1~8集
「飛狐外伝」です。「雪山飛狐」ではないです。
「雪山飛狐」というと、主人公胡斐の少年時代を描いた「飛狐外伝」も含めてドラマ化しているのが普通なんですが、今回は「飛狐外伝」。どういう構成にするんですかね?
どうも「雪山飛狐」というと2007年の王晶版がトラウマになってしまっていて、「見ても大丈夫かな~」とまず思ってしまうのです。今度は「飛狐外伝」ね~🤔
まあ、もともとうざい女性キャラと陰険な男性キャラの多い話なので、同じ金庸原作と言っても「射鵰英雄伝」とかを見るような感じにはならないとはわかっています。
ということで、いろいろ個人的な不安を抱えつつ視聴スタート。
まずはオープニング。2007年版の時、楽しみに待ってた香港からのDVDを再生したとたんに、甘ったるい歌が流れてきて、そこで「しまった・・・」ともう視聴意欲が萎えてしまったことが思い出されます。今回はそういうこともなく武侠ドラマらしいテーマ曲で一安心。
ドラマは、胡一刀と苗人鳳が出会い、胡一刀夫妻が子どもを残して死んでしまうところから始まります。
そこから少年胡斐の商家堡での話と続き、まだ名乗ってはいませんが袁紫衣と出会い、今回視聴分は仏山で鳳天南一味ともめています。
話の順が原作とは入れ替わっている部分も多いようですが、全体像が変わるほどの変更はされていないようです、というかそうあってほしいです。
主人公の胡斐は秦俊傑。2007年の聶遠が豪華な毛皮に蓬髪だったことを思うと、すっきりとした辮髪姿です。今回は父親の胡一刀も老けメイクで演じています。秦俊傑が武侠ドラマに主演するのって、これが初めて?しいて言えば「秦时明月」とか「聴雪楼」?でも、ガチな武侠ドラマって記憶にないんですよね。それも今回の楽しみの一つです。
苗人鳳には林雨申。「倚天屠龍記」のセクシーな楊逍が印象的でした。
反派の福康安は葉項明、「大秦賦」の嫪毐。田帰農は何潤東、「那年花開月正圓」とかの最近のいい人イメージを振り捨てての反派ですかね?
乾隆帝は今回導演の連奕名が自ら演じています。なんにしてもこの乾隆帝は性格悪いw
林雨申の苗人鳳というのもおもしろいキャスティングだと思うのですが、田帰農の何潤東と逆でもありかな?などと思って見てました。もっとも逆になったら、色気たっぷりに南蘭に迫る田帰農とか不器用に苦悩する苗人鳳とかはまりすぎて、また雪山遭難になりかねないかもしれません。ま、妄想です。
その南蘭には黄夢瑩、「三生三世十里桃花」の素錦とか「酔玲瓏」の朵霞公主の中の人で正邪どちらにしてもはっきりした性格のキャラを演じた人なので、なよなよめそめそし続けないと期待したところ。けど、南蘭ですからね・・・
もう一人、福康安に騙された馬春華は海鈴。「天意」銭小芳や「上陽賦」の胡瑶とは違ったキャラですね・・・
現在登場してきている女性キャラでこの二人とただ今一歳児の苗若蘭が私的にはウザキャラ確定ですかね?
ただ袁紫衣も、まだ登場していない程霊素もみんなウザキャラ化させてしまった前例があるので、油断はできないと思うネバネバ恋愛ドラマ苦手人間。
今回の袁紫衣は梁洁、「双世寵妃」の女主や「絶代双驕」の蘇櫻です。ちょっと私のイメージからいうと幼い感じもしますが、どうなっていくかが楽しみ。
まだ登場していない程霊素は邢菲、名前は知ってますがドラマを見るのは初めてです。
ここまで見た感じでは、アクションシーンはまた「ストップモーションが多い」とか言われてるだろうなと思いますが、量的にも質的にも満足しています。
ちょっと全体に重苦しい感じがするのは、原作から考えても致し方ないところでしょうね。最近見た映画の「雪山飛狐之塞北宝藏」の潔いまでの原作切りっぷりが印象的ですが、いらない粘っこい話でドラマを水増ししたりしないでほしいと祈るような気持ちで今週更新分を視聴しました。
なんやかやと文句はいいますが、とにかく金庸原作ドラマなので優先順位1位で更新追い決まりです。