1~12集(大結局)
謎霧劇場の新作。
何しろこのシリーズは昨年「沈黙的真相」「隠秘的角落」等々のすごみのあるミステリを見せてくれたので、今度のシリーズにも興味がありました。
「八角亭謎霧」では段亦宏、呉越などじっくりとした演技を見せてくれる演員そろいなのにまず注目。
ドラマは念玫という少女に付きまとっていた金持ちのドラ息子朱勝輝が死体で見つかるところから殺人事件の捜査へと入っていきます。
この念玫の父親玄梁は娘の自由を一切認めず、自分の保護下に置いている。朱勝輝に娘に近づくなと腕力で警告していたこともあって、彼の両親は玄梁が息子を殺したと警察に怒鳴り込んでいきます。
玄梁がこれほど娘を拘束するのは19年前に双子の妹の一人が下校時に行方不明となり、死体で見つかったという悲劇が背景にあります。この死んだ玄珍の殺害犯は見つかっておらず、彼女の死はいまだに玄一家に重くのしかかっています。
捜査にあたる警隊の隊長袁飛は、この玄家の長女の婿で19年前に犯人を見つけられなかったことを玄梁たちから咎められています。
ドラマは朱勝輝の事件を捜査することよりも19年前の玄珍の死の謎を解き明かす方に力点が置かれます。
家を出ていた玄珍の双子の姉玄珠も戻ってきますが、彼女にとって妹は自分から何でも奪っていく憎らしい存在で家族さえも妹ばかりちやほやして自分には気遣い一つなかったと家族には複雑な思いがあります。
そして、玄梁の娘念玫は死んだ玄珍に生き写しで、そのことは彼女自身にとっても、一族にとっても呪いのようなものとなっています。
この玄珍が生き返ったような念玫の存在が触媒となって、玄家や19年前に玄珍と関わった昆劇の師匠夫婦、かつての同級生など周辺の人々の真実が明らかにされていきます。
ミステリとしてはわりに単純な方で、起きる事件も19年前と現在の二つだけ。ぼ~っと見ていても半分過ぎるあたりで犯人の見当は何となくついてきました。
ドラマのメインは、それぞれが心や精神にどんよりしたものを抱えている。人には言えないどろどろした思いや傷跡、苦悩を抱えている家族が玄珍の死の謎を解き明かされることで、そういったものからも開放されていく家族のドラマを見せることだったようにも思います。
八角亭というのは事件の舞台でもあり、玄家の家族のことでもあるんでしょうね。一番上にお借りした画像には家族7人が写っていますが、この時にはもうなくなっている玄珍が8人目。そして、姿の見えない彼女の存在がひたすら重い。
そういうドラマでした。
で~
ふと気が付いたら、今月ブログの更新はこれで3回目。ブログ始めて以来の最少記録かもしれないとちょっとびっくり。
リアルであわあわしていたせいもあるし、「慶余年」原作とかなんとか読書に時間を割いていたせいでもあります。何しろドラマ見ないことには更新できない「読書感想文」ブログ。
それにこれという古装劇の新作が出てこないんですよ~これが一番きつい😭
終わった瞬間にリピ始めるようなの期待してるんですけどね~琅琊榜とまでは望まないけど、そういうのが出てきてくれたら、ブログもせっせと更新するのにな~😭
演 員 角色
段奕宏 飾 袁飞
郝 蕾 飾 玄珠
祖 峰 飾 玄梁
吴 越 飾 周亚梅
邢岷山 飾 丁桡烈
白宇帆 飾 刘新力
米 拉 飾 念玫
職員
出品人 龚宇、王小帅
制作人 戴莹、刘璇、贾智棋、赵媛、卞江
監 制 王晓晖、刘璇、何俊逸
導 演 王小帅、花箐、叶庭
編 劇 王小帅、杨翌舒、染白、陈萧含、王静华
芸術指導 韩三平
美術設計 吕东
動作指導 刘帅、于福清