1~10集
たいそうな題名になっていますが、早い話がずっと待ってた軍師聯盟の第二季です。
待ってたかいがありました。おもしろいよ~~おもしろくてたまらんです。
そりゃ九州・海上牧雲記も十分おもしろいし、よくできてもいると頭で納得できても、気持ちは軍師聯盟2一色。
なんかもう見るのが楽しくってw
琅琊榜に嵌った時とか刺客列伝に嵌った時とよく似たモチベーションでストーリ展開や配役、俳優の演技がピタリと好みにはまってたとしか言えないです。
こちらの迫力もなかなかのものですが、私が見たいのは登場人物の人間描写。
好人物のようで何を考えているか今一つ腹の底の見えない主人公の司馬懿を筆頭に、複雑な個性を持つ登場人物たちが緩急自在に演じられ、厳しいストーリ運びの中にもふっとコミカルな演出が入ったり、朝廷や重臣たちの重たいやりとりと如何にもあたたかな司馬懿一家の様子が登場したり・・・とにかく脚本と演出がまさに好みのど真ん中。
それだけに第二季には不安もあったんですが、考えてみれば琅琊榜之風起長林とは違って撮影は一気にやってるんでそんな心配は必要なかったか。
第1集で、曹丕が退場。あちこちからもう惜しむ声が聞こえてきましたが、私もちとがっかり。中の人李晨って、今まで范冰冰の未婚夫って認識しかなかったんで、大開眼晴でした。
曹丕から位を譲られた曹叡の人物造形がまたユニーク。父親に実の母を殺され、父親の愛情を独占した郭照にも父親にも憎しみを抱いて育ち、性格ねじれています。即位しても、父親の葬儀をスルーするし、生母甄宓の肖像をそっくりにかけないと言って画師たちを殺し、挙句の果てに自分が女装してモデルに・・・
かと言って、無能な君主かというと、ちゃんと押さえるところは押さえてる。なかなか複雑なキャラです。
早速、出師表を出して、出陣。このあたりの演出は重厚で中々見せてくれました。諸葛亮の配役は王洛勇@郭靖@張P版神鵰侠侶の人なんですが、声が周野芒なんですよね。彼の声で朗読される出師表、よかったです。
その出師表を突きつけられた劉禅、こっちのダメっぷりはまたリアルにダメ君主。というかただのアホぼんだな。
曹叡に比べるまでもない。毎度毎度アホぼんになるこのキャラの造形もおもしろい。
この字体が他のキャラと違うのは何故w
これで、司馬懿vs諸葛亮の戦いの始まり。こうなると、けっこう蜀の孔明陣営の場面が増えてきて、馬謖もきっちり泣いて斬られてしまいました。西県城では城門で琴を弾く諸葛亮と城門の下まで攻めてきた馬上の司馬懿が幻想の中で対話するという場面も登場。あんまりこっちのオカルト方向には進んでほしくない・・・
将軍在上なんかと違って、何がどうなるかは大まかには決まってるのは歴史劇のうれしいところ。
で、明日は琅琊榜之風起長林スタートです。これが一番ドキドキもの。ワクワクでなくて、ヒヤヒヤドキドキ。良作に恵まれた2017年のラストを飾るにふさわしいか!!乞うご期待というところです。