陳情令之生魂、陳情令之乱魄
陳情令の番外編「陳情令之生魂」「陳情令之乱魄」です。
実はもう一つ「陳情令之渡魂」というのがあって、合計三作が制作されています。
けど、「渡魂」が出てこないのです。「生魂」が去年の11月、「乱魄」が今年の3月に出て、4か月おきか~ならそろそろと思ってたけど、これが出てこない。
これ以上、置いておくといろいろ忘れてしまいそうな年長者なので、まずは2作分。
この三作品は、番外編というよりスピンオフと言った方がいいかもしれません。「生魂」は温寧と思追、「乱魄」は聶懐桑と聶明玦の兄弟を主人公にした映画。聞くところによると「渡魂」は義城での薛洋と暁星塵、宋嵐が主人公だそうです。
念のため、「生魂」には魏無羨の後ろ姿と声だけが出てきましたが、藍忘機はなし。「乱魄」にはどちらも出てきません。「渡魂」もたぶんよく出てそんなもんじゃなかろうかと思われますw
「生魂」は温寧と思追が扶風城で巻き込まれた傀儡にかかわる事件を描いています。魏無羨と別れた温寧が独り立ちして、あちこちの事件に首を突っ込んでいる。そこに夜猟に出かけてきた思追と合流して、村の全住民が殺された事件の秘密を解き明かしていきます。
世間には鬼なんていない。いるのは「胆小鬼」と温寧が村人や思追に言うのは、魏無羨の台詞でしたっけ?
思追が「寧叔叔」というのと、「前輩」と言え、おじさんなんて年寄りっぽい~と文句言う温寧はやっぱりかわいいけど、ここではきりっと帥哥な探偵役w
こっちが結構ドロドロした事件を扱いながらも、二人のやりとりとかが楽しかったのに対して、もう一つの「乱魄」はずいぶん雰囲気が違いました。
この話の時期は、聶明玦と藍曦臣、金光瑶の三人が義兄弟の契りを交わし、金光瑶が聶明玦をじりじりと罠にかけているあたり。
出だしは、刀術の修業を迫る兄聶明玦に反発する文弱の弟聶懐桑のやりとりとかが楽しく見られます。幼いころの様子とかも出てきてよい兄弟ぶりが描かれます。
けれど、歴代宗主の刀をまつった例の祭刀堂を巡って兄弟が対立。刀法を修行することで走火入魔していく兄を引き留める聶懐桑がきっぱりと侠気を見せています。兄弟が互いを理解しあい、共に聶家を盛り立てていこうとします。
ところが、聶明玦はあのような形で死んでしまいます。なぜ彼がそういう死を迎えるに至ったのがが描かれているのです。
金光瑶の企みとそれに自分も加担させられていたことに気づいた聶懐桑。一瞬のうちに、すべてを悟った聶懐桑が、聶明玦の訃報を聞いて駆け付けたという金光瑶に向き合う表情がこの後に起こる「陳情令」16年後世界へとつながっていくわけです。
ここからの聶懐桑の物語をもっと見たい気がします。
最初に見た「陳情令」の49集で彼が金光瑶たちを追い込んでいくのを見たときには、え~今頃からラスボスかと思ったものですが、2度目以後に聶懐桑に注目してみていくと、彼はずっと早くからいろいろ考えて動いているのが見えてきます。そのスタート地点を描いているという意味ではこの映画の方が「生魂」より興味深く見られました。
さて、残りの「渡魂」はどうなってるんでしょうねえ。義城の三人の関係は、どう考えても細かく描写するのはやばい気がするのですが💦
生魂
演員
于 斌 飾 温宁
郑繁星 飾 蓝思追
王一菲 飾 萧情
高 寒 飾 萧忆
何龙龙 飾 周子殊
職 員
導 演 裘仲维
制片人 楊夏
編 劇 吕萍
乱魄
演 員
纪 李 飾 聂怀桑
王翌舟 飾 聂明玦
朱赞锦 飾 金光瑶
職 員
制片人 杨夏
導 演 裘仲维
編 劇 焦裕峰