11~45集(大結局)
前回10集まで取り上げたので、残り35集一気です。
なんかこう区切りがつきにくかったのと、ちょっと忙しかったので、つい大結局まで行ってしまいました。うちのブログは基本的に「読書感想文」なので、見終わらないことには記事が書けないのです。後書き読んで全部読んだことにして宿題ごまかす・・・なんてことはここではできません。
なんというか劉墉とその周辺のお互いを思いやるやりとり、反派の和坤や富国泰らとのお互いに腹の底に本音を隠しての見た目コミカル、でも陰険なやり取りとかは楽しく見られました。
ただ探案ものとしてはどうにも盛り上がりに欠けるんですねぇ。
山東でやりたい放題に私腹を肥やして民衆を苦しめている富国泰を何とか倒そうとするのが大枠の話で、それにつながる事件を解決しつつ大枠の事件に迫っていく。中華ミステリにはよくあるパタンです。その小さめな事件には、劉墉が配下とした秦朗や秋夢南、七彩たちが関わる事件も含まれ、敵討ちだの、「生きてた!」案件だの、「そうだったのか!」案件だのが相当バラエティ豊かに続きます。
その割には盛り上がりに欠ける気がするのはどうしてなんでしょうねえ。例えば、劉墉とか秋夢南とかが毒に侵される、さあ大変だという割には、なんとなく解毒の方法が見つかる。このドラマ、毒に侵される回数だけはめちゃくちゃ多い気がする。ついでに大げさに毒の効能をぶち上げる割には被害はほぼなかった・・・こういうところがなんとなく盛り上がらない原因かな?
それといろいろ起こる事件の決着はついて一応すっきりにはなるんですが、その上にいる富国泰たちには手が届かないパタンが繰り返されるのも一因。それでも劉墉は事件の核心に迫っていってはいます。
大結局まで来て、富国泰はやっと捕縛されました。とはいえ、一応史実に則っているので、モデルはいるけど微妙に違う富国泰と違って、こちらも反派の和坤は次の嘉慶帝の時代に死んでるので完全にスルー。どう考えても一連の事件はあんたのルッキズムのせいだ!の乾隆帝は偉そうにしたままだし、どうにも盛り上がらない。
せめて恋愛方面でも、と思うと秦朗は成就したけど、画子楓と秋夢南はわかったようなわからないような理由で別れてしまう。
せめて、富国泰が私兵でも率いて大暴れでもした挙句に捕らえられるとかいう場面でもあったらよいのに、なぜかこのドラマ、淡々とつかまっていく。反派の方もあまり盛り上がらないw
にぎやかなキャラがほとんどいなくて、しゃべり倒して相手を煙に巻きつつ探案を進める劉墉と彼に迫る金婉儿が一番賑やかで、反派の富国泰なんか無表情で淡々と劉墉に対応する計略を立てています。
主人公がよくしゃべる割には派手なところの少ない、とても静かな探案ものだったという気がします。
というか、劉墉宅の家庭劇の感じも強い。劉墉は何度か降格されたり、元の地位に戻ったりしていますが、ずっと変わらず、事件を追い続けてます。それを支える劉墉夫人の金婉儿は格格なんですが、夫の影響か気軽に捜査に首を突っ込んでいます。劉墉を慕って集まってきた若者たちを対等に扱っていて、劉墉家ではそれぞれが自己主張をしています。あまりにその辺が緩いんで、辮髪なければ清朝ドラマには見えないかもしれない。
ラストは劉墉一行が山東の庶民や秦朗たちに見送られて北京に戻っていく場面で終わります。続き作らなくても、これはこれできちんと一応の結末はついていたのでよしとしますw
角 色 演 員
刘 墉 何 冰
金婉儿 白 冰
秋梦南 王鹤润
富国泰 李乃文
和 珅 曹 征
乾 隆 黄海冰
贺子枫 路 宏
秦 朗 王羽铮
李尔多 刘小锋
職員
制作人 :赵红梅、张伟锋、张凤泉
監 制 :章柏青、王君、朱礼庆、林柯
導 演 :刘国彤、张文东、李升
編 劇 :成琍君、刘岩