1~14集
この冬に始まったドラマの一つ。
分類としては「古代宫廷、謀略、言情」となってるんですが、古代宮廷と言っても架空の国が舞台だし、謀略といっても見え見えだし、最後の言情てのがラブロマンスの意味らしいので、それだけはまあ・・・という感じ。
架空の国舞台に謀略の限りを尽くしていた琅琊榜とかと比べるのも申し訳ないくらい。
晋、燕、白蘭、涼という四つの国が牽制しあっている古代の中華世界。まず晋の鎮北王楚北捷が、王の命令で燕の敬安王を殺すところから始まる。
この敬安王の息子何侠とその侍女白娉婷は難を逃れるが、この背景には燕の皇帝が実力者の弟敬安王とその勢力を排除しようと企んだことがあった・・・という一応琅琊榜まがいの設定。
当然、残された息子は復讐に燃えるわけです。
晋の方では、張尚書が娘を皇后にして国を手に入れようと皇帝司馬弘の毒殺や楚北捷の追い落としを図っている。
この娘現在貴妃がもともと楚北捷に惚れていたというので、めんどくさい。
そして、白娉婷がただの侍女ではなく、兵書を丸ごと記憶している女諸葛という設定。謀略、戦略は超一流。その上、箏も弾けば、料理もする、刺繍もする。何侠とは子どものころから一緒に育っていて主従以上の存在。。
ところが、それ以前に子ども時代の楚北捷を彼女の父親が助けたという過去があり、楚北捷はそれに気付くやたちまち白娉婷との結婚を決意してしまう。
何侠は父を殺した楚北捷への復讐のために白蘭の公主に取り入り、大将軍に収まる。
白娉婷は涼の友人のところに流れ着き、そこで友人の夫と涼国を攻撃してきた晋の楚北捷軍から助けるために乗りだす。
まあ、派手なドラマです。
何しろ、いきなり見ず知らずの涼の皇帝のところに乗り込んで、兵の指揮権をくれって要求、しかもそれが通ってしまって、大活躍。
主人公カップルの楚北捷と白娉婷には、鐘漢良とアンジェラ・ベイビーこと楊穎。楚北捷の配音が聞きなれない人で違和感あります。
どう考えても、こっちのお幸せカップルに対して、貧乏くじ引いたとしか思えないの何侠と白蘭の耀天公主の組み合わせが、いつもついてない役する気がする孫芸洲と甘婷婷。
二次創作の世界にメアリー・スーという言葉があります。これは自作のキャラを原作の世界に持ち込み、原作の世界観を無視して、彼女にひたすら都合よく話を展開、大活躍させるような二次創作をさすそうで、このドラマを称してメアリー・スーだという指摘が大陸のサイトにはいっぱい。まあ、二次創作ではなさそうですが・・・確かにヒロイン笑うしかないほどに無双すぎます。
いくら陰麗華が無双でも、他の国に乗り込んで大将軍になったりはしない・・・はず。まだ21集しか見てない。
ややこしいことに、この二つのドラマ、同じように横店と象山で撮影してるんで見てると頭くちゃくちゃしてしまいます。
ついでに琅琊榜の靖王府も寧国侯府も蘇宅も王宮もみんな出てきます・・・気が散る。
琅琊榜つながりでいくと、このドラマ最大の見どころは悪役おじさんな程晧楓でしょうか。晋国乗っ取りを図る張尚書で、謝玉をもっとあくどくしたような役をやってます。実年齢より十何歳も下の蕭景睿から、二十歳は年上じゃろという悪大人の役まで、何でもやる人です。そういえば、この人、初めて見たのは神鵰侠侶のレイプ魔役でしたっけ・・・
その娘の張貴妃@邓莎は、こっぴどく楚北捷にフラれて、こちらも復讐に燃え、何侠と手を組んでます。
と、国際関係やら朝廷廻りが焦げ臭い中、楚北捷と白娉婷はちゃんと二人で崖落ちして、ちゃんと助かって、お互いに愛しているということを確認しあったところ。
彼の地では、特撮関係が貧弱だと非難していますが、まあそんなことを気にするようなタイプのドラマ運びはしてません。
徹頭徹尾、ヒロイン無双と二人のいちゃいちゃを見せるつもりのドラマでしょう。
アクションシーンも、戦争シーンもほどほどにありますが、メインじゃないです。ヒロインは戦術を立てて軍を指揮し、琴を弾いて嫌がらせはしても、馬に乗って槍を振り回したりはしなさそうです。これから先のことは知らない。
ついでに62集もあるので、最後まで付き合いきれるか、自信はないです。