらう。でも、国に帰るとやっぱり敗戦を人のせいにして、そっくりかえっている。今さらながら、公孫叔の言うとおり衛鞅を殺しておかなかったことを悔やむ景王。以後、魏は落ち目の一途をたどることに。

 勝利に沸く秦の都では、変法の完成、国土の回復、報復の成就が宣言され、軍功への褒賞が行われる。

 ・・・やれやれ、やっと追い付いた。
 長かったよ、20集の後半から37集の初めまでが、日本版第4話ということですが、戦争シーン以外はほとんどカットになってた。のこり14集分か~~