君子盟　その３ - 江湖迷人

２１～２９集（大結局）

　ちゃんと予定通り配信されるというのはよいことです。見る方も予定通りにクリアしました。

　突っ込みどころはいっぱいあるけど、思ってた以上におもしろかったです。この話はあくまでも「中華古装ミステリ」というくくりの中で見ないといけないとはよくわかっていても、やっぱりいろいろ気にはなる。それでも検視をするのに赤い傘をさしかけたり、親子関係確かめるのに血を混ぜ合わせたりするというのがここでの科学的捜査だと自分に言い聞かせる中華古装ミステリファンです。

　原作のファンの方には怒られるかもしれないけど、このドラマ性別問わず恋愛要素のかけらもなかったのがよかったように思うのです。直球ドストライクの中華古装ミステリとして、とっても楽しかったです。これで満足しているので、今回は原作には手を出さないつもりです💦

　そして、「張公案」から改題した「君子盟」という現タイトルは、悪くなかったと思う。

　中華ミステリでよく見る小さい事件が過去の事件ともかかわって、だんだん大きな事件へと広がっていくというパタンはここでも。

　張屏と蘭珏が２０年前の事件の真相を明らかにしようとしているところに、新たに汪鐸演じる辜清章が登場してきました。蘭珏のかつての友人だという彼の登場によって、話は一気に加速しました。

　なお、余計なことですが、蘭珏が初めて張屏に彼を紹介するシーン、このドラマでただ一回ＢＬ風味を感じたところでした。それくらいＢＬ風味もなければなんもないｗ

　いかにもいろいろ後ろ暗いところ抱えています、という彼の出現で蘭珏だけでなく張屏との因縁が明らかになってくるにつれ、蘭珏と張屏自身も決断を迫られることになっていきます。

　やはり事件は帝位を巡る話になっていきましたが、良くも悪くも結構予想外の展開をしてくれて楽しかったです。

　登場するキャラの主要なところはほとんどは男性というなか、女性キャラは圧倒的な存在感でストーリを引っ張っていったのが師悦玲の太后、それに次ぐのが張屏の亡き母を除くと主要なキャラはいないという寂しさです。とはいえ、それに違和感を覚えることはなかったです。

　むしろここに公主だのなんだのを登場させて、ＢＬよけにしたりするとドラマの焦点がぼやけてしまったかもしれないです。

　そこで「君子盟」というタイトルですが・・・「君子」という言葉が英語で言う「gentleman」に近い意味を持っていると勝手に仮定すると、主人公である蘭珏と張屏だけでなく、彼らの友人の王硯や陳籌、配下の旭東たちも、皇帝も、それに危機迫る中にすべきことを躊躇なく実行していった庶民たちもみんな「君子」であったのではないかと思うのです。大理寺丞であった陶周風はもちろん、主人公たちに強面で迫っていた太后だって、考えようによっては辜清章だって君子であったのではないでしょうか？

　そう思うと「君子盟」というタイトルは悪くないかも、と思えてきました。「張公案」になるのは、この先ですしｗ

　それにしてもおじさんたちのしたたかなこと、特に柳太傅、そのうち天罰下るｗ

　それなのに、どうして張屏の師父殺されちゃったんですかね～殺されるためだけに上京していたようなもんじゃないですか。好みの美爺だったのに・・・哀しい。

演　員　　　　　角色

井柏然　　飾　　兰珏
宋威龙　　飾　　张屏
郭　丞　　飾　　陈筹
洪　尧　　飾　　王砚
汪　铎　　飾　　辜清章
张舒沦　　飾　　永宣帝
侯桐江　　飾　　师父
师悦玲　　飾　　太后晏积瑄
杨云棹　　飾　　玄机
王建国　　飾　　应熹公公
杨　猛　　飾　　柳羡
李泰延　　飾　　兰林
任洛敏　　飾　　王勤
张绍荣　　飾　　陶周风
强巴才丹　飾　　旭东
王　瑄　　飾　　阿娘