江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

去有風的地方 その3

23~30集

 

 今回視聴分は、許紅豆が雲苗村を去り、やっぱり雲南に戻ってくるというパートになります。
 移動距離も大きいけど、登場人物たちの感情も大きく動きました。

 民宿の契約が切れる日が近くなって、謝之遙や村の人たちは彼女が村に残るのではないかという淡い期待を持つ一方で、彼女はやっぱりここにはなじめないとあきらめてもいます。

 雲南を去った彼女は、まず亡き陳南星の両親の元を訪れ、彼女の墓に雲南での出会いや経験を報告します。

 山東の実家では両親が彼女を帰りを待ち構え、大喜び。久しぶりの我が家を楽しむ許紅豆ですが、大麦と林娜の三人でチャットしたり、謝之遙と微信で話したりと雲南とのつながりは続いています。なんというかSNSとか使いこなしてるな~と思う年長者。日本の若い人たちもこんな感じなんですかね~あまり家族でビデオ通話とかグルチャ、とか言う話聞かないけど・・・


 それはそれとして、彼女には北京のホテル時代にも友人知人がいたはずなのに、その影が見えてきません。

 

 北京で新しい仕事を見つけるといいながら、煮え切らない妹の様子に上海でばりばりやってる姉紅米はいらついています。

 

 雲南では、紅豆も関与していた書店の誘致が成功し、大喜びの一同。早速紅豆の元にもその知らせが入ります。

 この知らせを聞いて、雲南の事業には商機があると判断した彼女はやっぱり雲南に戻ると決意します。ホテルの仕事は自分でなくてもよい仕事だった、雲南では自分が必要とされている。いくらでも取り換えの利く部品ではなく、唯一無二の紅豆が必要とされている、そこに自分の力量を発揮していく機会もあると今度は「旅行客」としてではなく、「起業家」として雲南へ戻っていきます。

 

 この辺がただの恋愛ドラマとは一線を画しているところだと思います。

 

 雲南では林娜だけが彼女が戻ってくることを知っていて、すべての準備を整えています。

 突然の許紅豆の出現に一同驚いてますが、謝之遙の虚を突かれた表情は見ものでした。

 

 こうして、林娜と二人で組んで、民宿とその関連の事業に出資し、運営に乗り出したところで30集終了。彼女たちはこれまでの仕事でそれだけの資金やスキルを手に入れているのわけです。

 

 彼女が戻ってきて顔が壊れるほどにでれついている謝之遙だし、許紅豆も戻ってきた理由の一つは彼だと認めていますから、こちらの関係もこれからやっと発展しそうです。けれど、村のみんなはもう喜酒まで用意しているかもしれません。

 

 

 雲南観光を進めるムービーを作るというエピソードもあり、大変に美しい映像でした。もちろんこのドラマ全体にその意図があることは明白ですが、それ以上に許紅豆が自分を見つめなおし、何が自分にとって大事か、自分は何を求めているのかを見つけ出していくドラマでした。

 最後10集を見るのが待ち遠しくもあり、終わってしまうのがもったいなくもあり・・・

 普段はこういう傾向のドラマはほとんど見ないのですが、たまにはこういうのに浸るのも悪くないです。