江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

新辺城浪子 その1

1~18集

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 古龍原作の「辺城浪子」あちこちで映画やドラマになっているので、今さらストーリ紹介もないだろうとか思ってたんですが、これって何が原作だっけ?というぐらいの改編振りなのは毎度のことでして・・・
 最近じゃ、日本でも出た鐘漢良が傅紅雪、陳楚河が葉開の「天涯明月刀」も「辺城浪子」度が高くて、強烈な母親たちが印象的でした。

 で、これはまだ見終わってないんですが、この夏に放送されたドラマの中では珍しくごくふつうの武侠ドラマだと思います。
 仙人や妖怪が群れなす青雲志、幻城、仙剣雲之凡とかに比べりゃ、しっかり地に足の着いた武侠劇って気もしますが、まだ半分も見てないんで先の責任持てないです。

 登場人物その1はとにかく傅紅雪。母親の命令で父の仇を討ちに世間に出てくる。その彼が父の仇をと狙うのは万馬堂の堂主馬空群で、どういう魂胆か知らないけどまずその娘馬芳鈴に自分を愛させろという母親の指示に従って、彼女に接近する。

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 葉開は、馬芳鈴のゲスい婚約者慕容明珠になりすまして、万馬堂に入り込む。彼には丁霊琳という賑やかな娘が付きまとっている。

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 このドラマの舞台は、私の見た分では砂漠と万馬堂と酒場+客䙁の無名居の三か所。その砂漠のただ中にポツンとあるアラビアンナイト風な無名居の主人蕭別離は一見世知にたけた好人物風だが・・・中の人がビンセントさんなので、十分怪しい。

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 そこの舞女たちは実は万馬堂の秘密の手先で、リーダーの翠濃はもともと馬空群の義理の娘で芳鈴とは義姉妹。この翠濃と馬芳鈴の師姉妹が共に傅紅雪に愛情を持つようになって、三角関係成立。鬱陶しい展開必至だなあ。しかも、男はどっちつかず・・・

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 馬芳鈴は、傅紅雪に愛情を持つようになっても、素直にそれを認めずあ~だこ~だとしてましたが、彼女の結婚式を前に結ばれる。

 恋愛の達人のような口をきいていた葉開だけど、解毒のための薬が効かなかったことから、女性との経験がないことがばれてしまい、本人が気づかないうちに丁霊琳に救われる。

 どっちも女性主導w

 こういう男女の関係があからさまに出てくるのは古龍ならではですね。

 そして、芳鈴の結婚式で連続殺人事件が起こる。まず殺されたのはろくでなしの慕容明殊で、その場にいなかった傅紅雪に疑いがかかる。

 その犯人探しに乗り出したのが傅紅雪、葉開、そして最初は傅紅雪殺しのために雇われたはずの天下一速い剣の路小佳の三人。

 というような流れで、ドラマが進んでいますが、正直ベタなドラマ展開です。だから、見やすいとも言えますw

 キャストは全体的に地味な気がします。

 傅紅雪が朱一龍。というと同じ古龍原作の新蕭十一郎で母親と婚約者に振り回されて人生を誤る気の毒なお坊ちゃまの悪役してた人です。まあ、無口で根暗な傅紅雪だからそれでもいいのかもしれない。
 葉開の于青斌も、新蕭十一郎に出てました。こっちは風四娘に惚れて、お坊ちゃまがエリートコースを踏み外してしまった楊開泰の人。イケメンでかっこつけで賑やかな葉開のキャラにはちょっと地味。
 新蕭十一郎からはあと何人か出てますが、傅紅雪の母親花白鳳の王艺曈はヒロイン沈璧君の母親でよく似たキャラやってました。でも、なんといっても迫力がない。天涯明月刀の田麗には遥かに及ばない。

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 ヒロイン群でただ一人目立つのが、馬芳鈴の張馨予ですが、武林の正派名門の純情ツンデレお嬢様にはちょっとwなんせイメージ的には康敏@新版天龍八部、李莫愁@新版神鵰侠侶に加えて、妲己ですからねえ。
 丁霊琳の貢米は金玉満堂の本来の婚約者やってましたが、翠濃の柴紫雲は大きな役してない感じ。

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 そんな中でただ一人濃ゆいキャラ全開なのが、ビンセント焦恩俊。うさん臭いいい人から、どう化けの皮はがれるのか楽しみ。

 まあ、あんまりお金かけてる感じはしませんし、B級っぽさにあふれてますが、アクションはまあまあ。
 気軽に見るにはお薦めかもしれません。