江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

九州・海上牧雲記 その6

57~70集

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 2017年のスタートは、狼琊榜之風起長林が日本にやってくるというビッグニュースで始まりました。
 これもいいドラマなので、上陸が楽しみです。
 
 たまたまなんですが、今見てるドラマどれもこれも正月早々主要キャラが殺されるという展開で・・・こういう打打殺殺とした話はあくまでも物語の中だけにしてほしいものだと心から願わずにはいられない今日この頃。
 
 中華ドラマ的には当たり年だった昨年、今年も・・・と期待するところです。
 
 さて、九州・海上牧雲記。年末年始に一気に来るかと思ったけど、珍しく正月休みがあったようで、予想より数日遅れて大結局になりそうです。
 このシリーズでは去年出てスルーしたままの九州天空城もありますが、九州縹緲録という新作が来年出るそうで、こちらは劉昊然とか陳若軒とかの若手中心のようですが・・・まだ来年の話には早すぎますね。鬼に笑われる。
 
 ドラマもラストに向けてあっちでもこっちでもくすぶっていた火種が燃え上がり、九州を支配する牧雲家と穆如家の端朝の最後が迫ってきました。
 
 うちからは牧雲栾のたくらみに加えて、戻ってきた南宮月漓が自分の体を牧雲栾に投げ出してもう一度皇后になる夢を実現するために動き出す。牧雲合戈は、この二人にまんまと操られ、その上に自分の欲も重なって、再び皇位を狙うようになる。
 
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 とうとう皇帝に天牢に放り込まれた南宮皇后だが、彼女を助けようと乳母が皇帝を暗殺。その罪は、牧雲笙と穆如寒江に押し付けられる。
 意気揚々と牢から出てきた皇后と牧雲合戈は早速帝位を確保するために動き出す。
 捕らえられた牧雲笙と穆如寒江はこの局面をどう脱するのか?
 
 牧雲徳が300年の名家も滅びるのは一瞬だと感慨にふける場面がありますが、これは当事者の一人でありながら、どこか傍観者の彼ならではのセリフでしょうね。彼には全体が見えてるという感じがあります。
 
 新しく鮫族とか羽族とかも出てきました。
 
 朝廷でこんなことをごちゃごちゃやってる間に、瀚州では赫蘭鉄轅をリーダーとする反乱軍が穆如鉄騎を破り、次は九州を攻めると盛り上がっている。
 
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 開幕当時の貧弱な戦いから比べると隔世の感があります。
 
 この戦いの中、赫蘭鉄轅に捕えられ、人質とされた靖公主牧雲厳霜。仇敵同士の立場にも拘わらず彼女と愛し合っている碩風和葉は、板挟みだが、部族の立場を優先している。
 ところが、赫蘭鉄轅の妹鉄朵は子どもの頃からずっと碩風和葉に思いを寄せている。激しい気性の彼女は和葉の妻を死に追いやり、今靖公主を殺そうとしている。彼のために兄と並ぶ地位を与えようと他の部族の首領たちを次々殺したりもするが、和葉からは許されることはなく、ますます彼女の懊悩は深まっている。
 
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 兄の方は、自分が叛乱を率い、九州の王となることを狙っているが、王の印の剣を手に入れたのは碩風和葉で、それを譲られたことが引け目になっているし、そろそろ碩風和葉を排除する気になっている。
 
 こっちの戦いがクライマックス、朝廷の皇位争いもクライマックス。で、あと5集になりました。
 
 ドラマに登場する人物たちはだれもかれもが愛するものとは結ばれない。思いがすれ違っている、相手を殺された、死んでしまった・・・で、まともに恋愛できていない。
 未来の皇后という予言を受けた蘇語凝は穆如寒江と相思相愛だが、公式には太子牧雲笙の未婚妻、加えて二皇子牧雲陸にも愛されている。その牧雲笙は、魅族の盼兮を愛しているが殺されてしまっている。彼を愛していたはずの侍女蘭鈺儿は、どういうわけか気が変わって牧雲徳のもとに。
 あっちでもこっちでも恋愛関係のドミノ倒し状態で中州でも瀚州でも、こじれまくった愛情がくすぶっています。とはいえ、意外にもうざったい不倫関係は出てこないし、三角関係になってるようで実は互いに利用しあってるだけとかで、ねばねば感はない。これは助かりました。
 
 後5集で、最初に示された予言がどうなるのか、これが一番楽しみです。