江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

君子盟 その2

11~20集

 

 

 2回目の配信分10集、きっちり出てきたw

 父親の冤罪を晴らし名誉回復を目的とする蘭珏、探案が大好きで大理寺に入りたい張屛の二人を主人公にした古装ミステリです。思ってた以上にミステリ風味が濃いし、それなりに不気味なシチュエーションも仕立てられていてうれしい。

 

 蘭珏の20年前の記憶を張屏が掘り起こしたり、張屏を大理寺のアルバイトに蘭珏が推薦したりと仲良くやってます。
 大理寺では探案出来ると喜び勇んでいった張屏ですが、言ってみれば命じられたのはお掃除とかいう軽いノリの場面から始まって、どんどん朝廷に関わるような重い展開になっていきました。

 

 皇太后が建設させている鳳凰の像から頭がなくなってしまうという事件に遭遇した張屏、一度は犯人として捕らえられますが、蘭珏の助けで二日のうちになくなった鳳凰の頭と犯人を見つけることになってしまいます。

 この大理寺丞の陶周風という大人がまた食えない狸で・・・好みw

 

 その後はいよいよ科挙に張屏と陳籌が臨みます。その前に、自分たちの間には過去の因縁があったことを知った蘭珏と張屏が絶交してしまうというエピソードも入りますが、結局仲直りw

 

 しかし、この科挙に先立って受験生たちの間に願いをかなえてくれるという鏡湖先生という謎の人物の話題が持ち上がり、その人物の予言で不吉とされた席に当たった受験生が科挙当日に現れないという事件が発生、科挙の責任者に蘭珏が命じられていたことから、これまで盛んに行き来のあった張屏が贔屓されているのではないかと受験生たちが騒ぎ出し、蘭珏が責任者の地位を下りるという事件にまで発展します。
 その上、現れなかった受験生が死んでいるのを張屏が発見、またしてもお前か!ということに・・・

 

 どうもこの科挙の場面、規模というか受験しているのが「陳情令」で藍先生にしごかれてた人数より少ない位だし、大部屋で一斉に試験受けてるんだもんな~あの持ち込んだ大荷物、どこへ置いたんだ?

 科挙で不正を働いた人物を探し出し、自分たちの疑いは晴らしたものの・・・というところで、今週分終了。

 

 暗君かと見えた皇帝が実は!ということで、皇太后と正面切って対立する姿勢を明らかにしました。この皇帝、お忍びで出てきた町で張屏と出会って意気投合、すっかり仲良しになったり、蘭珏の頼みで彼らをバックアップしたりもしています。

 

 これまでも20年前の事件も含めて、つまるところは朝廷の権力争い、でなければ隣国からの調略に結びついていくんだろうと予想していましたが、ますますそんな感じが強くなってきました。
 
 それにしても皇太后を演じる師悦玲の怖さはまた格別。だいたい「大明風華」の胡尚儀でも「天下長河」の于振甲の母親にしても、地位が低かろうとぼろを着ていようと慇懃無礼なまでに礼儀正しかったり、清官であれと息子を叱咤激励したりする圧がものすごかったのです。それが今度は皇大后、息子の皇帝なんか鼻にもかけていません。それが、突然、切れ者ぶりを発揮して思いっきり反抗を始めたから、さあ大変。

 

 主人公二人の行く末よりこっちの母子の方がよっぽど気になっています。最終配信分もちゃんと出してきてくださいね~