江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

雪鷹領主 その2

11~20集

 見るものいっぱいになってきたんで、せっせと視聴中。

 前回、男主崖落ち、それを女主となんかやることなすこと裏目に出てしまうこじれた秀才タイプの反派候補(個人的判断)司徒鴻と司徒栄が探しに行ったところまででした。

 もちろん!と言いきる中華ドラマ迷。黒風崖の下の男主は生きているし、反派候補の捜索は不発、私なら見つけてみせると単独行動した女主が崖下で男主と再会。外界で皆が心配してることなど、お構いなしにここで二人楽しく暮らす・・・となると許凱の「天舞紀」を思い出します。でも、ああいう展開にはならなかった。当然ですねw

 

 お約束通り崖下には名も知らぬ達人が潜んでいて、彼らに武芸を教えてくれます。けど、これから違ってくるのは、この達人が実は魔神教の大祭司だったことです。

 

 この魔神教、あちこちにネットワークをはびこらせていますが、兵力不足に困っています。戦力になるまでに育てるのに時間がかかる、そうだ!長風学園の生徒なら基本はできてる、誘拐して洗脳してしまえ!と司徒栄らを捉えます。なんという安直な・・・

 

 黒風崖から脱出してきた雪鷹と余靖秋の知らせで、長風学園一同が黒風崖に攻め込みます。そこで、同門の師兄を殺したという疑いをかけられた雪鷹、さあ大変・・・なんですが、そんなに大変にもならずに無実を証明しています。

 そもそもこのドラマ、雪鷹と青石兄弟の母親を救い、父の仇を討つというところから始まっています。この仇というのが母の兄墨陽琛と彼のボス大祭司率いる魔神教なのですが、とにかく狭い人間関係の中で敵味方が入り乱れるドラマ展開。

 

 もともとが伯父を相手の骨肉の争いだったわけです。他にも途中で魔神教に引き込まれる、元から結託してる、利用される等々。「あんた、そうだったのか!」「あんたが裏切る?」というような話が続いて、それはそれで面白い展開となっています。

 

 雪鷹にくっついて長風学園にやってきた孔悠月、勘違い系ウザキャラかと思いましたが、濮陽波といい感じになってきました。兄が死んだと聞かされて長風学園にやってきた青石には、同門の姫栄という娘が同行してます。ところが、この娘・・・これが原因で弟闇落ちですかね?

 一人勝手に雪鷹をライバル視しては、すべてにうまくいかない司徒鴻ですが、従兄弟の司徒栄を魔神教に攫われ殺されたことで、叔母から罵声を浴びせられます。どうも彼は子どものころからこの叔母から虐待されて育ってきたようですが、こちらもそろそろ闇落ち?

 

 なんか意外な人物が次々と闇落ちしていきますので、次は誰かな~とどす黒い好奇心を膨らませています。

 

 ストーリ展開自体はそんなに複雑なものではなく、やっぱり許凱の活躍を見せるドラマだと思います。ただ、話の展開が早いのとめんどくさくなりそうな話をあっさり済ませてしまうところが「夏向き」でしょうか?
 孔悠月との縁談も、実にあっさりきっぱりと断ったし、彼女もいつまでも引きずっていないから、私的にはよい展開。

 もっとも女主の余靖秋の影がなんか薄いんですよね~結構出番も多いし、活躍しているようではあるんですが、なんか印象に残らない・・・どうしてですかね?

 

 残念なのは、舞台づくりというかセットづくりというか・・・CGでなく手作り感満載に見えますが、今どきこれ?という感が拭えない。このドラマ全体に古臭い感じを漂わせてしまってます。もっと上手にCGを活用したら、画面に見栄えも出たんじゃないかと素人ながらに首をひねっています。

 

 ちょうど半分まで来ましたが、次はだれが裏切る?という変なところでスイッチが入ってしまって、結構楽しく視聴が続いています。