12~27集
これで3分の2。
事件を解決しながら、江月楼の過去が徐々に明らかになり、展君白の陰謀も明らかになってきた今回視聴分。
なんですけどね~
前回視聴分でうんざりするほど「たまたま」が連発されてましたが、さすがに登場する主だったキャラも出そろったんでもう「たまたま」も減るはず・・・と思ったんですけどね~
確かに、減りはしました。でも、結局、基本は「たまたま」なんですよね~
それと「くりかえし」
11集のラストで江月楼に捜査に首突っ込んだ陳余之が罠にかけられて捕えられてましたが、その後も何か事件だと江月楼が部下二人を連れて捜査にあたる、それに陳余之と楚然が首を突っ込むというパタンで話が進む。そしてその裏で展君白があれこれ企む。するとそれに巻き込まれた周囲の人間がえらい目に遭うというのまでがパタン。
景城の黒社会を仕切る正体不明の三爺が警察の幹部趙璟明であると暴かれます。実際に彼は裏切者ではありますが、ただの替え玉。しかし、彼は妹を守るために自分が三爺であると認め処刑されてしまします。
その妹は江月楼に復讐しようとしている。
江月楼のためにことがうまく進まない本物の三爺である展君白はトカゲのしっぽを切り続け、江月楼を排除するために策を弄します。
でも、表向きは味方の顔。その上楚然には好意を持ったようで、裏表が激しい。やっぱり「艮墨池」w
対江月楼のための暗殺者として北京から連れてきたのが「江夫人」とその配下。彼女は捉えられてる息子を助ける条件でこの仕事を引き受けたのですが・・・名前聞いたときに?となったんですよね~
この人、実は江月楼の母親。彼の父親がアヘン中毒でDV繰り返し母親まで姿を消してしまい、少年江月楼は街をさまよった末に警察の白署長に助けられて今に至ってる。
そりゃ、展君白はこの事情を知ったうえで彼女を使ったわけなので「たまたま」じゃないですが、身投げした彼女を助けたのが「たまたま」闇社会の人間で、というあたりがな~
委細省略して、結局捕えられた彼女は白署長の好意で江月楼と対面を果たします。いくら毒薬を飲んでもうすぐ死ぬからと言って、殺人犯に警察署内で「息子の好きな料理」作らせるか?とか、それをまた型通りに「そんなもの食べられるか!」と拒否した挙句に、死にそうとなったら大泣きするとかあまりに脚本が安易すぎる。
その経過で二人の部下は共に命をなくしてしまいます。この二人のやりとりが楽しかったのに・・・これで息抜きできる場面消滅?
だんだんに展君白が本性発揮してます。
今度は母親が死んだショックで正気を亡くした江月楼が父親にアヘンを売っていた男の一家を皆殺しにしたという罪で囚われます。陳余之たちは精神に異常がある人物は治療のために強制入院させるという法律ができたのを利用して、彼の死刑をひとまず回避します。
このパタン2回目。前回は死刑判決寸前まで行って、今回はこれ・・・陳余之の分まで入れると3回もやるかw
この死刑回避ににしても「死刑判決が出るときに他と違った反応をしてるのが犯人」というわかったようなわからない理由で真犯人を探す江月楼と白署長の計略とか見てると腹立つレベルの粗雑さ。後ろ向いてじろじろ見まわして見分けられなかったらどうするんだ?
もちろん、今度のも白署長と江月楼の危なっかしい仮病作戦。入院した病院は展君白の手下がしっかり入り込んでる。もっとも展君白も江月楼がほんとに病気なのか仮病なのかがわかってない。
展君白の方にしても「江月楼は敵、だけどいいライバル」的な位置づけで、どんどん彼を締め付けていますが、なんか詰めが甘い。そして彼の命を助けて、体を壊した玉堂春という女形の役者も屋敷に入り込んで展君白の叔父の命を狙っているようだし、なんかこちらも中途半端な位置づけのまま話がそれなりに進んでいます。
ドラマ開始当時には耽改がどうのこうのというのが話題でしたし、そういうものかな~と思って見始めたのですが、どうなんですかねえ。確かに双男主が協力しあって事件を解決する話に、二人の個人的なつながりを持ち込んでいますが、いっちゃなんだが全然そんな風情がない。
そもそもこの二人のキャスティングでよかったのかという気もします。それより問題なのはやはり脚本、同性恋の話としてはドラマにできないから、表向きは探案ものにしてこっそりそういう雰囲気なり裏の意味なり仕込もうという意図は見えないでもないけど、それならもっと探案部分しっかりしてくれよ~と言うしかない。
「山河令」が面白かったのも、武侠ドラマとしてしっかり作られていたからで、私のように特に腐でもない視聴者を引き付けるものがありました。でも、これはね~
へたに同性恋ムード持ち込む・・・というより現時点では持ち込みきれてもいない・・・より、あっさり楚然と江月楼の話で済ませた方がよかったんじゃないかと思うのですよ。脚本家は熊梓淇の「国民老公」なんかも書いてる若手なんで、これからに期待でしょうか?
探案以外の部分のラブコメ系場面では、けっこうおもしろいやりとりもあるんですけどね~
江月楼が「躁郁症」という設定については、あまりにこの病気の扱いが雑すぎ感じで「治療」とかの話が出てくると頭抱えてしまった。時代背景が民国期とはいえね~何に限らず病気を雰囲気で持ち出してはいかんよなと思う常識人。
とまあ、ドラマそのものよりも引っかかることの多いドラマで、演員のみなさんにはほんとにご迷惑なことです・・・
文句言ってますが、残り10集。乗り掛かった舟、最後まで見るつもりではあります。
これを蹴とばすくらいの新作がないんですよね~ならばここまで来たんだものというもったいない精神発揮するとしますかw