1~10集
許凱と古力娜扎主演の幻玄劇。
なんですけどね~なんかテンション上がらないんです。一口に言ってしまえば、可もなく不可もなくで、淡々と見てます。
10集まで見てきて、主人公崖落ちしたところで一区切り。
だいたい崖落ちして助からなかったのって、「陳情令」冒頭の魏無羨くらいのもん?彼にしても、一度は命を落としたけど、ちゃんと復活してるし・・・もはや、視聴者の誰もが「ま~大変」とか思わない。せめて最終回ででも落ちれば・・・と思うけど、今度は絶対第二季制作を疑うのですよ。「慶余年」を見よ!
と、いきなり文句言ってますが、どうもドラマ全体にアクセントがないんですよね。
冒頭で、主人公東伯雪鷹の父親東伯烈が妻墨陽瑜の兄墨陽琛によって殺害され、墨陽瑜は息子たちの命と引き換えに兄と共に姿を消す。残された雪鷹と弟青石は父の配下に託され、雪鷹は弟と残された雪鷹岭を守り、父の復讐と母を探し出すことを目的に修練を積んでいる。
そして、彼は水源道の余靖秋と出会い、意気投合。
彼らはさらに力をつけるために長風学園に入学し、そこで池丘白らから指導を受けることになる。そこには調子のよい濮陽波、なにかにつけて雪鷹を敵視し悪意を剥きだす司徒栄と今のところ善人仕様だけど「いつ闇落ち?」と思うその従兄司徒鴻、雪鷹と娃娃亲の約束があったけど断られてしまったのにまだまとまりついてくる孔悠月とその弟とか、まあいろいろな学生さんが定型通りに在学。
それにしても、許凱の「学生」役何度目?私が見た古装劇だけでも「天舞紀」「従前有座霊剣山」、それに今日本放送中の民国劇でも学生・・・いったいいつまで「学生」役振るんでしょうねwそろそろもっと多様なキャラを演じさせてほしくないですか?
この学園ドラマ展開と並行して、敵役魔神会の大祭司の命で墨陽琛たちが源石というパワーストーンを集めるために攻撃を仕掛けてきます。長風学園でも犠牲者が出て、一同復讐を誓っています。
その闘いの中での雪鷹崖落ち、「彼はきっと生きてる」の余靖秋と「手柄立てたい」の司徒兄弟が「魔族と結託しているのは誰か」を探りに出るというところです。
こうやってまとめてるといろいろ起伏のあるストーリ展開をしている感じなんですが、惜しいのはとにかくアクセントがない。許凱がCGの青い炎を上げる長槍を振り回してのアクションはたっぷりで、かっこいい許凱を見るには文句ないです。余靖秋の古力娜扎との組み合わせはまさに「美男美女」で目の保養にはよいでしょうか?
ただ古力娜扎という人はあまり表情にバラエティがない感じで、アニメからそのまま出てきたように見えてしまうのがちょいと哀しい。
このドラマには原作の小説があり、先行してアニメ版が作られているそうで、この真人版の造形もそれにぐっと設定を寄せているのは見てとれます。ついでに映画版もあるそうです。
ライオン頭のキャラがいたりするのはそのせいでしょうが、それは実はあまり気にはならないです。ネタにはなりましたけどw
気になるのは、親世代、師父世代の中の人が若すぎるし、重みのあるキャスティングがされてないと思うのです。失礼ながら、「在下李佑」の徐錦江のようにいるだけで目を引くベテランはほとんどいません。
個人的に目を引いたのは、主人公の父東伯烈を演じた于毅ですが、日本には代表作「灵魂摆渡」シリーズが入ってきてませんから、ほぼ誰にも知られてなくて哀しい・・・
冒頭に登場した鹿のCGがあまりにも浮いていて「今時、これ?」だったのには前途多難と思いましたが、以後の派手な戦闘シーンの効果なんかにはそういう感じはしませんでした。
ただ、全体通してやっぱり何かゆるいというか今一つしまりがないんですよね~「源石」を集めるというのは楊洋の「武動乾坤」をはじめ、幻玄劇ではおなじみの設定ですが、おにぎり大の樹脂かなんかの固まりだされてもな~としか。せめてこういうのこそ、CGでキラキラさせればよかったのに・・・
お馴染みの設定が多いだけに、ストーリを練り上げることはもちろん、丁寧な美術設定ものやセットや小道具の作り込みが大切だと思うんですけどね~なんかその辺に残念感があるのが哀しいです。
と、なんか哀しみを誘うドラマなんですけど、ただ今足のけがのせいでHP、MPともに下降気味の身には気楽に見ていられるのは事実。「少年江湖」は途中で女主に我慢ができなくなって放置していますが、そういうこともなさそうです。
そうそう濮陽波で登場している白澍、今回は彼の持ち味がよく出ていてこちらはお薦め。ちょっと太った?と見ましたが、どうやらそういう役作りだったようです。キャラ紹介に「蠢萌可爱的小胖子」って💦役者さんは大変ですね~