9~18集
第1週の更新分残りと第2週分。袁紫衣が一旦退場して、代わりに程霊素が出てくるまでというか、苗人鳳が田帰農に嫁さんとられて失明するまでというか、胡斐が趙半山と義兄弟になるまでというかなんというか、まあそういうパートです。
やっぱり話はかなり改編されている様子ですが、基本的な流れは原作に則ってるようなので、ストーリ紹介は抜き。ただの感想文、ぶつぶつ独り言を垂れ流しているだけということで、よろしく~
いろいろオリジナル展開もあるわけですが、比較対象が例の「雪山遭難」なもので、勢い点数が甘くなってしまうこのドラマ。得をしていると言えば得をしているのかもしれません。
それにしてもあちこち覗いていると、2007年のドラマのせいでトラウマ抱えてるのは私だけじゃないらしい。なんと罪深いことか・・・
あくまでも私の感触なんですが、今回のドラマは脚本にも美術方面にも派手さはなく、手堅くは感じられてもあまり新鮮さが感じられないです。けど、アクションシーンの割合はかなり多めなのはうれしい。
期待に反して、というかやっぱり南蘭絡みの話はねとねとしている。苗人鳳は娘を取り戻して、カタをつけた気でいるけど、田帰農の南蘭への執着、南蘭の娘への執着がドロネバ。
この田帰農周辺の話が膨らませてある感じです。南蘭が苗人鳳の前で田帰農を選ぶというのは今どきの脚本だと思いました。
胡斐は鳳天南父子との争いで脚の骨を折られ、その上にあれこれあって人事不省となった胡斐を治療してもらうために袁紫衣が長い階段の上にある少林韋陀門に背負っていくなどいうシーンは原作にはなかったはず。なんというか「笑傲江湖」と「陳情令」を混ぜたような話の展開に苦笑しつつ見ておりました。
原作そのものがまず「雪山飛狐」があって「飛狐外伝」は後からエピソードを補完していったために二つの作品の間に多少の揺れがあることもあるし、ドラマでエピソードの順序が入れ替わっていることには寛容になろうと思うんですけどね~変な膨らませ方は勘弁してほしいものです。
演員表を見ていても趙半山以外の紅花会メンバーが見当たらないし、商家場面でその趙半山も出てこなかったんで、「書剣恩仇録」につながる話はスルーするのかなと勘ぐっていました。でも、遅ればせながら韋陀門でのオリジナル場面で登場、紅花会の総舵手からの手紙云々も出てきたんで、全くスルーと言うことではなさそうです。
ほとんどオリジナル展開をする韋陀門パートのために原作では他の部分に出てきたキャラやエピソードをこっちへ持ってきたり、別の設定を持ってきたりといじっています。こういうそうとうなアクロバットが各所で見られます。
一番、見てて脚本の不安定さを感じるのはコミカルな場面の入れ方でしょうか?「ここからはコミカルなんですよ~」となんか木に竹を継いだようにも見えるんです。そこをうまく流している「雪中悍刀行」とかから学べばいいのに・・・
このドラマ、福康安より田帰農の方に力点がある感じ。「飛狐外伝」部分だけならそれもあるかな~とか、演員のキャスティングもそれが前提かな~とか勘ぐりつつ視聴中。
「雪山飛狐」部分をしないのであれば、苗若蘭ウザキャラ部分はないか?などとも思うわけです。でも、絶対この後も田帰農周りが色濃く出てきそうですな。
袁紫衣と程霊素という二人も出てきましたが、どちらもこじれまくったキャラなわけで、胡斐はこれからまた振り回されることになるんでしょう。
と、なおも前回のトラウマに悩まされつつ、第3週に続くのです。