江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

雪鷹領主 その3

21~30集

 

 やっぱり次々と裏切り者というより元からそっち側ってキャラが出続けるドラマです。

 誰が裏切ったかというより、もう裏切ってないキャラを探す方が難しいレベル。この調子でいくと、もうみんな魔族に鞍替えしちゃった方が話が早く進むんじゃないか?と突っ込みつつ見ているところ。

 

 墨陽琛は東伯雪鷹兄弟の母親を拉致して、彼女が持っている古代の力を奪い取ろうとしている人物ですが、このキャラも実は雪鷹たちの師父たちのところで修行していたけど・・・とか。いろいろなパタンはあるのですが、この師父世代からもう安定した「正派」という感じはないです。

 

 じゃあ、主人公たち若者世代は・・・というと、これがまたw
 雪鷹の弟は、典型的な小師妹キャラと見えた姫蓉にすっかり夢中ですが、これが実は魔族の「三司命」。彼女と青石の師父白源はそのことを知っているのに、彼女はかわいそうな娘とかばい続け、青石もそれに同調しています。しかし、この姫蓉、雪鷹たちを育てた「ライオン丸」銅三叔を殺したり、雪鷹領に魔族を侵入させ「大魔神」の封じられた青銅棺を持ち出したりとやりたい放題しているんで、これから無事では済まないはず。

 

 雪鷹を追って長風学園にやってきただけの孔悠月は、魔族にさんざん利用されて殺された父と弟の仇を討とうと決意して、すっかりキャラが替わりました。その彼女を支えるのが、慕容波。こちらは誠実ではあるけど、軽みのあるキャラで白澍らしさが満開してます。



 そして、ひたすらに雪鷹を敵視し続ける司徒鴻は、やっと正式に闇落ち。衣装までが黒に変わって、苦笑しております。なんてわかりやすいwその割には、なんかふん切れてない感じもします。

 中の人に見覚えが・・・と思ったら、2017年のトンデモ「笑傲江湖」その2の時の林平之やってた陳汛でした。

 

 だいたいこのドラマ、主人公が修業を積んで力をつけ、余靖秋と共に魔族の陰謀から世界を救おうとするという本筋だと思います。そこに、彼の一族や仲間たち、師父世代の話が正邪合わせて絡んでくるというパタン。

 ところが、この正邪というのか、魔族とそれ以外の境界が相当に曖昧。魔族はいっぱい配下を各地に送り込んでいるし、様々な事情から魔族に手を貸すことになった人物もいっぱい。
 だいたい主人公の雪鷹だって、憎い墨陽琛は伯父というわけです。

 彼は、異例の速さで「超凡」という高いレベルに達し、レベルアップ。修業の場も薪火宮に移り、そこにまた新しい仲間がいたり、友人たちが合流してきたりするのですが、どうもこの修行場面が短い。修行場面というと真っ先にドラゴンボールなどというのを思い出す人間としては、もう少し時間かけて修行してほしいw
 その分、魔族との戦う場面がたっぷりなので、まあプラマイゼロってことでしょうかw

 

 余靖秋は、かつての夏族が魔族を破った時に協力し戦いの中亡くなった魔雪国の国王夫婦の遺児であるとわかります。これを彼女に告げた簪霊雪若霜はともに国に帰って女王になれと求めてきます。その上、「大魔神」を復活させるために必要な青銅棺を開けるための鍵は余靖秋の体にある雪花符だと、夏族を守るためにここに残れ、いや彼女を殺してしまえと彼女周辺も穏やかではなくなってきました。

 そんなバカなことはさせないと雪鷹は余靖秋は自分が守る宣言をします。魔族もこれを知れば、黙っているわけもなく、新しい戦いのステージが始まりそうです。

 残り10集、クライマックス近しという感じがしてきました。

 

 しかし、「大魔神」って・・・日本人にはアレとしか思えないですよね~w