1~12集
8月の中頃に第一季が終了、第二季はどうなってるんだと思ってたのが、突然の放送開始。
すでに制作が終了しているというのは強いです。いったいいつになったら撮影に取り掛かるのかさえ曖昧模糊としている「慶余年」とか、作る作る詐欺じゃないのかと言いたくなる「九州海上牧雲記」とか、それで第二季作った気か?の「青雲志」とか、もう誰もが忘れている「七剣下天山」とか・・・ろくでもない方向にしか連想が働かない中華ドラマ迷。
ということで、ニコニコ顔で重啓第二季、視聴開始。
完全に第一季の続きです。十一倉で呉三省の手がかりを探るために必要な地位まで上り詰めた呉邪は、早速彼の「ファン」白昊天と共に十一倉の中でも特に厳重に封印されている死当区へと入り込んでいく。
この十一倉というのは、とてつもなく大きな規模を持っていて、地下には巨大な水に満たされた倉庫とかさらにその奥にある謎の人物が潜む洞窟のようなところとか、毎度おなじみのぞわぞわと襲ってくる蟲の大群とかが潜んでいます。そのさらに奥、かつて呉三省がいたところにたどり着き、彼が残した資料を手に入れる。
こうして十一倉から無事解雇された呉邪は、王胖子と合流。同じく停職になった白昊天もやってきて、呉三省のを探して雷城に向かおうとする。
ところが、呉家に恨みを持つ薛五が呉家から財産と権力を奪おうと企む。追い込まれた呉邪は盗墓筆記を餌に起死回生の一手を打つ。「小三爺」と呼ばれている理由をわからせてやるとか啖呵切って、さすが呉邪は邪ですw
雷城に向かった呉二白や黒眼鏡、張起霊たちもばらばらになり、危機を迎えていた。
彼らの行方を求めて天麟楼までやってきた呉邪達。呉邪、王胖子、白昊天と十一倉の二人、それに医者である霍道夫。呉邪の症状が悪化、霍道夫はお前の最期を看取ってやると減らず口をたたいてますが、どことなく藺晨ぽさ。
そこに現れたのが焦老板率いる一団。呉邪達は変装して、天麟楼にもぐりこむ。いや、髭つけたぐらいなら、すぐ見破られるんじゃないか?とつっこんだりしない古装劇迷w
ここから急激に話が進みます。いやもうびっくり展開が立て続けで・・・
これから雷城に本格的に入っていくんだと思いますが、まだ合流できてない黒眼鏡と張起霊がどう動くかとか楽しみです。
今回視聴分は、ほとんど一体化しているとはいってもやっぱり「第二季」だと思わされたのが、第一季の女性キャラ二人があっさりと世を去ったことです。王胖子が愛した飄飄がもっと呉邪達に迷惑をかけた挙句に退場するんじゃないかとは予想してましたが、それほどのこともなく退場。黒眼鏡によって言葉を取り戻した哑女も焦老板に殺されてしまいました。ちょっとこの展開にはあっけにとられました。
呉邪や呉家が薛五や焦老板たちに恨まれ、追い込まれていくにはそれなりの理由があるのも分かってきます。また、十一倉にはもうめぼしいものは残っていない、お宝があるのは雷城だとか、九門の時代は終わったというようなセリフに時代の変化も現れています。
でも、呉邪達が潜っていった死当区の奥に「老九門」の冒頭張啓山登場シーンに出てきた死体が満載された汽車がそのまま保存されていて、張啓山の故事が語られるとか、ファンサービスも忘れていません。踊らされてるとわかりつつ、喜ぶファンw
変装と言えば、今回ありゃ~それもあり?と思ったのが、「スパイ大作戦」か明智小五郎かという本格的変装wそういや張起霊も某所でおじさんに化けてましたっけw
第1、第2合わせて、62集と考えると、ちょうど44集分。起承転結の転の部分でしょうか。ほんとにえ~裏切り者の内通者って君だったの~とか、え、みんな死んじゃうの?とかもう目が離せない出来事の連続。
呉三省の生死も行方も不明ですが、呉邪の今後も不明。ますます体調が悪化して、現場に乗り込むな、部屋で指示だけしてろとか言われるようになってます。けど、おとなしくしてるはずもない。
この呉邪と共に21世紀に入って九門が消滅してくような話になるのは寂しいな~と思いつつ、残り18集に期待しているところです。
いくらなんでもそれはないだろという設定とかいろいろ突っ込みどころも無理やりな展開もあるんですが、冒険ものには一番あってほしいワクワク感と言いうようなものが感じられるのが捨てがたいのです。
酔った勢いで呉邪や王胖子と義兄妹の契りを羊串で交わしてしまった白昊天が四妹と呼ばれて、妹じゃいやだ~とぐずるとか見てる人間の気持ちをくすぐる描写がちらほら張ってくるのもポイント高いです。
視聴者の嗜好をちゃんと心得てるなと感じているのですが、それにとらわれ過ぎると今度は下世話になってしまうというところには陥ってほしくはないとも思うのです。(何か、いや誰かを思い出した)