１～１３集
いや～第１集見た段階で、こりゃ私的には外れっぽいな～と思ってたんですよね～なもんで、「卿卿日常」とか優先して後回しにしてたんですけどね～予想に反しておもしろいっての期待したんですけど、やっぱり予想通りだったという一幕。
個人的には超久しぶりに古装劇に出てる張鉄林が見られる！というのが視聴開始の最大のモチベーション。彼が退場してしまうと視聴意欲がどっと下がってしまいましたが、なんとか継続中です。
これ九州系列の原作準拠の「九州・朱顔記」で制作してて、途中であちこちで見かけた先行作品のタイトルくっつけたような「星河長明」に変わったんですよね。「とにかく九州系列だから、見てみないと」と思った。けどね～このドラマ、あまりにもばらばらしていてまとまりを感じにくい。衣装とかセットとかお金はかかっているけど、肝心のキャラが作れてない？
このドラマの原作「朱顔記」には「青蘅伝」という同じ作者斩鞍による姉妹編があって、そっちの主人公がこっちにも登場。何か主人公カップルが二組できている感じ。原作読んでないんで、元々そういう構成なのかは不明ですが・・・
そんなことより主人公の二人のキャラがな～
朱顔記の舞台は、九州世界に登場した８つの王朝の二つ目晁朝の初期、ドラマ化された中では一番「古代」になります。
大晁に征服された夜北のシャーマン大淵古の娘葉凌霜と大晁の帝王の彧修明とのロマンスがメインの一つのようです。中の人は馮紹峰＠「山河月明」の朱棣に彭小苒＠「東宮」の曲小楓。私は「東宮」は最初の１集しか見てませんが、なんかキャラ設定似てない？
葉凌霜は捕虜として天啓に送られますが、奴隷にされるのはまっぴらと策をめぐらし一人だけ欽天監の役人にとりたてられます。
災星として一族から排斥されてきた彼女ですから、夜北に未練がなくても当然、助けたいのは仲良くしてた夜北の首領の娘朱顔公主七海蕊だけでも仕方ないんですけどね～それにしても「奴隷なんかいや」と他の娘たちを気にすることもなくさっさと一人逃げ出す能天気なヒロインって・・・
かといって、夜北を気にかけていないわけでもなく、一族の復讐に天啓にやってきた七海怜たちを助けています。
一方で彼女は彧修明のお気に入りでもあって、言いたい放題やってます。馮紹峰の演じる彧修明は大晁の王として九州大陸に初めて統一王朝を作る覇王。ところが、白露と名前を変えた葉凌霜との関係になると、中年おじさんとロリという組み合わせにしか見えない。せめて、無精ひげなんとかしとけと思うんですけどね～
こっちがラブコメみたいな展開している分、重苦しい展開するのが七海怜と彧修明の傍で育ってきた将軍界諸嬰。中の人は金澤灝＠「琅琊榜之風起長林」岳銀川と程小蒙＠「鶴唳華亭」太子妃。
もともと恋仲、でもこちらは国を滅ぼされて苦役を強いられている夜北の生き残りを率いる公主と征服者の将軍。立場的には相いれない、だから私たちは無理、だけど愛してる・・・と悶々。
主人公カップルの恋愛ドラマ部分がラブコメ、大晁朝廷の権力闘争はそれなりにシリアス、羽族や夜北一族の晁朝廷に対する反発はシリアス、欽天監の面々はコミカル、朝廷第一の奸臣樊如晦は権力闘争方面ではシリアス、できの悪い次男相手にはコメディという調子で、とにかくドラマ全体のタッチが不ぞろい。
同じようにシリアスとコミカルな場面が同居していた「卿卿日常」では明確なテーマのもとにそれがうまく構成されていましたが、どうもこちらはつぎはぎ感を強く感じてしまいます。
どこが違うんですかね～
彧修明がいきなり界海天を討ち首獄門にしてしまったのはただの衝動なのか？それなのに葉凌霜には大甘で何回も天牢には放り込んでもすぐに元に戻すとか性格が分裂してないか？
界海天の中の人が張鉄林だったので、「彧修明！あんた、皇阿玛に何するんだ！」とむかついたのは余談😠
葉凌霜には大望が感じられなくて残念感があります。彼女は、それなりに義侠心もあり、正義感もあり、主体的に動いてもいるんですけど、じゃあ最終的に何をしたいのかが見えてこない。
ところが、女主２の青衡公主七海怜にはそれが見える。そこで、余計に話がばらついて見える気もします。
と、文句言いつつ、ドラマの半分は過ぎました。全部で２５集なので、なんとかクリアはできそうです。
これから七海怜と諸嬰の夜北再建話とか羽族の翼无忧の決起とかくるんだろうな～とは見えるのに、覇王方面では意図の見える男主はともかく、女主が何をしたいのかが全く見えないという珍しいドラマかもしれないｗ
