江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

君子盟 その1

1~10集

 

 もともと原作通りの「張公案」という題で制作されていたドラマが、BL規制に引っかかってお蔵入り。題名を「君子盟」に変更し、内容も削減したとは聞こえてきていましたが、なんの音沙汰もなかったのが突然何の前触れもなくいきなり10集が配信されました。こういうのを「空降开播」というらしい。うまいこというな~w

 

 BL要素があろうとなかろうと中華ミステリの新作は歓迎なので、配信スタートはうれしい。けど全部で29集まで削減されたのを三回に分けて、週一回配信というのはあまり見たことのないパタンです。

 

 このドラマ、なんかサクサク見られると思ったら、第1集が51分、第2集が46分あっただけで、その後は35分前後と短めな上に、片尾が相当長い。ひょっとして毎回10分ぐらいずつ、削られてるんじゃないかと・・・まさかね~

 

 主人公は宋威龍と井柏然の双男主。
 最初のエピソードは、この二人が出会うところから舞女が舞台で発火して死んだという事件に取り組む話です。二つ目の連続殺人事件では、捜査を通して、一緒に閉じ込められたりもして(お約束w)協力関係ができました。

 宋威龍の張屏は科挙を受けるための費用を稼ぐために拉麺を売っている。食べ物売りとしては今一つのようですが、趣味?特技?の探案なら天才的な実力を発揮。その上、催眠術的な能力を持っていて、他人の心の中や過去を覗くことができる。

 

 井柏然の蘭珏は礼部侍郎だが、公にはできないが20年前に売国奴として処刑された父親の冤罪を晴らそうと考えている。

 



 初見時に蘭珏の言動にうさん臭いものを感じた張屏だが、事件の捜査に関わる中で彼が悪人ではないとわかって、20年前の事件の捜査にも協力しようと言い出します。

 

 最初からここまでで、捜査したのは大きく2件。どちらも現在の朝廷や20年前の事件に何となく関係しているように見えます。朝廷では狩猟にしか関心のない皇帝をよそ眼に、皇太后が政治を思うがままにしています。これも事件の背景だと勘ぐってる視聴者。

 

 BLを連想させる要素は徹底して排除したとか言う話で、蘭珏と張屏の関係は「社会主義的兄弟情」とか言う記事も見かけました。蘭珏には刑部侍郎の王硯という友人がいて、陰ひなたに彼をバックアップしている。張屏には陳籌という麵売りのよき相棒がいる。こういうのも配慮のうちなんでしょうか?

 

 中華ミステリ好きとしては、悪くない感じの第1回配信分です。

 

 演員的には、井柏然のドラマを見るのは「相爱穿梭千年」以来、映画はよく見るんですけど。宋威龍はなぜかドラマを最後まで見たことがないけど、今度は大丈夫そうです。「以家人之名」は母親たちと親戚たちが気持ち悪すぎて途中で止まったまま、もう一つの古装劇はパンダというよりキョンシーのようなアイメイクの女主が正視できなくて放棄したので、本人のせいではないです。そういや「向徃的生活」で犬と一緒に全力で家の中を駆け回ってたり、長い棒を嬉しそうに振り回してたのが印象的です。

 陳籌の郭丞は陳情令の藍景儀、今回の役もなんか通じるものがあります。

 

 王硯の洪尭は于正ドラマにたくさん出ている=見るの初めてw

 皇太后には師悦玲、「大明風華」の胡尚儀の中の人です。

 演員的にも悪くないと思うし、今のところ事件と捜査の進展では違和感を感じていないので上手に編集したな~とか。まあ、評価は最後まで見てからにしましょうw