江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大宋少年志2 その1

1~10集

 

 4年近く待ってた「大宋少年志2」です。

 2019年にこの最初の42集を見たときには、主演の張新成とか周雨彤とかほぼ知らない新人ばかりと言う感じだったのが嘘のようにこの4年間の皆さんの活躍はめざましいものがあります。

 と、まあ感傷的な気分からスタート。個人的には今は亡き「光渕」に出てる張新成よりこちらの張新成の方がよほど好ましかったりします・・・

 

 今回の「大宋少年志2」は2019年版からの完全な続きです。例えば「慶余年」と「慶余年2」のような感じ・・・まだ出てませんが💦

 「琅琊榜」と「琅琊榜2」とかのように、前作を見てなくても十分話についていけるというケースではなく、「大宋少年志」のラストがそのまま今作につながってます。人間関係も舞台設定もそのまま。前作の終わりの方でいろいろどんでん返しがあったり、大事件があったりしたのを踏まえてないと、主人公たちの行動のモチベーションがわかりにくいかもしれません。

 

 演員的には主人公グループ七斎のメンバー6人のうち、5人はもとのキャストが再登場。この七斎というのは、陸観年が西夏や遼に対抗するために作った若者たちによるスパイ組織秘閣の中にあった十斎のうちの一つ。この陸観念が前作の終わりに戦死し、秘閣は解散となってしまいます。

 なお、この6人は「聪慧的元仲辛、美貌机敏的赵简、从不杀生的小景、绝不说谎的王宽、不爱交流的薛映、性格开朗的韦衙内(韦原)」ということになっています。詳細はこちら  大宋少年志 - 江湖迷人 をご覧下さい。

 

 

 西夏に囚われた父趙王と交換すべく捕らえた丁二を連れて西夏へと向かう趙簡。彼女が国を裏切ったとは思わない元仲辛たちは次々と彼女に合流してくる。そこへ、現れたのが、陸観年の息子で新たに秘閣の長、掌院に任じられたという陸南山。

 彼の下で働くことを承知した七斎のメンバーですが、彼らの命じられたのが西夏の王元昊の暗殺でした。しかも、趙簡が連れ出してきた丁二は実は元昊の太子寧令哥、しかも彼も父親の暗殺を望み、元仲辛らに協力する・・・

 新しく登場した陸南山は、結局相当にいい人で退場した父と比べて、ずっと腹黒く、主人公たちの互いの信頼感をずたずたにし無茶な任務に就かそうとしている過酷な人物という印象。

 主人公たちを取り巻く状況も、元仲辛が「喬峯」な立場だったり、趙簡の父がなくなったり、ともともといい加減過酷だった状況がさらに激化した感じです。

 

 しかし、西夏の「李元昊」を「元昊」に端折って、姓「元」だから、お前も西夏人だと・・・こういうのありなんですかw

 

 その元昊暗殺には、もちろん失敗して、囚われた彼らが西夏を脱出。今度は、西夏人で宋を裏切ったという理由で元仲辛が陸南山によってとらえられ開封に送られる。

 

 彼を助けようと奔走する趙簡や王寛たちですが、いろいろあった挙句に元仲辛の父元天関こそが真相を知っているはずと彼を捉えるために、また陸南山や元仲辛を仲間の仇と狙う尉遅源たちと共に南下していくことになる。
 
 次々と登場してくる新キャラはどれもこれもくせの強い強面キャラなんですが、しばらくたつとそうでもないぞ・・・ということに。

 元昊を演じているのが海一天なので、圧の強い反派を期待しています。しかし、息子の寧令哥も十分圧が強いw

 

 このドラマ全体が相当にシビアな枠組み、時代背景の中で進んでいくのです。ところが、そのストーリ展開に硬軟、緩急があって、視聴者を疲れさせない。ものすごくつらい話をしていたところに、すとんとユーモアのあるシーンがやってくる。笑いを誘うための台詞やキャラづくりもあるんですが、そうでもないシーンが結構楽しい。

 例えば、今回韋衙内だけは禾浩辰から付偉倫へと演員が交代しているんですが、それを「えらい雰囲気変わったな~」という科白でつっこむ。武芸の達人が颯爽と竹の葉の上に立って登場。よくあるシーンですが、それがぼきっと折れて落ちてしまう。とか、見ているととにかく楽しい武侠迷です。

 

 主人公たちが立ち向かう状況とは別に元仲辛と趙簡、王寛と小景のカップルはそれぞれに恋愛関係は順調。王寛と小景は身分違いの恋という障壁もあるんですが、そんなことは僕たちには関係ないとずっと手をつないだまま、スパダリ王寛に絶対信頼を寄せる小景です。こちらは日本の配給関係が喜びそうなピンクのハート飛ばしまくっています。元仲辛と趙簡の方は、そんな甘い雰囲気を見せる隙がまるでないので、要注意です。<何がだ?w

 

 趙簡は大牢につながれた元仲辛を訪ね、そこでさっさと結婚をしてしまいます。こっちはわざわざ説明しなくても互いの気持ちが通じ合っている長年連れ添った夫婦みたいな感じになってます。

 こちらの方面も、恋愛ドラマ苦手人間がニコニコしながら見ていられる範囲。でも、これからも甘い話が続くわけはないですね・・・

 

 元仲辛の父親や元家一族は西夏とつながっているのか?元仲辛は疑いを晴らすことができるのか?そもそも最初の指令「元昊を殺せ」を果たしてないのはどうなる?とか、これからの展開を見るのが楽しみでなりません。

 

 ということで、親子に化けて盧月書院に潜入するところですw