江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

玉昭令 その3

23~32集(一応大結局?)

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 見終わりました。と言っても、またしても「ここで終わるか!」なんで、クリアしたと言う感じはありません。噂では5月10日には第2季がもう出てくるそうなので、号泣せずにすみそうです。

 ドラマの長さ制限が出てから、本来一続きのドラマなのに第2季に分けるというパタンがたくさん。「大軍師司馬懿之軍師聯盟」と「大軍師司馬懿之虎嘯龍吟」のように上手に分けたのもありますけど、「青雲志」のようにアンバランスな分け方をした上になお「ここで終わるか!」案件なのも少なくない。中には「うまいことやったな~」と感心した「天意」と「天意超能編」のようなのもありますけどね~
 さらに悪いのは第2季にいろいろ積み残して視聴者の感心引きずったうえで、待てど暮らせど第2季の影も形も見えてこない。個人的には「七剣下天下」以来、どれだけ痛い目にあってきたことか・・・

 と、本作とはあまり関係のない泣き言でスタート。

 

 何としても端木翠を自分のものにしたい温孤は幽王となってすべてを犠牲にしても思いを遂げようと瘟疫之雨を降らせる。これを阻止しようとする江文卿率いる啓封府の一同。もちろん最終決戦は、端木・展顔vs温孤ということになります。これになんかウザいだけの天界のなんとか神もろもろがえらいこっちゃなんとかしないと~と楊鑑を急き立てます。このドラマの天界はまたことさらにレベルが低い💦

 どうにか温孤を倒して疫病を防いだものの、端木は封じられていた記憶を甦らせ、千年前の因縁にケリをつけようと崇城大戦の戦場へと向かう。これを追う展顔。

 この戦いで端木営を率いていた彼女は当時の婚約者であった毂阊や将士たちが全滅してしまったのは自分のせいだという後悔の思いをずっと抱いています。

 さらに江文卿までが密かについていきます。江文卿は千年前世界では楊鑑や端木の義父江易で封神を行ったのですが、その時に自分は神とならなかった。つまり姜子牙のパタン。ところが今疫病に苦しむ啓封の人々を前に手をつかねている神仙たちに嫌気がさし、もう一度封神をやり直そうとしています。

 こうして舞台は千年前の崇城へと移ります。そこには端木も楊鑑も丞相江易の義子で将軍として存在。幽族の王の子でありながら母が人間だと差別された温孤も幽族を捨てて端木の軍に、温孤を慕う紅鸞も温孤を見守っています。

 そこにやってきた端木は千年前の自分に同化して存在しているのは一人、元々その時代にはいなかった展顔はタイムリミット付きで実体として出現、ややこしいのは江易とは別にもう一人の人間として出現した江文卿、顔を見せられないので変装して江易の軍にもぐりこみます。
 この3パタンが同時に出てくるというのもちょっと珍しい気がします。ようするに「若曦パタン」と「項小龍パタン」「易小川パタン」が同居?


 端木翠の父親が率いていた端木営は男たちが全滅し、残された女性たちが大活躍しています。これが気に食わず、何かというとすぐに結婚して自分の軍と合体させようという彼女の親の決めた婚約者毂阊、女性を軽視し嫌がらせや差別的言動を繰り返す高伯蹇たち。これに屈することない凛とした端木翠が酷です。

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 端木は幽族のスパイを展顔や温孤の力を借りて探し出し、裏切り者を始末。幽族の安邑城攻撃の兵権を委ねられた端木に、展顔は新しい兵器を提案し副将として側にいることになる。

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 しかし、端木が安邑攻撃の総司令となることに不満な高伯蹇は兵器庫を焼き討ちするとか滅茶苦茶だし、毂阊は将軍としての能力の高い端木に嫉妬むき出し、早く結婚して押さえつけようとしているのが見え見え。そんなところに出現した展顔、千年前の世界の端木は彼のことを覚えていませんが、次第に記憶がよみがえってきている様子。


 本来存在していない世界に無理に割り込んでいる展顔はそろそろ体が透明化してきています。

 彼らの知らないところで、今度こそ封神をうまくやるぞ!自分も神仙になるぞと江易の行動に目を光らせている江文卿。

 

 という状況で、安邑城攻撃が始まろうというところまで来て、第1季終了。ちゃんと第2季の制作も終わっているようなので安心していいんですよね?

 新しく見始めた「御賜小件作」もそうなんですが、普通にドラマの中で職業差別や女性差別をきちんと取り上げているのはよいことだと思います。差別の醜さを見ることで、考える機会になるはずです。

 

 演員的な話題は第2季終了してからにしようと思いますが、二つだけ。

 主人公義父で登場した謝君豪、やっぱりただの顔出しではなかったようです。一人二役とかご苦労様ですが、見ている方は楽しいです。

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 もう一人端木翠の器の小さい婚約者毂阊の陳迅。そもそも端木営の男たちが全滅してしまったのは彼と高伯蹇の嫉妬と無能のせいなんですが、このしょうもない男を演じている陳迅は2018年の東方小鮮肉版笑傲江湖?の林平之を演じた人。無理に髭だのなんだのマッチョメイクしてると、こいつも自宮した後無理やりごまかしているか~と見えてしまうのに苦笑してしまった。

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 スタート時点とはずいぶん違うドラマになってしまったのは、これも中華ドラマあるあるの一つですね。

 さあ、これで本当に10日に出てくるかどうか次第となりました。

 おまけ:この展顔の刀の巨闕剣の持ち方?、めっちゃはた迷惑な気がするんですがね~ 体と並行に腰につけるって見た記憶がない・・・

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