江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大宋少年志2 その2

11~18集

 

 次の武侠ドラマがいつ出てくるかわからないんで、ゆっくり見てました。
 今度趙本山が主演の「鵲刀門伝奇」という武侠テーマの喜劇が出てきたんで、これで安心して「大宋少年志2」を見終われそうです。

 

 ということで、今回視聴分。

 元仲辛と趙簡が両親、衙内が息子で薛映が書童というむちゃな設定で潜入した盧月書院ですが、お勉強シーンを見た記憶がないくらいでした。「また、学園ドラマか・・・」と少々うんざりしてしまった視聴者なので、これはかえって歓迎です。
 
 盧月書院で彼らが出会ったのが、北河星という老人。彼は民衆たちが迷信に振り回されていることを嘆き、どうにかしようとしています。だが、彼の記憶は日ごとに衰えていき、その役割を託す後継者を求めています。この老人が西夏に潜入している人物たちのリストを持っているということで、それを求める陸南山や彼に隷属させられている裴景の弟裴玄らも蘆月書院に現れます。

 

 もう一人、元仲辛の父親元天関も登場しますが、こちらは元仲辛に向かってお前なんかより兄が生き残っていればよかったと言い放ち、息子をさんざんに打ちのめし、重傷を負わせます。

 

 北河星と彼を助ける斗笠客は、すぐにも西夏に行って元昊を倒そうと意気込む七斎のメンバーの未熟さを徹底的に指摘します。小景と一緒になるために家も将来も捨てた王寛に、ほんとに自分の大切なものを捨てて役目を果たすというなら小景をあきらめ、父親の元に戻って名家の娘を娶り、予定通り出世街道に乗って最終的に宰相となることこそお前の責任なんではないかというあたり、誠に正論なんですが、恋愛ドラマの視聴者には受け入れてもらえそうにないですねw

 結局仲良しグループでずっとやってきた七斎の6人ですが、それぞれに自分の道でより高みに上り、3年後の再会を約束して解散することになります。

 

 重症の身で身動きできない元仲辛と趙簡は北河星が目指す民衆の迷信からの解放を目指して、それぞれに一芝居を打つ。衙内は商売を成功させて大金を得る、薛映はさらに武芸の腕を磨くためになんと元天関の指導を受ける、王寛は父親の元へと帰っていき、残された小景は医者をめざす。

 

 と、3年があっという間に経過。

 笑ってしまったのは、小景が一人前の医者になったばかりか「神医」と呼ばれて尊敬を集めているのはともかく、その理由が疫病の原因を探るためにたくさんの解剖をしてきたからがとか・・・中の人、また解剖ですかw

 約束の地に集まったのは、すでに西夏に潜入していた薛映と王寛だったが、西夏に行ってみれば王寛もすでに到着していた。彼は3年かけて、自分より将来の宰相にふさわしい人物を探しだし、自分の責任を果たしてきたということで、甘々カップル再登場となりました。

 

 西夏には彼らに協力する梁埋香親子やずっと西夏に潜入し工作を続けてきた八斎のメンバーがいる。元昊を倒すには彼らだけでなく、元昊の野利皇后や太子寧令哥を味方に引き入れる必要があると活動を始める。

 工作が成功し、反元昊勢力が圧倒的になったと思われたときに、元昊が姿を現す。
 
 この元昊の強いのなんのって・・・もはや武侠劇のレベルを超えて、幻玄劇レベルwそりゃ「李元昊」にはできなかったわけかと変に納得しました。

 「大宋少年志2」が始まってから、あまり目立ったキャラが退場するエピソードはなかったように思いますが、今回の視聴部分では「え?ここで退場?」「え?君が手を下すの?」というような感じで、次々とキャラが最期を迎えてます。

 

 八斎のメンバーは再登場時点ですでに3人しか残っていませんが、七斎のメンバーもこの先無事ではすまない感じです。

 何しろ、元昊、モンスター級に強いし、元天関もわけのわからない強さがあるし、3年経験を積んだと言っても七斎の6人はやっぱりどこかキャンプに出掛ける学生たちみたいなノリもあって、見てるとなんか不安になるんです。

 

 ということで、これからいろいろショッキングなエピソードが連続しそうなところで一区切り。すでにその予兆が・・・

 

 それでも、こういう相変わらずコミカルなシーンも入れてくるのですが、ドラマ全体のバランスを崩さないのが脚本家と導演、演員の職人技でしょうか?

 

 ここから本格的に登場するらしい八斎の文無期には「星漢燦爛」で楼垚を演じている余承恩、彼と八斎のリーダーの地位を争っている花辞樹には「射鵰英雄伝之九陰白骨爪」で陳玄風を演じてた黄曦彦。

 

 彼らも含めて、このドラマの西夏ファッションの造形がなかなかの出来だと思います。

 宋に潜入していた寧令哥が本来の姿に戻ったとたんに、すっきりと辮髪姿になったのもいい。七斎の6人の西夏ファッションも気に入りました。でも、辮髪はなしなので、ちょっと残念w