江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

張智堯版楚留香新伝 その5

15~18集(大結局)

 
 見なきゃよかった、というかこの話なくていいよ~の大結局(T ^ T)
 
 以下ネタバレしまくりますので、これから見る予定のある方はパス願います。
 近頃は、思いもしないのがひょいと日本で出たりするんで、ほんに油断も隙もない・・・
 
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 この桃花伝奇という話、正直今度が初めてです。
 ただ、楚留香が英雄というよりただの人になっちゃってる話という評価は見かけていました。
 その通りでした・・・
 その上、ヒロインが・・・なんで、ますますがっかり。新月伝奇でやめときゃよかった。
 
 それでも金四爺と楚留香の火のついた松明を空中に巻き散らかしての武打シーンとか、最初の方はおもしろかったんです。
 
 ところが、この張洁洁という男を振り回す小悪魔キャラ(ただし中の人はアラフォー)のヒロインが現れ、なぜか楚留香がこの女にベタ惚れしてしまってから、話は一気に奈落の底へ転がり落ちてしまった。
 
 突然姿を消したその女を追って、楚留香は入ったら二度と帰れないという麻衣教という邪教の洞窟へ入っていく。あれだけ大事な友達だった胡鐵花は山の中に置き去り。
 
 行ってみたら、その女は麻衣教の聖女で、楚留香はその婿となって、生涯外に出ることなく、そこで暮らすことを承知する。
 
そして、二ヶ月後・・・
 胡鐵花はひたすら山の中で楚留香の帰りを待っている。
 その楚留香は、今は妻となった張洁洁から「あなたには外の世界でたくさんの人が待っている。私ひとりが独占できない。お腹に子どもも出来た。これからは子どもと生きていくから、あなたは元の世界に戻って」と三行半を突きつけらてしまう。
 あっけにとられるが、結局彼女の言うとおり、一人で外の世界にもどることを決意する楚留香。
 しかし、外に戻る道を知るのは張洁洁の母親ただ一人。その母親から、外に出るというなら二つの道のどちらかを選べと言われる。片方は外の世界へ、もう片方は奈落へと続く道だというわけです。
 そして、この道へと歩き出したところで「ご覧頂いてありがとうございました。これでおしまい」とでかいテロップが出ておしまい。ぶつっ!!
 
 終わった~という達成感ない。爽快感ない。つまらん~~!!
 
 だいたいこの話どこまで原作通りかは知らないけど、原作の順番通りだとするとこの後に新月伝奇とかが来てるんだし、大人物にその後の楚留香が出てるし、ここで楚留香が穴に落っこちで死ぬということにはならないというのは彼の地では周知の事実なんでしょうけど、それにしても後味悪い。
 
 その後味の悪さの原因のもう一つは、楚留香をそこまで惚れ込ませた張洁洁がなんも魅力的でない。中の人はこれを含めて三本しかドラマ経験のない素人同然、しかも1975年生まれで張智堯@楚留香と同い年の若作り。(百度百科受け売り)ちょい役でももっと見栄えのする女優がいっぱい出てるのになあ。
 個人的にはこんなムカつく配役は張P倚天屠龍記の大根周芷若以来ですわ。
 その上、80年あたりの香港武侠映画で出てきても不自然さのないこの古臭い髪に衣装・・・彼女以外の女優陣はもっと今っぽい髪と衣装なのに、なぜだ?
 
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 これがもう少し「この張洁洁なら、楚留香が惚れ抜いても仕方ない」と納得できるキャスティングだったら、後味の悪さも軽減されてたんでしょうけど・・・聖女のかけらも感じられなくては、なんともはや。これじゃ、カマキリとおんなじですわ。
 
 だいたい入ったら二度と出られない神秘な宗教の聖地だとか言ってますが、その聖女張洁洁も、配下の人間たちも大勢外に出てきてわーわーやってたじゃないですか。それを今更、外に出るには生か死かの二者択一を迫るなどと・・・あほらしい。
 
 せっかく、ここまでいい男と洒落たセリフ楽しみながら、まったり楽しくドラマ見てたのに、最後の最後で大コケ(号泣)
 
 これから見るのに、ここまで読んでしまった方。
 15集の途中でいきなり「金家のこれまで」についてのアニメが始まったら、そこで視聴をやめられることをおすすめします。
 
とにかく、演職員表
楚留香(張智堯)
胡鐵花(樊少皇)
張洁洁(夏清)
老板娘(石蘭)・・・葉二娘@天龍八部の人ですなあ、お久しぶり
称公(舒耀宣)
陀婆(戴春栄)
黒衣老妪(趙越)
艾红(李欣)
艾青(金巧巧)
金四爷(佟凡)
卜担夫(張達明)
卜阿娟(寧檬)
麻冠老人(張光北)
麻衣老妪(陳炜)
 
▪ 原著:古龍
▪ 導演:張敏
▪ 配樂:郝一鋼