15~30集
摘風堂の弟子として朝廷の開いた武術大会点魄大会に参加、摘風堂に優勝をもたらした路平。しかし、結局は朝廷にも山海楼にも追われることになる。
そして、崖落ちする彼を助けたのが摘風堂の師父郭有道。路平を助け、自分は死んでしまう。
崖の上では燕西凡が父燕秋辞と再会して、無極山荘に戻ることになる。父は武林の盟主らしい。
当然生きていた路平は蘇唐たちと再会、楚敏に連れられて郭有道がかつて峯主の一人であった北斗閣に身を寄せることになる。そこで、ただ山海楼に殺されたとだけ知っていた父は北斗閣の閣主冷休談で母も同門の弟子であったことを知る。武器も手に入れて攻撃力アップです。
こっちの制服は幻玄劇お約束の白のふわふわ・・・
西凡は山海楼にスパイのために潜入。見破られて、逆にスパイに使われ、結局路平に見抜かれて、正気を取り戻す。仲坤儀で見慣れた悪意に満ちた表情がよい。
無極山荘、北斗閣を中心にした山海楼との戦いは朝廷も巻き込む戦いに発展。いつの間にか朝廷と江湖を結ぶ重要人物となっている路平です。路平の説得で江湖の力を使うために皇帝までが対山海楼の作戦を練る北斗に向かう。
ところが、そこに山海楼の真のボス劉松が登場、圧倒的な力で北斗閣を制圧してしまう。白髪車いすの大ボスって、前にも見たような・・・
この劉松ももともと北斗閣の弟子で、楚敏のかつての恋人だったという因縁。燕西凡の父もかつて北斗閣の弟子。郭有道の双子の弟郭無術も北斗閣の弟子で兄への対抗心むき出し。北斗閣には七つの峯があり、7人の主がいたわけで、路平の両親、郭有道、楚敏、劉松、現閣主李遙天、燕秋辞とかの名前が出ています。どうもここからいろいろ話が始まったようです。
主人公グループも路平と秦琪将軍の妹秦桑はいつの間にか結婚を兄に申し出るような仲になってる。路平が好きで秦桑が北斗閣に来るのを邪魔しようとした凌子嫣も燕西凡を看病するうちにこっちに気が移っていった感じ。
ややこしいことになってるのは路平の妹分蘇唐と莫林。山海楼に寝返った許唯風が蘇唐に惚れて、彼女を誘拐。必死で蘇唐を探す莫林。
皇帝を守って町に潜む路平たち、攫われた蘇唐、劉松を罠にかけた楚敏、山海楼に集まって捉えられている武林の当主たちと北斗閣の弟子たちの運命は!?というところで30集まで来ました。
登場人物が多くて、物語にまとまりのなさを感じるところもあります。話自体のテンポは悪くないけど、するすると進み過ぎて盛り上がりにかける面もある気がします。
恋愛方面はともかく、陰謀方面はすべて北斗閣の一代前に端緒があるようで、山海楼もその流れ?劉松がなぜ北斗閣にいたかあたりがポイントでしょうか?
最初の幻玄劇的なイメージは大風呂敷だったのかとちょっとがっかり。太古の神が~とか天界の天女が~とかいうことはなさそうな感じなんですが、残りの3分の1でどう化けるか、期待するしかなさそうです。
武侠ドラマ方面に転がるにしろ、幻玄ドラマ方面に転がるにしろ、風呂敷はしっかり広げ切って、しっかり回収してほしいものです。
スタート時点では、「成化十四年」よりこちらの方に武侠風味を感じたのですが、「成化十四年」が武侠ドラマになって大結局。こちらの方は、なんか幻玄劇と武侠劇の間でどっちつかずになってるというか、それに恋愛ものくっつけたトライアングルでどっちつかずって感もあるんですよね。後から見始めた「成化十四年」のアクションが見ごたえがあっただけについ比較してしまって点が辛くなってるのは否定できないですけれど・・・もうちょい頑張っていただけるとうれしい。