江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

新水滸伝 その8

79~86集

 いよいよ招安成功、一気に悲劇の大結局へという流れです。
 招安するや否や、都においといては危険と厄介払いを狙う腐敗高官と使える軍団を手に入れて使わにゃ損と考えてる皇帝のもとでは、先行きに期待は持てませんなあ。
イメージ 1
 早速、方臘征伐を命じられ、出陣する梁山泊軍。

 その前日、燕青は別れを告げに李師師の所へ。義姐弟の契を交わす様子で、こっそりと拝堂三礼、誰にも気づかれずに夫婦になる二人。燕青はすぐに戦いに、師師は皇帝のもとにと分かれるしかない。
イメージ 2
 
 宋江軍がやってきた方岩山では琼英という郡主が民を守って、山塞にこもって抵抗。なかなかの凄腕で、梁山泊軍は砦を破れない。そのうち、没羽箭張清との間に愛が芽生えて、結婚することに。その晩に、砦に攻撃を欠ける宋江たち・・・って、卑怯だわなあ。
 
 けど、こんな話、ありましたっけ?
 水滸伝に特に詳しいわけでもないんですが、方臘征伐の時に柴進が婿入りする話が混ざってる?
 
 前回のレビューで林冲は原作で悶死したと書いてしまったけど、あれは98年の央視版だった・・・思い込みは怖い。そういや、武松に看取られて云々とあったっけ(恥)
 
 方岩山を越えると蘇州。大攻防戦が続き、王英、扈三娘が戦死。やっと蘇州を落としたら、すぐに杭州へと使い回される梁山泊軍。
 
 もうここらに来ると、梁山泊の英雄好漢がバタバタと死んでいく。原作でもそうだけど、戦士の場面がきちんと描写されてる張順や孫二娘夫婦何かはいいほうで、史進や石秀は矢に当たってあっという間に退場、楊志は手紙で「病死しました」あとは、知らないうちに死んでた・・・今までなら、矢に当たろうが、岩にぶつかろうがピンピンしてたのにねえw
 
 そういや遼国遠征はなかったです。尺の問題か、政治的問題かは不明です・・・
 
 方臘は呉慶哲がやってました。この人、こういう豪快や役してるほうが王晶の雪山飛孤だかとA計画とかでの陰険な役してるよりずっと人に合ってると思うだけどねえ。
 この方臘と大々的に武打シーンを展開し、勝利を収めたのは、魯智深ではなく武松になってましたが・・はて?

 銭塘江での魯智深の入寂やらなんやらはきちんとストーリ展開。都に戻ったのは、30人ばかり。
 
 気の毒な蘆員外はここでも、宋江の先に毒酒をもられて水死。
 宋江は、毒酒とわかっていて、飲んで淡々と死んでいく。李逵は、宋江に毒を盛られたわけではなく、自分から進んで毒酒をあおって、殉死。
 
 その宋江李逵の墓の前で、呉用花栄は自ら首をつって死ぬ。もともと宋江に殉じる気だった呉用とは別に花栄はこのまま生きてるとそのうち奸臣どもに罪に落とされて獄死させられる、それくらいなら栄光に包まれて死にたい、残された妻子はなんとかするだろうと・・・あんた、無責任だよ。しかも首吊りに使えるような木、周りにないじゃない・・・
イメージ 3
 
 生き残り組のこれ以後が紹介されるのですが、皇帝が李師師のもとを訪れると彼女の姿はなく、糸の切れた琴が残されているだけ・・・梁山泊軍に別れを告げた燕青と共に去ったかと思わせるエンディングになってました。
 
 ともかく86集見終わりました。
 長さの割りには、途中でだれることもなく見続けられました。
 原作とどの程度離れてるかとか、前のと比べてどうかとか、私にはあんまり比較する情報がありませんが、一つだけ確実なのは役者は前作よりずっと美形です~
 
 武松の虎退治意外にもCGは使われていますが、若い俳優たちが体をはったアクションシーンを大々的に繰り広げていくのをスポイルするほどではなくて何よりでした。この程度にしてくれるといいんだけどねえ。
 続けてみた李連杰主演の映画が、3DのCG使いすぎで残念になっちゃってたこと思うと上出来でしたわ。
 
 で、次はそのCGだらけの新西遊記かね?