32~41集
調子出てきました。ほんと今まで何やってたんでしょうねw
今回の視聴分での特筆事項としては、真宗が一度も寝込まなかったことですかね?
などと、言いたくなるくらい困難に突き当たると頭痛から始まって何日も目を覚まさない真宗ですが、今回視聴分はちゃんと起きていて自分で采配を振るってました。そして、郭皇后死後の劉娥立后とかこれでもかというくらいいろいろあった末の趙受益こと将来の仁宗誕生秘話をメインに中盤のクライマックス的な展開となりまでした。
前回、目が点だった「仙鶴」は「こんなこともあろうかとずっと馴らしてました」という某高官が出てきて、制作陣の良識?を見せてくれました。主人公のせて、飛ばしたりはしないw
今回の分には、遼の蕭太后が亡くなるという話が含まれます。これに先立って彼女の元に届くのが「反逆者蕭胡輦」の首。「燕雲台」のようにぼかしたりはしないで直球できました。けど、韓徳譲との関係とか、三人姉妹が蕭家のためにそれぞれ政略結婚をさせられたことやその後の姉たちとの対立を嘆くなど、「燕雲台」の話と素直につながる展開が悪くなかったです。歴史劇とは言っても、諸説ある「史実」のどれを取るか、どの方向に話を膨らませるかとかでずいぶん雰囲気がかわってしまいますが、この二つのドラマのシンクロ度は視聴者としてはうれしかったです。
仁宗誕生を巡る話はそれこそ何百とあるんだろうと思います。今回、主だった関係者はほとんど善人設定、劉娥と李婉儿は信頼しあう姉妹だし、反派の潘玉姝やその実家は能力不足、いったいどうするんだろう?と思っていました。
で、李婉儿妊娠、続いて劉娥妊娠からとても劇的な仁宗誕生あたりが10集近くを費やすエピソードとなりました。ちゃんと狸猫換太子のネタも盛り込みつつ、実は・・・な展開。このあたりの構成はうまいな~と思います。
後宮ドラマというより政治ドラマとして見られるドラマ運びでした。ということは、私は大丈夫。逃げ出さずに見ることができました。
この話、今更ネタバレでもなんでもないと思うので言っちゃいますが、要は李婉儿の生んだ皇子を劉娥の生んだ子にしてしまうという話のどこに重点を置くかということでしょうが、今回は政治的見地から個人としての思いを封殺せざるを得なくなってという展開になりました。
並行して真宗の子をでっちあげていた潘玉姝やその一族が処罰されます。反派としては小物過ぎて、大いに不満ですが、彼女自身は哀れでもあります。で、この後の反派は誰になるんですかね?
子を奪われた李婉儿はようやく真相に気づき、二度と劉娥たちに会うことはないと玉宸宮に籠る。ということで辻褄合わせたようでw
登場人物たち、特に劉娥、李婉儿、真宗だけなく、真宗の乳母や大監、太医、重臣たちの描写も細かくされていて、話を膨らませています。といっても、むだな恋バナで引き延ばすようなことはなかったのです。
ということで、これから趙受益の成長を見る話になるはず・・・です。「燕雲台」とはうまくシンクロしてたけど、「孤城閉(清平楽)」とは方向が違うような気がします。それはそれで、また楽しみです。