江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

孤芳不自賞 その2

15~30集

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 なぜか主人公たち傷だらけ画像がいっぱいw
 他のドラマの合間合間に見てたんですが、ほんとにぼ~~と見てる分にはこんなに気楽に見ていられるドラマも珍しいかとw
 
 晋では、王を毒殺して娘の子どもを跡継ぎにして、実権を手中に収めようとする張尚書が邪魔になる楚北捷と白娉婷を排除しようと立て続けに罠を仕掛ける。一方で、晋王に頭痛薬と称して毒薬を飲ませ続け、徐々に薬漬けになってきている。
 
 帝位簒奪の邪魔になる王后と王子二人を毒殺、その罪は白娉婷に押し付けられる。皇帝は楚北捷に白娉婷殺害を命じる。
 
 ところが、楚北捷は白娉婷を「殺した」けれど、神医の弟子酔菊によって、生き返らせる。
 
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 二人のいちゃいちゃは省略。
 
 一方で、白蘭の公主を篭絡、婿に納まった何侠。うっとおしい老臣たちとの権力争いをくぐり抜け、白蘭の軍事力を強化しようと動き出している。こっちのいちゃいちゃは男の方に思惑あり過ぎ・・・
 
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 張尚書と燕王は手を組んで、楚北捷と白娉婷を襲い、二人は自分たちが死んだことにする。
 
 でも、「鎮北王楚北捷が昏王に対して反乱を起こし、晋王を殺し、謀反人楚北捷も殺されて、帝位は張貴妃のお腹の子に」という計略を知った二人は、大活躍の末に、この企みをぶち壊す。
 
 捕らえられていた王を解放、本人たちは正式に結婚、国じゅうがめでたい~~ムード。
 二人は、引退して田舎にひっそりと暮らすことを決意。
 
 ここらまでで28集。
 
 29集からはいよいよ本格的に兵力を集め、戦争の準備に取り掛かった何侠と彼に一抹の不安がある公主の話。意外にこの辺、しっかりしてる。
 
 村の住人達から主産業である養蚕の蚕が次々に死んでいる、なんとか助けてほしいと懇願された楚北捷と白娉婷は、桑の葉に毒がまかれていることに気づく。
 
 そして、晋王は体の不調がひどくなり、蚕の大量死で国民が動揺していることもあって、前王の隠し子だった楚北捷を正式な王弟として呼び戻そうとする。
 
 この晋王司馬弘、秀麗の皇帝劉玄と同じ于波なんで、なんか企んでいそうに見えて仕方ないんですが、こちらはそうでもなかったようです。監禁されているときに、自分の味方となり、母親まで犠牲にした侍女を解放後に王后にし、佞臣に操られた自分を反省しています。
  
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 戻ってこいという勅命を受けて悩むが妻には言わない楚北捷、妊娠したことを黙っている白娉婷と、また二人の間に波風が立ってきました。言えばいいだけのことなのに、これからまた一波乱ですな。大事なことは言わないきかない伝統にのっとってますw
 
 このドラマ、こんな調子で進んでいて、ものすごくテンポはいい。
 そして、視聴者が「こいつは、こうなってほしい~」「もういい加減に次に進め~」とか思うところで、きちんとその方向で話が展開。あったらいいなこんな場面とか、入れてほしいよこんなエピソードとかを忘れずに入れてくる要領のよさ。
 
 話は言ってしまえば、今までに見たドラマや映画に既視感のある展開と映像。人物設定も、それぞれのキャラの「あるべき姿」みたいなものが相当に誇張されていて、言ってみればなじみやすいんだけど、行き過ぎになる寸前でとどまってる感じ。
 
 個々のエピソードでも、あ~これっていうのがいっぱい。
 白蘭朝廷で、公主に老臣たちが迫る場面で「臣附議~」というのが何度も繰り返され、その度に失笑。でも、この「臣附議~」ってみんなが連呼するの、琅琊榜以前に見た記憶がない。
 
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 大軍に囲まれ、援軍は張尚書と何侠に握りつぶされた絶体絶命の楚北捷を白娉婷が友達の涼の将軍に頼んで大量の藁人形を作り、援軍が来たと見せかける。雪山だけが珍しいか?
 
 王の子どもを妊娠しているという嘘を現実にすべくするために太医を「利用」するのは甄嬛伝とかでもあった。
 
 竹林の中で笛に箏、船に火矢を射かける、ハングライダーで登場、仮面をつけた将軍、毒殺未遂、解毒の神医登場・・・一つ一つあげればきりがない。
 
 それに、因果応報、勧善懲悪、主人公カップル無双w
 
 独創的な動きはない気がするもののアクションシーンも結構多いし、それなりのクオリティ。
 
 雑かと思うと意外にそうでもなくて、涼、白蘭、晋と燕の四つの国の宮廷のセットや衣装はしっかり区別できてるし、わりに伏線も回収してる。
 衣装や調度品もけっこう質がいい。もっともこの手のドラマで、衣装まで貧弱だったら目も当てられん気もする。
 撮影地探しも個人的には楽しいんですが、この白蘭宮廷の場面では爆笑。あのヒラヒラ天龍八部のときの大理皇宮の象さんたち↓が、部屋の中にまで並んでました。上の画像の端に見えてます。
 
 
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 いかにもな悪役の張尚書はこれで退場。一緒に逃げようとした娘に見放され、縊死を選びます。 ぶら下がってる場面、舌を出しているのにぎょっとしました。確かにそういうものらしいとか聞きますが、そこまでやったのは初めて見た。程晧楓、悪大臣のカリカチュアみたいな張尚書をなんかもうノリノリでやって、これでどうだっと退場していきましたね。器用な役者ですわ。なんせ、琅琊榜じゃあの人格者蕭景睿でしたもんね~
 
 
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 決して感動を覚えるような出来のドラマではないとは思うんですが、人気が高いのもなんかわかる気がします。
 
 とにかく史実には基づいてないんで、次に主人公が何をしでかすのかが読めないという利点はあります。先がわかってるだけに、見る気失せている秀麗江山之長歌行とは真逆ですわ。
 
 ということで、何で見てるんだと自分でも思いつつ、視聴継続。