江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

九州・海上牧雲記 その5

46~56集

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 琅琊榜之風起長林が始まって以来、週の前半にはこれを見て、週の中ほどは大軍師司馬懿之虎嘯龍吟を見て、後半から土日には九州・海上牧雲記を見るという流れができてしまいました。配信日が、風起長林は月火水、虎嘯龍吟は火木、九州は毎日という関係で自然にこれに落ち着いた感じです。何しろ他のドラマの二倍以上のスピードで配信されてくるんで、あっという間に10集分くらい引き離されてしまいます。
 でも、いったん手を付けると一気に3,4集見てしまうことも始終で、萌えないとか言いながら、はまってるな自分という自覚はあります。
 
 とにかく男性の主人公が三人いる中で、やっぱり牧雲笙がメインなんでしょうね。登場する時間的にもそんな感じですが、彼の動きが穆如寒江の動きにつながっているし、いずれ碩風和葉とも直接かかわっていくんでしょう。超能力身に着けて、周りと関わりだしたので、ちょっと主人公風味が感じられるようになってきた?でも、これから、どうなるかは未知数ですから。どう転がっていくか、見ていきたいと思います。
 
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 牧雲家の朝廷では、幽閉した牧雲笙を宮殿に戻すと皇帝が言いだし、大臣たちが猛反対。もともと牧雲家と穆如家が協力して、この王朝を立て、穆如家が譲ったので牧雲家が皇帝になったという経緯があるので、皇帝の立場が弱い。その上、「民を大事にするよい皇帝」と言われると、愛する女性さえ犠牲にしてきた皇帝牧雲勤。ここでも、また大臣たちにワーワー言われて、牧雲笙に会うのを中止。
 
 ところが、盼兮を殺されて怒り心頭の牧雲笙は、魅霊之書をマスターして、超能力を発揮。皇帝に「好皇帝!魅霊を殺せ!」と迫る大臣達の本音を言わせる。皇帝を馬鹿にし、銀容殺しもどこまで引くかと思って言ってみたら、ほんとに殺してしまったwwwとわめく大臣達。フリーズした牧雲勤は皇帝の業務放棄、牧雲笙にしか会わなくなる。この状況に至って、青ざめるものもいるが、ラッキー、好き放題と喜んでる大臣もいて、なかなかいやらしい人間関係。
 
 朝廷がこうやって牧雲笙中心に大荒れになってきている一方で、瀚州での叛乱が激化。
 鉄の武器と馬を手に入れ、300年に及ぶ隷属の呪縛から解き放たれた瀚州の人間たちは、碩風和葉たちのリードでもはや穆如軍を恐れることなく立ち向かってくる。
 
 穆如槊の軍もなすすべがない。それにいらだった次男穆如寒川は、これまで守ってきた女性と子どもは殺さないというルールを無視、そのことがかえって瀚州の部族の怒りを掻き立てている。
 
 もはや和睦しかないと、牧雲勤は王子を一人使者に立てることに。その使者に謀叛の罪で監禁されていた皇后との息子牧雲合戈を選ぶ、息子の解放はうれしいが、行けば殺されるこの役にはつけたくない皇后。
 
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 息子の牧雲合戈はもはや母に従う気はなく、皇帝は彼女が銀容でないことを知っているし、追い詰められた感のある皇后に業王が誘いをかける。
 
 その業王の息子牧雲徳は、父親を憎悪し、彼の手先として動く一方で自分の計略も持っている。
 
 穆如寒江と蘇語凝は、現時点では牧雲徳が拠点としている彼のの営む九州客棧にとらわれているが、ここには南宮月漓も、姫公主も、業王もいる「巨大ホテル」みたいなもんで、なんとなくイメージ的にはカジノのある三ツ星ホテル。
 
 今回見た11集の中で、「愛してます」「お前なんか嫌いだ」という科白があっちこっちで出てきて、すれ違い恋愛ドラマの予感に震えましたが、そういうことにはならなくて一安心。このドラマに出てくる女性陣は、そう拒絶されておとなしく泣いているだけのようなか弱いのはいませんなw
 
 牧雲笙が人の心を読んで、それを操る力を身につけたことで、朝廷が大混乱に陥るエピソードはなかなか見ごたえがありました。神への生贄としての王という話を思い出しました。
 
 今回、一応表面的には平静だったあちらもこちらも一気に下に隠されていた悪事や憎悪、事実が吹き出してきました。そろそろドラマも4分の3を越してきて、これまで別々に語れていた牧雲笙と穆如寒江、碩風和葉の話が一つに絡みだしてきたのが楽しみです。