江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

九州・海上牧雲記 その3

27~36集

 しまった・・・最初からストーリ書いてしまった。お嫌な方はスルーしてやってください。
 
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 瀚州の荒野では、碩風和葉が呪術師の蘇赫と共に雪狼王の一族に捕えられる。彼らと手を組むことになり、和葉は雪狼王の心を託される。牧雲家の靖公主厳霜は和葉に向かって、銀羽箭を放つ。和葉の肩に命中したその矢を抜いた蘇赫は、厳霜が真に碩風和葉を愛しているなら、彼のもとにあらわれるという呪をかける。
 
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 姫王朝の地下宮殿から脱出した牧雲陸、蘇語凝、穆如寒江の三人。牧雲陸はそれを持つものは即皇帝になれるという伝国国璽のありかを知っているのではないかと皇帝に問い詰められる。蘇語凝を妻という願いは一笑に付され、失望。
 蘇語凝は、次期皇帝である牧雲笙の太子妃となるため、宮廷に連れ去られ、寒江は穆如家に閉じ込められる。
 
 太子になりたくもなかった牧雲笙は、寒江の元を訪れ、お前は私の親友だ、だから頼みを聞いてくれと皇帝となった自分が天下を乱し、塗炭の苦しみをもたらすようなことになったら自分を殺せと密命を下す。
 
 これで、牧雲笙こそ真の王だと考えた寒江は愛する蘇語凝をあきらめる決意をする。
 
 業王牧雲栾は、牧雲笙を守っている魅族の力を排除することを企み、牧雲笙と蘇語凝の結婚式の席で牧雲笙が狂乱するよう酒に毒を入れさせる。この企みが成功、牧雲笙は彼を守る盼兮と共に宮殿内で大暴れ・・・ただし、彼女の姿は他の者には見えていない。
 ただ、この企みを承知していた牧雲笙がなんでわざわざ酒を飲んだのか?狂乱した彼が、次々に皇帝一族の暗部を暴露していくのをみてるとわざとやった感もありますが・・・はて?
 
 この姿を見て、魅族に守られた牧雲笙を太子とすることに反対する老臣たちだが、皇帝は意に介さない。しかし、魅霊を除くよう強要する老臣たち。
 
 とにかく牧雲笙には敵がいっぱい、兄弟たちも彼が太子ということには納得できてないし、特に牧雲陸は愛する蘇語凝を取られたという不満でもいっぱい。牧雲栾の息子牧雲徳、宮廷の呪術師苓鶴清、実は長子牧雲寒に傾いてる護衛・・・とか周囲が敵ばかりのところに魅族の盼兮に心寄せている牧雲笙ですが、この彼女も老師とやらから牧雲笙を利用して何やらやらかせと命じられているらしい。
 
 そんな中での牧雲家の面々が集まっての太子の結婚式。本人同士はさらさら結婚する気がない豪奢だけど、空虚な式。ずっと涙を流し続ける牧雲陸。この場をめっちゃ丁寧に仕上げて見せることで、空虚さが強調されてました。こういうデテールの作りこみはすごいと思います。
 
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 ずいぶん予算と手間をかけたこの場面、並んだ牧雲笙と蘇語凝の姿にどっか見覚えが・・・と思ったら、これ、雛人形じゃ?
 新娘が赤の衣装に金のひらひらした被り物、新郎が赤でなくて黒の衣装に金のコーンヘッドみたいな被り物。どこからどう見ても日本の雛人形の色合い。
 しかし、中華古装劇の俳優さんは首が丈夫でないと務まらんな~としみじみ思った。
 
 このドラマ、日本でもロケをしているので、背景の風景や屋敷うちの作りにそれらしいところを見かけるんですが、衣装デザインに日本人スタッフっていたんですかね?これ以外にもけっこう「日本的な」衣装も見かけて、それがウリの一つだった将軍在上といい勝負してます。
 
 結婚式の豪華な料理も話題ですが、個人的に笑ったのはアロワナの活き作りというとんでもメニューで「魚は痛い思いしてません」的なセリフがあったことでしょうか。おいおい~ 
 
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 ついでに、この料理牧雲栾がしょうゆも付けずに一切れ食べた切り、誰も食べてない気が・・・もったいない。
 
 ま、確かに、ろくなもの並べてもいない他のドラマの宮廷宴会場面に比べれば、豪華ではあります。エビも出てるw
 
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 皇帝は将軍在上と同じ中の人で、どっちも兄が弟に皇帝取られたことに不満で何やら企んでるという構図は一緒。ややこしいわw
 
 これだけいろんなところでロケをしてるのに、何か目立つ横店の秦王宮にあるこの門。あんまり手も加えずに何度も出てくるんで、その度に現実に引き戻される感じ。予算をどこにかけるかは制作の自由ですけどね~
 
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 青楼にいた南枯月漓はかつての父親の部下に侮辱され、蘇語凝が太子妃となることを聞かされて、逆上。彼を殺して、火を着ける。とらわれた彼女を牧雲徳が助け、殺せという父親に逆らって屋敷に置いている。その父親業王は、皇后と幽閉されている牧雲合戈をひそかに合わせたりして、こちらも何やら粘っこく昔の関係が復活?
 
 出てくる人間がみんなこじれた性格とこじれた背景、こじれた思惑を持ってるんで、ややこしいことこの上ない。乱暴な言い方してしまえば、誰もが「悪い顔」してる気がする。そこに面白味もあるわけですが・・・ねばねば恋愛ドラマは勘弁してもらいたい。