19~27集(大結局)
本題に入る前に、ちょっと近況報告など。
週末、五覇崗会に参加していました。covid-19のために久しぶりのオープン開催となりました。懐かしい顔、初めて参加された方等々、武侠好きという共通の趣味嗜好を持つみなさんが集まり、「普段は、話す相手がいないのよね~」といいつつ思いっきりおしゃべりをし、おいしい料理を楽しんできました。
それにしても朝の11時に集合してから夜遅くの二次会お終いまで12時間は続くというオフ会というのは、全くの体力勝負でもあります。ということで、ブログの更新が遅くなってしまいました。
ま、言い訳はこの辺にして「大宋少年志2」です。
ここらへんから話がしんどくなるだろうなと予想して、前回一区切りしたのです。予想通りというかなんというか・・・
このドラマ、第1季から続けて見るのが必須だと思うのです。そうして、まとめて見るとやっぱりこのドラマ、見かけより暗くて深い。
西夏の王元昊を抹殺して宋との間の緊張状態を解消しようというのがそもそも彼ら七斎の6人が西夏に潜入した理由です。
つまりは暗殺者グループ。ただし、元昊を抹殺したいのは宋サイドや表立った反対勢力だけではなくて、息子の太子寧令哥と皇后、国相没藏訛龐とその妹で元昊の二人目の息子を産んだばかりの妃も虎視眈々。太子が父親を殺す機会を狙っているのは、すでにバレバレ。あっちの陰謀こっちの企みもお見通しで、隙を見せない元昊にどう立ち向かうか・・・ということで、こういう連中がとりあえず手を組むのですが・・・そりゃもちろん握手する手のもう片方では刃物だの毒薬だのを握っているわけです。
爽やかな青春ドラマのような「大宋少年志」などという題名ですが、このドラマはがちにスパイドラマ、アサシンストーリです。とにかく裏切る、寝返る、結構な主要キャラがあっさり抹殺されるとか最後まで何が起こるかわからない展開でした。その割に、結構月並みな感じがある日食ネタなんか持ってきたのは「またか~」とちょっとがっかり。その上、ここだけ史実どうのと言い訳してるしw
スパイドラマの他には、父と子の物語ももう一つ大きなテーマとなっています。
元仲辛と父元天関、庶子の元仲辛を無視し続けた父親が期待していた長男を失い、庶子でもとにかく息子だと元仲辛を危険な西夏から遠ざけようとしています。どこまでが本気で、どこまでが親としての愛情だったのか?ともかく元仲辛は、元天関に仇うちをするなら味方すると韋衙内に約束しています。こちらもどこまでが本気なのか?
ここまで極端でなくても、立身を捨てた王寛とその父、宋を裏切って西夏に走ったと見せかけた韋衙内とその父、趙簡と父・・・と七斎のメンバーはそれぞれに家族、特に父親との間に感情のもつれを抱えています。それに、元昊と寧令哥ももちろんこじれた父子の物語をもっています。
最後にモンスター級に巨大な存在である元昊相手に、七斎のメンバーが寧令哥たち西夏の反逆グループと手を結んで大決戦を展開するのですが、これで決着するような簡単なドラマではなく、むしろその後の話が気になります。
この先、このドラマだけでなく、迷子的大結局感をだらだら書いてますので、立ち入りご用心でお願いします。
一つどうしても疑問なのは、これ、寧令哥の辮髪だけが元昊や他の人と違って逆になってるのはなぜなんですかね?
大結局というよりラストシーンについてですが・・・あえて言うと、通常の片尾が流れた段階では最近では珍しい非情な結末だと見えました。ところが、片尾の後に最近大流行のハピエン番外編がくっついてました。いや、いいんですけどね~なんでバッドエンドをそんなに怖がるんですかね?これだけぐじゃぐじゃした裏切りと反逆の血みどろなスパイものを見る以上、七斎全滅とか元天関の息子殺しとかも想定内だったんですけど💦
それでも、「山河令」なんかみたいに有料視聴者向けおまけみたいな形にしないで、本編にくっつけてきただけ良心的かもしれないとか思うひねくれ視聴者です。
もっとも「蓮花楼」のおまけは大結局の内容から逸脱していなかったと思うので、話は別にしたいです。
確かに長くドラマのストーリを追いかけてきて、主人公たちが全滅するとか恋愛ドラマだと別れてしまうとかいうつらい終わり方はしんどすぎる、幸せな気分で見終わりたいという気持ちもよくわかります。
かといって、無理にハッピーエンドに持ってくるのもどうかと思うんですよね。「ここまでするか・・・」という悲惨な結末を持ってきたらしい黄暁明の「精忠岳飛」(実は全部は見てない)とか、それまでのドラマのイメージをひっくり返した「太子妃昇職記」などというのもありましたし、胡歌主演の「仙剣奇侠伝」「仙剣奇侠伝3」「天外飛仙」の幻玄劇3作の救いようのない終わり方というのは記憶に強く残ってます。
今回のドラマも片尾が流れる前の段階で終わっていたら、個人的には「なんて終わり方するんだ!でも神作」ってなってた気がするのです。片尾の後の部分までくっつけてしまうと、なんか普通になっちゃった気がして、もやもやしてます。そりゃ主人公たちが幸せになってくれたのが悪いわけじゃないんですけどね~ドラマとしてどっちの終わり方が良かったかと言うと文句なくおまけなしを選びたいと思います。
ということで、「大宋少年志2」が終わりました。次はいよいよ積み残しの「長相思」かと思っていたところに、趙本山の「鵲刀門伝奇」が出てきました。そりゃもう趙本山でしょうということで、次は「鵲刀門伝奇」で決まりです。
演 員 角色
张新成 飾 元仲辛
周雨彤 飾 赵简
王佑硕 飾 王宽
苏晓彤 飾 裴景
郑 伟 飾 薛映
付伟伦 飾 韦衙内
海一天 飾 元昊
翁 虹 飾 野利皇后
闫 肃 飾 宁令哥
迟 嘉 飾 陆南山
赵 滨 飾 元天关
林家川 飾 斗笠客
余承恩 飾 文无期
黄曦彦 飾 花辞树
王 可 飾 楚袅
胡嘉欣 飾 梁埋香
马大明 飾 尉迟源
隋咏良 飾 梁竹
赵震宇 飾 米禽牧北
马嘉铭 飾 裴玄
杨 烁 飾 没藏讹庞
杨平友 飾 韦卓然
杜雨宸 飾 没藏皇妃
韩 东 飾 梁格嵬
王九胜 飾 何县丞
张伟夫 飾 北河星
出品人 张华立、龚政文
制作人 唐藩、周恩
监 制 周海、方菲
导 演 王飞、李南、周楠
编 剧 王倦
美术设计 单长斌
动作指导 王程、孔鲁楠
造型设计 高秋婉
服装设计 赵丽颖、宋钰涵、黄雨佳