江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

聴雪楼 その1

1~12集

イメージ 1
 
 これはちゃんと「古装武侠電視劇」という類型のドラマです。
 
 原作が出たのは2007年だし、画面作りはとても現代的なのに、全体から受ける雰囲気はずいぶんトラディショナルというかおなじみ感があるドラマです。
 
 主演陣に同じ歓瑞世紀制作の青雲志や龍珠等のメンバーに重なる部分が多いのもその理由ですが、それ以上に話の展開に「よくある状況」がまさによく出てくるせいかなとも思います。
 
 これまでに、主人公のやヒロインの生い立ち、こいつ裏切者と見たのはちゃんと裏切る、ヒロイン一度失明、死んだように見えたのは生きてる・・・とかもう安定の展開してくれてます。この分では、崖落ちが出るのも時間の問題かとw
 
 思った以上にアクションシーンも多いし、カメラワークが流麗できれいです。モブでの戦闘シーンも趣向を凝らしていますが、その他大勢はまず生き残れないです。
 
 まず冒頭で、悪事し放題の拝月教に聴雪楼の蕭逝水、白帝、雪谷、血魔の四人が手を組んで対抗したという説明。これがすべての因縁の始まりですね。
 ヒロイン舒靖容の父血魔と母が拝月教の教主華蓮によって殺される。白帝や雪谷とともに蕭逝水の息子憶情が現れる。彼女は白帝の元に身を寄せ、憶情自身は雪谷を師父として治療と修行をする。
 
 そして、時がたって成人した彼らが再会。物語が回り始めます。
 
イメージ 4

 

 
 拝月教12集現在では、主人公蕭憶情が一度拝月教の攻撃や身内の裏切り、父親の死によって壊滅しかけた聴雪楼を立て直す。
 
イメージ 3
 ヒロイン舒靖容の方は拝月教に師父や大師兄たちを殺され、復讐を誓い、苦労を重ねた末に蕭憶情と再会。
 
 拝月教教主華蓮の娘明河は白帝の元に潜入スパイとなって潜り込み、舒靖容の大師兄に愛情を抱くようになった。で、この大師兄、爆死したように見えますが、生きてますなw
 
 このあたり、これからぐちゃぐちゃした恋模様がありそうな気もします。
 
イメージ 2
 主人公は寒病に侵されている設定なので、こういういで立ち。これに病を押さるための「月魂」という銀の腕輪をしてるんですよね~
 文章ではともかく映像になると、もう梅長蘇を思い出さないわけがないw
 
 でも、この主人公、腕は立つんです。けど、内力を使うと命にかかわると医者から言われているのに、我慢しないんですよね~だから始終吐血してます。このあたりは梅長蘇と言うより擇天記の長生。
 
 とにかく親世代が順に退場、主人公率いる聴雪楼に仲間たちが集まり子世代の争いが展開していくと思います。で、この親世代、主人公の師父が王九勝、ヒロインの師父が何中華、父が蘆芳生で、拝月教の華蓮がオリジナル尋秦記のヒロイン宣萱となんか世代交代をひしひしと感じさせます。
 
 蕭憶情の秦俊杰は「満城尽帯黄金甲」の末っ子王子以来いろんな役をしているのを見ましたが、本格的な武侠劇の主役は初めてでしょうか?
 いで立ちが梅長蘇風なら、陰謀をめぐらし、内実は温情家でも人使いに躊躇を見せないあたりも同じような感じですが、表向きもっと陰険で酷薄な政治家タイプに見えます。
 
 関係ないけど、今回は茅子俊出てないんですね。彼のためにはいいかも。
 
 袁冰妍は老九門や将夜とは違った激しい性格のヒロインです。
 
  12集まで見ただけすが、正邪の対立、親世代から続く主人公率いる聴雪楼と親世代からの仇拝月教の戦い、病弱な主人公と両親と師父の敵討ちを誓う幼馴染のヒロインの恋の二つをメインに進む展開のようです。
 聴雪楼には子世代が次々集まってきていますが、仲間というより「属下」という感じです。これから恋バナと病弱主人公の体調絡めつつ、組織vs組織の戦いになっていくのかな?とか思いながら楽しく見ています。