江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

喬振宇版書剣恩仇録 その12

19~20集 やっと折り返し

 いやあ、やっと半分ですね。半分でやっと兄弟対面、さっと対立というところまでやってきました。
 
 陳家の旧居にこっそり忍び込むしかない秘密結社紅花会の幇主となった現在の陳家洛に対し、自分の両親と知りつつもやはりこっそりと墓参するしかない皇帝乾隆の出会いです。
 
 乾隆の方は、すでに陳家の息子が見つかればそれが弟だと承知しているけれど、それが趣味の話では意気投合したものの、政治的思想的には皇帝として認めることができない昨夜の紅花会の主だと知ってびっくり。
 宮廷での乾隆は皇帝とはいえ、鬼母と鬼嫁の尻に敷かれ、老臣たちには首根っこ押さえつけられで、窮屈な思いをしているのですから、突然見つけた「弟」が思いがけず有能であると知って、なんとか味方に引き入れたい思いで、ひっしと手を握ったりもするわけですねえ。
 
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 けど、そんなことを知らない陳家洛の方は、皇帝に迫られたかとさぞかし焦ったのではないでしょうか。
 「そなた何か思い煩っていることがあるのでは?」って聞いてますが、家洛君、四哥文泰來のことよりこれ以上せまられたらどうしようとそっちが心配だったんでは?
 
 文泰來の釈放を巡って、結局相容れない二人はお互いの命だけは保証し合うというとんでもなく身勝手な約束をして別れてます。焦る陳家洛はさっさと立ち去り、名残惜しげに見送る乾隆・・・う~~ん、兄弟には見えない分、その気がありそうに見えるわw
 
 徐天宏の「どこが諸葛孔明だい?」めっちゃ簡単な作戦+陳家洛の皇帝への信頼感に基づく無鉄砲な作戦で、文泰來の捉えられている地下牢にとりあえず侵入して、地上までは連れ出すことに成功して、続きは次回。
自分だけ逃げるなんて作戦に文泰來が承知するわけもないことくらい、計算しろよなあ。
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 でも、こうやってフードを目深にかぶっていると、帥哥度アップだね~~
 
 その地下牢で「皇帝は漢人でしかも、実の兄」と教えられて、固まった陳家洛。
 姉はいるが、兄はいないと言ってますが、ほんとは皇帝の娘の姉のほかに原作では別に兄もいるんでしたよね。だから、三官って幼名じゃなかったんでしょうか?
 
 このあたり、原作を改編したことがうまく脚本で整理しきれないのか、ところどころあれっと思うことがありますねえ。正体見せまくりの于万亭なんてその最大のもんですが。
 
 もひとつ、あの安っぽい模様の花瓶はなんとかならんでしょうか。あの絵を見て「こんな美女がこの世にいるのか」なんて、目薬させ~~w

 ところで、書剣恩仇録と雪山飛孤、飛孤外伝の出来事を年代順に並べた資料を百度百科で見つけたんですが、それによると
    1748年 乾隆13年 家洛15歳で家を出る。
    1758年 乾隆23年 于万亭皇帝に出生の秘密を告げる、陳世官夫妻死亡
           陳家洛、于万亭のあとをついで紅花会総舵主になる(25歳)
となって、書剣恩仇録のドラマはこの陳家洛15歳から始まって、現時点は陳家洛25歳ということになります。今回の陳家洛が何才からスタートしたのか記憶にありませんが、まあ現時点25歳なんでしょう。
 10年間山にこもって、ずっとあの師父と修行していたにしては、琴やら書やら文人趣味の腕が立ち過ぎる気もします。これだって、天地怪侠をぶっとんだ人物に設定し過ぎたせいでしょうねえ。公子の世話をするお付きの心硯もいないし・・・お気に入りのキャラなのになあ。
 
 心硯のかわりが、ほんとは裏切ってますが子どものころからずっと世話してきましたおじさんの衛春華じゃなあ~~かわいいお付きの少年が見たかった。