1~12集
3月末から4月初めに出てきた新作のうち、私が手を付けたのが「長歌行」「十二譚」とこの「玉昭令」。後は「恨君不似江楼月」、「大宋宮詞」にしつこく「上陽賦」が視聴中リストにあります。
その中でなんでこれを真っ先に取り上げることになったかというと・・・
一口に言っちゃえば、良くも悪くも引っかかるところが少なくてするっと見られてしまう。
「長歌行」も「十二譚」も5集ずつ見たんですが、「長歌行」はキャラが覚えきれないままに間をちょっと開けたらますます混乱、「十二譚」はいったい何がしたいのかがよくわからんままに私が嫌いなけたたましい妹キャラが出てきて視聴意欲だだ下がり・・・
というわけで消去法で先に見ることになってしまったのがこれ・・・いや、普通におもしろいとは思うんです。ただ、まあなんというか変な方向で「山河令」ロス?
テンション低めですが、ざっと内容紹介。
このドラマは啓封という架空の都を舞台にした、妖・仙・人が入り混じった探案ものに、人と仙の男女の主人公の恋話を混ぜ込み、さらにそこに世界を手に入れようという幽族の企みやらなんやらが入ってきています。
けれど、このドラマは尾魚の「開封志怪」が原作なので「三侠五義」に基を置いているんでしょう。展昭にあたるのが官鴻の主人公展顔、包青天が謝君豪の江文卿、公孫策が楊澤の上官策となっています。
そして、幽族=妖が絡む事件で啓封府に協力するという細花流の門主端木翠がもう一人の主人公。彼女は人界に来ている天界の上仙、彼女の身の回りには彼女を慕う神医温孤葦余とか命を助けた幽族の紅鸞がいるが、それぞれ何かと裏があって、単純に端木翠の配下や友人というわけでもない。
自分は上仙だ、天界から幽族対策に来たと堂々と名乗るってのは新鮮だったw
さらに天界にはひたすら妹を気にするシスコン兄の楊鑑がいて、どんどん接近していく展顔と妹の仲を裂こうとあれこれ手を出してきています。
幽族というのは妖怪で、人界に紛れて悪事を働いたり普通に人間と暮らしていたりします。ちょうどドラマ版「鎮魂」の地星人のような位置づけでしょうか。そして、そこの幽使越龍門というのが先王の遺児である温孤葦余を担いで幽族に天下を取らせようとしいていますが、肝心の温孤葦余は端木翠以外はどうでもいいようであっさり拒絶されています。
出会い当時は最悪の関係だった展顔と端木翠もすぐに打ち解けて、あっという間に互いに意識しあう間柄に。そこに展顔の養い親である江夫人が縁談を持ち込んだり、展顔にべったりくっついてくる娘が現れたりと恋愛上のトラブル続出。端木翠サイドでも兄楊鑑がちょっかい出すし、温孤葦余は嫉妬むき出すし、その様子を見てまた嫉妬を燃やす温孤葦余が好きな紅鸞とかいろいろ。
探案ものと言ってもさほどミステリ要素のある話ではなく、ラブコメ的な雰囲気の方が強いように思います。
ただ、このドラマ、無闇に脇役というかちらっと出てくるメンバーが豪華。「山河令」でも1,2分しか登場しないキャラに大物俳優が出てきてびっくりしましたが、こちらも謝君豪、苑琼丹、鄭国霖、張棪琰等のベテランが出てきています。
お馴染みのところでは楊鑑に韓棟、幽使には阮聖文、江夫人には趙柯が登場。これから劉智揚も出てくるらしいので楽しみ。
それにしても今回包青天の位置に来る謝君豪、これ見ても彼だと見分けられないくらいです。この人も化ける俳優さんですね~
最近の曹操@三国機密、沈四海@那年花開月正圓とかと並べても同じ人とも見えなくて焦ったw
というわけで、気が付いてみれば12集まで見てしまっていました。
張艺上の端木翠も、官鴻の展顔も元気いっぱいで嫌味のないキャラです。その分、端木翠の周囲に嫌味のあるキャラが多い気もしますが、まあ全体として見やすいドラマです。
このドラマに出てくる幽族というのは、いろんなものの妖怪らしいのですが、蛇とか狐とかは珍しくもないけど、蚊というのは初めて見た気がする。こちら子どものために戦う蚊の父親。
全32集というともう3分の1以上見たことになりますが、第1季だそうで・・・全52集というのも見かけたので最近流行の二分割でしょうか?ちゃんと52集分作ってあるんでしょうね~~w