江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

盗墓筆記重啓之極海聴雷 その1

1~10集

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 やっと始まった「盗墓筆記」の新シリーズ。「盗墓筆記重啓之極海聴雷」または「盗墓筆記重啓」「重啓之極海聴雷」と長い題名なので、ここでは「重啓」ということにします。

 今回出た分は全32集となってますが、第1季だそうで・・・

 全体では66集とか70集とかになってます。続き、出るんでしょうね・・・

 いや、どうしても第2季を出すと言ってから、何年も知らん顔で、やっと出たと思ったらぐじゃぐじゃだったとか言う前例があるんで、心配にもなります。ま、今度は原作者が脚本も制作も仕切ったうえに、出演までしてるのが安心材料?

 

 今度のシリーズは「盗墓筆記」シリーズの続編、一度引退した呉邪たちが再度結集してまた探検に乗り出すという話になってます。

 

 「盗墓筆記」の後、「沙海」、「重啓」という時間配列なんだそうですが、これをすっかり勘違いして重啓の後に沙海だと思い込んでしまった。なので、この後、内容を訂正しています。

 やっぱり下調べはいるなぁ。反省。

 

 今回の呉邪は朱一龍、ちょうど「鎮魂」でブレークしたころに抜擢された感じでしょうか?「鎮魂」以前には不運な男主角2とか、主人公ライバルで中途半端な反派みたいな役が多かった朱一龍が主役の看板を張れるようになったのですね、俳優さんにとって自分を光らせる作品との出会いってホントに大事だと思います。

 毎回、配役の変わる「盗墓筆記」の鉄三角。いろいろ聞こえてくる制作サイドのトラブルも理由でしょうが、この話ではキャラの年齢がドラマに反映してるためので、その年齢にふさわしい配役をするせいもあると思います。

 李易峰や侯明昊の場合は、盗墓業界に関わりだしたばかりの若い時代。今回はすでに引退しているのがこの「重啓」、秦昊、呉磊の「沙海」がその間に挟まります。最初の盗墓筆記シリーズの後、ドラマ化されていない「藏海花」と「沙海」があった後これもドラマ化されてない「十年」が経過、姿を消していた張起霊が戻ってきて「重啓」という流れですと。

 沙海でも王胖子を演じていた陳明昊の造形が沙海より若く見えたのにつられてしまった。もう一つは呉邪の性格が・・・これは言うまい💦

 呉邪や王胖子が年を重ねていくのに対して、ずっと若いままの張起霊という違いがだんだん大きくなっていきます、もっとも「沙海」では回想シーンでの登場でしたがw

 そういう点からは今度の朱一龍の呉邪にベテランの陳明昊の王胖子、まだ在学中の新人黄俊捷の張起霊というのはバランス悪くない感じです。

 引退したはずの彼らがなぜまた活動再開したかというと、呉邪が肺がんで余命3か月を宣言され、死ぬ前にずっと行方不明の叔父呉三省こと三叔にもう一度会いたいと彼を探し始めたのです。余命を宣告された呉邪ですが・・・確かその後の話になる「沙海」で元気に出てきたよな~と変に安心感もって見ていたのですが、順番をすっかり勘違いしてたのを発見、安心してみていられなくなりました。

 

 この冒頭の朱一龍の呉邪がどうにも若いころの胡歌に見えて困惑したのは私だけではないようです。

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 呉邪はそれを小哥こと張起霊には伝えますが、王胖子には伝えてない。まあ、妥当ですかw

 今回、この死期が刻々と迫る呉邪というのがポイント。俳優的には演技のしどころでもありましょうし、ドラマに起伏を作ることにもなるかと思います。まあ、あんまり泣かせに来ないでいただきたくはあるw

 

 おりしも呉三省の行方を探る手掛かりが登場、それをきっかけに三人のチームが再起動しました。

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 それに一口のったのが呉邪のもう一人の叔父呉二白。甥の呉邪に縁談をすすめて、「呉家の跡継ぎなら二叔が自分で作ればいい、ぼくまだ若いし~」と逃げ腰なのに、「お前、若いと言ったってもうすぐ40だろ」と逆襲しているあたりが、キャラと俳優の年齢構成に無理がないから楽しく見てられる。

 しかし、いきなりやるのがビデオゲームで殴り合いw 胡軍の呉二白vs朱一龍の呉邪、お子ちゃまw

 

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 呉二白や彼のスタッフと共に南海落雲国の地宮があるという海辺にやってきた呉邪たち。そこに張起霊を「アイドル」と呼ぶ常人ではない聴力を持つ劉葬も加わる。そしてこの劉葬を含めた4人が地下に呑み込まれ、地下宮殿の探検が始まります。

 この3人+1人の話と同じくらいのボリュームで進められるのが黒眼鏡の話。彼は呉二白の指示で地下河への入り口を探しに哑巴村に潜入、そこで出会った哑女とその兄たちと共に地下河を見つけます。

 

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 この黒眼鏡、「沙海」では季晨が演じていて、もっと口数の少ないクールなキャラだったのですが、今度の陳楚歌のバージョンはほとんど小魚児?あんた誰~な気分です。

 彼も呉邪も沙海の後に性格が大きく変化したんですね・・・

 

 地下宮殿では早速うじゃうじゃと海蟑螂の群れに襲われたり、幻覚を見たり、目が見えなくなったり、穴に落っこちたりしつつ、呉三省の足跡を追っています。

 つぎつぎと新しいキャラが出てくるようで、これまでドラマを見てきたり小説を読んでいたりすればすでにおなじみのキャラが新しい顔で出来るのが楽しみという見方もできます。

 ドラマの制作が安定しないのが残念ですが、今度こそきちんとエンドマークつけて終わってほしい、わけのわからない番外編なんかいらんし~と祈るような思いです。というか、きちんと第2季も出してくださいね。

 とりあえず、私的には見かけていた他のドラマ横に置いといて、一気に10集見てしまうくらい楽しいドラマでした。

 しかし、32集分の10集クリアしても、女主角1とか出てきませんが・・・もうでなくてもよくね?