江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

慶余年 その4

 26~33集

f:id:maimaimaigo:20191221115910p:plain


 とうとう范閑母の残した開かずの箱の鍵を手に入れることができた五竹と范閑。

 この箱の中に残されていた母の手紙から、一挙にこの世界の「設定」が明らかになりました。
 原作とは違っているそうですが、私の予想とも外れたw
 私の予想は、原作の方に向かってたようです。

 なんというか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」かと思ってたら「猿の惑星」だったというかなんというか、小松左京の「地には平和を」ではなくアイザック・アシモフの「夜来る」のその後だったというか・・・
 そういやなんか「三体」にもこういう雰囲気あったな・・・とまあ独り言。

 で、やっぱり「いつまでも年を取らない」「記憶がまだらに消えている」五竹は、アレですな・・・とまた勝手に話を組み立てるSF迷。

 

 そんなことをしていても仕方ないので、范閑にとってのも「現在」を追っかけることにします。
 そのうちに、「現在」の外側からの何かが影響してきそうではあります。

 

 

 戦争に勝利して、北斉との休戦協定締結のパーティが開かれました。なんかこういうパーティがあると一波乱も二波乱も起こるのはもはやお約束事。珍しくちゃんと皇帝らしい装束の陳道明でしたが、かえって目立たなくなってしまっていたのが愉快。

 北斉からやってきた庄墨韓が、范閑の書いた「登高」は盗作だと言い出す。何しろ詩の名人として尊敬されている人物の言うことなので、たちまち范閑は避難の矢面に立たされる。その先頭に立つのが、長公主に、范閑にぼこぼこにされた郭保坤とその不出来な息子のフォローに焦る父郭攸之
 ストーリの中に出てくるいろんな「父親」の描写がいいんですわ~もちろんこの父も。

 はた目には窮地に追い込まれた范閑ですが、自分の頭の中には「詩聖」が住んでる的なことを言って、とうとうと詩を「作って」みせて盗作疑惑を晴らす。この詩、私でも知ってるような「国破山河在 国破れて山河在り」の杜甫の「春望」とか有名な詩がたくさん。でも、自分の漢詩への知識不足痛感。

 大酒を飲んでふらふらになった范閑が次々と「名作」を唱え上げるこのシーン。剣技でも武術でもないんですが、細かいカット割り、短く、畳み込んでくる編集がアクションシーンさながらでとっても楽しく見られました。酒の入った壺を持って歩きまわるんでなんか酔拳の雰囲気なんですw

 

f:id:maimaimaigo:20191221120333j:plain

 結局、これで范閑の疑惑は晴れ、長公主の企みは失敗。さらにその夜、范閑は長公主と庄墨韓が内通していること、言若海を北斉に売ったのも長公主だということを知ってしまう。

 これを材料に長公主を都から所領に移すことに成功。でも、長公主はただでは都を去りはしなかった・・・

 長公主と娘である林婉儿の決別のシーンもただの愁嘆場に収まらず、二人の女性の対決シーンのような雰囲気が出てました。

 やっぱり台詞がいいんですよね。脚本力。ユーモアのある台詞もこういう丁々発止とした台詞もキレがあっていいです。もちろんそれを生かすのは俳優の演技力とそれを引き出す導演の力です。

 原作読んでみたくなりました。でも、原作とはずいぶん違う展開なようで、そこが心配・・・その前に、自分の中文力💦

 ということで、范閑、言若海と捕えた北斉のスパイ司理理とかつて陳萍萍が足を失うことになった原因の北斉の将軍肖恩の二人を交換する役目を引き受けることになりました。何しろ、この誰もがしたくない命がけの任務、引き受けなかったら林婉儿との結婚はなかったことにすると皇帝に言われては引き受けるしかないです。

 それで、肖恩と司理理を連れた一行は北斉へと出発していきました。

 肖恩には、つい先日「舞楽伝奇」で見てた于栄光。なんでか俳優さんがつながってる最近w

f:id:maimaimaigo:20191221122021j:plain

 

 肖戦の登場は来週ですかね?北斉には、まだ登場していないキャラもたくさんいるようなので、来週分が楽しみです。

 

 週末中華サイトでは、この「慶余年」の「盗版」が出てきて大結局までネットに上がってしまったとの報道がありました。どうしたらまだ公開されていないドラマをネットに上げたりできるのか・・・こっちがミステリです。
 そりゃ、私だっておもしろければおもしろいだけ続きがはやく見たくてたまらなくなりますが、不正行為して先を見ても純粋に楽しめるとは思えません。おとなしく配信待ちします。とっとと先を見たい短気な人間ですが、待つ楽しみだって知ってます!

 ということで、ちょっと残念なニュースが入ってもこのドラマもおもしろさが変わるわけではない。来週の配信が楽しみです。