「山河令」原作「天涯客」の前のお話「七爺」
夕方に「山河令」26集を見てて、ふと思いついて書いてます。
この忙しい時期になにやってんでしょね
「山河令」の原作が「天涯客」
その「天涯客」の前日談にあたるのが「七爺」
ちょっとだけご紹介。最後にどうなったかは「山河令」見ればわかることなんですけどね~余計なことをするもんだと自分でも思うw
一応読み終わってから時間がたってるし、もともとちゃんと読みとれてるかもわからないので、眉に唾つけておいてください。
「七爺」の主人公は、「山河令」にも登場する七爺景北淵と大巫烏溪のカップルです。
話は彼らの前世から始まってます。どうも原作者Priestは前世というか冥府の話が好きなようで、私が一応読んだだけでも「鎮魂」にも「天涯客」にも出てきます。
まあ、メインになるのは現世の話。
南寧王景北淵は、幼い時に父王をなくし大慶の皇帝赫蓮沛に引き取られ、大慶の太子赫蓮翊と共に育ち良好な関係。その赫蓮翊は太子とはいえ、三男で二人の兄と後継者争いをしている。
赫蓮翊の傍らにいるのが周子舒。
大慶に攻められ敗れた南彊から人質として送られたのがいわば太子にあたる巫童烏溪。彼や景北淵は皇帝周辺で育つことになります。そのうちに、烏溪は景北淵に恋心を抱くようになり、景北淵もまたひたすらに慕ってくる少年に愛情を抱くようになります。
「七爺」の話は、烏溪と景北淵の恋の行方と並行して、赫蓮皇帝家の跡目争い、帝位交代前後の不安定さに付け込んで攻めてきた敵国との闘いと進みます。
負け戦確実なその闘いを控えて、景北淵は烏溪を南彊に帰らそうとし、自らは戦いで瀕死の重傷を負います。一服盛られて眠っているうちに南彊に向かっていた烏溪は、故国で大巫の地位を継ぎ、軍を率いて大慶に戻り、彼らを勝利に導きます。
しかし、その裏で彼は愛する景北淵を助け出し、こっそり南彊へと連れ去ります。
まさに「連れて帰って、隠してしまった」わけです。
景北淵は大慶では戦死して、遺体も見つからないとされています。彼は赫蓮翊の腹心でもあったわけで、これは甚だしい裏切り行為とも言えます。だから、中原に戻ってきてはいけない人。
それが友人周子舒のために、大巫と共に戻ってきてしまった。本日放送分の26集ではそれに周子舒が立腹しています。
「七爺」での周子舒は表向きには静かに赫蓮翊の傍にいる侍衛。戦いの最中、皇帝の側に敵兵が迫った時に初めて白衣剣を振るう姿を見せ、彼はただの文官と思っていた一同が驚いています。
平安とか染九霄、静安郡主らはこちらのストーリで多く登場しています。
「山河令」冒頭で周子舒が手にかけた少女とのエピソードも出てきて、辛さ倍増してます。
「天涯客」と「七爺」は姉妹編というところでしょう。脇役に過ぎなかった周子舒のキャラを膨らませて生まれたのが「天涯客」で、もちろん温客行も彼にまつわる話も「七爺」には一切出てきてません。
ただ、やっぱりこちらの内容を踏まえていると、ドラマの描写がしっかり受け止められるというところはあるんです。私が一番感じるのは皇帝赫蓮翊が晋王になっていることの影響。皇帝と王では、周囲への圧力が違いますよね。まあ江湖の話がメインといっていい「山河令」ではそれでもよかったんでしょうが、赫蓮翊の存在が人々に及ぼす影響とかけた違いだろうし、周子舒にしても景北淵と烏溪にしても逃げきるのは一段と困難ではなかったかと・・・
今放送中のBS11ではちょうど南彊から景北淵と烏溪が出てくるところです。最後の話をするのはちょっと心苦しいのですが、もう何度も放送されてることなんで・・・「山河令」のラストで周子舒が晋王を始末してしまわないのは政局が乱れるからだとしていますが、彼がまだまだ不安定な皇帝ならではことなんでしょう。
なお、景北淵をひたすらにおっかける少年烏溪はいじらしく、初めて景北淵から「今夜待ってろ」とか言われたときの初々しさがけなげ。そっち方面の描写を期待する向きにはものたりないかもしれませんがw
とまあ、突然そういや~と思いついたのを何となく書いています。間違ってたらご指摘ください。