江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

紫川・光明三杰 その2

13~24集(大結局)

 

 見終わりました。
 なんというか~え?ここで終わり?でぽか~~んとなってしまいました。

 

 雰囲気的には「青雲志」とか「長相思」の第一部の大結局のような?この二つは、大結局終了時点で第2季が制作されてたんですけど、このドラマはというと・・・調べてみた。


 なんでもこのドラマは2021年の制作で、一度は上架されたものの下架されたとか、ずっとお蔵入りになっていたとかいうことがあったようです。なるほど、今制作したら劉宇寧が男主2ということはないでしょうね。で、今回、突然配信はされたものの、途中でぶつっ!となってしまって、おいおいおい~となったわけですが・・・・ということは続きもできてはいる?

 百度百科などの情報チェックしていると、今見てるドラマとかなりずれてるところもあって、固有名詞とか科白とかが改変されたのだろうと想像しています。それをしたとしても、この続きはどうなるんでしょうねえ。

 
 哥応星と楊明華がいなくなってしまって、ドラマを楽しく見られるのかどうかが一番の心配だったイケおじ推しの迷子ですが、その点は大丈夫だったようです。どこまでも陰険な騙しあいとか腹の探り合い、その結果としての争いが続く中、固い信頼で結ばれた主人公たちのドラマというのは私は嫌いじゃないです。


 でも、今ひっぱりだこの劉宇寧とかを揃えた割にはドラマは地味です。ひらひらした華麗な衣装の女主もいなければ、泣き顔続きの男主も吐血しまくる男主もいない。男同士のハグシーンはありますが、BL要素はありません。というように、好みがわかれるところですね。


 楊明華の反乱を押さえたということで、一応の区切りがつきました。ところが、今度は三省台という紫川家族以外の元老たちが哥応星や紫川秀たちが必死で守ってきた遠州の地を敵国北族に譲り渡し、和睦を図ろうと君長紫川参星に迫ってくる。和睦を前提にやってきていた北族の死者を一刀両断に切り捨てた帝林は、元老たちの目の敵となる。だいたい態度はものすごく大きいからね~

 これで、北族との間は決裂、戦争が避けられなくなります。

 

 斯特林は将軍としても有能さを発揮、紫川参星は養女にしている将軍李清と結婚させようとする。これにあわてた斯特林は参星に捕虜になった北族の卡丹公主と「結婚を前提にお付き合いしてる」と告白。一見、物わかりよさそうに二人の仲を認めたようです。しかし、この老人、とにかく狷介でいうことすることに裏があるというか常に他人を操っているので、素直には見ていられない視聴者。もっとも認めたと言っても、「平和になったら」という条件付き、つまりは紫川が北族を平らげたらということで、まあ食えない老人です。
 それでもこの二人の恋愛は一応クライマックスを迎え、ほとんど色恋沙汰のないこのドラマの唯一のラブシーンがいきなりベッドシーンで驚いた。だいたいこの手のドラマでは布団被るとか、カーテンひくとかなんとかで後はご想像にお任せなのが普通なんですが、高虎が虚竹を演じた張紀中版「天龍八部」の氷室シーン以来?

 紫川秀は、山賊やらなんやらをしていた人間たちを集めて秀字営を作り、彼らと共に遠州に陣取っていた。彼を慕う紫川寧が一人で訪ねてきたという「紫川寧の大冒険」の一幕もありましたが、同じトンデモ設定でも「大唐狄公案」のアレよりはずっと受け入れやすい。


 北族との戦争が始まり、苦戦する斯特林を助け、紫川秀は奇策を連発する。その奇策によって、哥応星を死に追いやった裏切り者雷洪や北族の将軍、皇子たちを翻弄するわけですが、多勢に無勢。瓦雲城に籠った斯特林や紫川秀に危機が迫ると、今度は帝林が二人を助けるために乗り出してくる。

 ともかく全編にわたって、だましあい、探り合いの連続。視聴者目線では、ちょっとめんどくさそうなキャラがでてくると「君、駙馬狙ってるね~」とかとってもわかりやすくはあります。

 中でも一番腹の内がよめないのが君長紫川参星で、彼が姪の紫川寧に対して見せる優しい叔父の顔は本物なのかどうか・・・なんにしても、彼には子どもはいないので紫川寧が跡継ぎには違いなさそうですが、これから突然でてくるかもw

 

 その紫川寧には、最後まであまり女主1の感じはなかったのですが、「大冒険」以後、統治者となる立場を自覚し、急速に成長している模様です。愛する「秀哥哥」との婚姻は叔父がいい顔をしないので、前途多難なようですね。

 

 いろいろ参星は理屈を言ってますが、反対の理由は紫川秀の本来の素性にあるんでしょうね。冒頭とラストで見せた彼の異能は、そもそもこの原作には半獣人とか魔族なんかのいる異世界の話だったので「察し」というところでしょうか?

 しかし、このドラマ世界は本当に幻玄世界ではないんでしょうかね?先を見ないとわからないです。原作では「魔族」となっているのにドラマじゃ「北族」と変えてますけど、ほんとはどうだったんだろ?

 

 とにかく、24集のドラマは北族軍との闘い、瓦雲城攻防戦がクライマックスとなりました。ここは紫川秀や斯特林のアクションも満載、CGが多いとはいえ、意外性のある攻防戦の見ごたえは十分でした。

 ドラマとしては、この三兄弟のキャラにそれぞれ個性的でアクセントがつけられていました。彼らの相手役となる三人の女主たちも、夫の帝林と相思相愛の林秀佳、敵同士の国の公主と将軍という立場を乗り越えて愛情を育てる卡丹公主、世間知らずの甘やかされた公主から脱却しつつある紫川寧とこちらも個性的。

 彼ら以上に、女主感があったのは実は紫川秀の副官の一人白川です。時に悪ふざけをする彼に苦い顔をしながらも奇策を弄し、自ら戦いの前線に飛び出していく紫川秀の支えとなっています。

 

 原作を読んでない視聴者としては、まったくの話の途中で放り出されてしまった感じです。一応の決着もなんもついていない。帝林が斯特林と紫川秀をさんざん馬鹿者が~とののしった挙句に「俺も行く、三人目の馬鹿者だからな」と部屋を出ていくアップで終わるんですもの~
 もっとも原作読んでいても、これだけ設定とか変わっているとあてにはできないかも。

 

 そりゃ、この話、ひょっとしたら三兄弟全員戦死?三弟だけ残して兄ちゃんたち戦死?とかそういう雰囲気しか感じられなかったんですけどね~
 まあ、全面的なハピエンにはなりそうもないですが、ともかく続き出してくれ!

 

 以上、終わってないから何書いてもネタバレにはならんでしょ!と開き直った感想文でした。

 

演 員     角 色    配音
杨旭文  飾  紫川秀    弋凡
刘宇宁  飾  帝林
张铭恩  飾  斯特林    卢力峰
李墨之  飾  紫川宁    刘晴
蔡卓音  飾  卡丹     赵梦娇
马少骅  飾  紫川参星
修 庆  飾  哥应星    范哲琛
张 帆  飾  杨明华
黄昊月  飾  白川
郝 汉  飾  明羽
劉星鹤  飾  罗杰
張譯文  飾  罗明海    赵铭洲
吴赫伦  飾  马维
陈泇文  飾  李清     贺文潇
李 果  飾  云浅雪    刘思岑
陶珞依  飾  林秀佳    路熙然
郭 野  飾  鲁帝     巴赫
周小川  飾  塞戎神皇   刘琮
郭迦南  飾  卡兰
高 明  飾  卡顿
董 洋  飾  雷洪     严浩

 

出品人     龚宇、鱼洁、周俞、赵建新、白一骢
制作人     杨蓓、韩冰
监 制     王晓晖、刘晓峰、花玉萍、蔡佳
原 著     紫川
导 演     张萌
编 剧     田良良、陈晨
配 乐     陈雪燃
艺术指导    刘世运(艺术总监)
美术设计    杜佳、毛建
动作指导    刘松锋
造型设计    胡瑞
服装设计    孙崇伟