9~18集
今回視聴分は、前回に続く「黄金奇案」「雨師伝説」「紅亭子」になります。
「黄金奇案」は予想以上にスペクタクルな展開で、これ狄仁杰?「祈今朝」とか「仙剣四」とかじゃないよね?と目を疑ってしまいました。
黄金の密輸入が行われているのではないかと狄仁杰たちは捜査に乗り出し、その必要から船に乗って海に出ていきます。船の上での殺人事件や怪しげな一団の襲撃、その上に毎度おなじみの大嵐が来て、船は遭難・・・というパニック映画さながらの展開から、すべての事件を背後で操っていた人物との対決へと続きます。その間に曹安とのロマンスもそれなりにあったりで、これ、狄仁杰?
こういうドラマで謎解き名探偵と凄腕の達人が一人のキャラに集約されているのはずるいんじゃないのという中華サイトの書き込みを見て、思わず吹き出してしまいました。そうなんですよね~謎を解くのは狄仁杰、彼の危ういところを救ったり敵とキッタハッタの闘いをするのは李元芳と役割分担がある方がおもしろいと思うんですけどね~
で、この大嵐だとか大潮で海が干上がるとか言う大スペクタクルなドラマですが、たまたま家の本棚でただ一冊掘り出せた「東方の黄金」が原作なんですね。同じ名前のキャラがいるし、大枠は同じ話のようにも見えるのですが、もはやこれは別もの。某リフォームものリアリティ番組で元の家の柱数本しか残してないのをリフォームというのか?と突っ込むのと同じレベルで突っ込んでました。
狄仁杰=梁冠華というイメージが焼き付いてるし、包青天ものとイメージがダブるせいなんでしょうけど、どうにも収まりが悪くてw
別に決まりがあるわけでもないし、ネット映画にたくさんある狄仁杰ものにはこういうのもありますけどね~
このエピソードでは侯兪の李晨とならんで、王立徳の楊皓宇が私的アイキャッチャ。李晨ももうイケおじ枠でいいのかな?
で、この大事件の後、狄仁杰は今度は子どもが死体を発見したところから始まる事件と取り組むことになります。
この「雨師伝説」に登場する鶯儿というキャラは昔ジョディ・フォスターの映画「ネル」を思い出させるようなキャラです。この謎めいた彼女、質屋の主鐘昉とその番頭らと軍営を束ねる李校尉が主要なゲストキャラです。その番頭が王茂蕾、鶯儿が楊雪、李校尉には肖龍と短い割には濃いメンバーです。
雨を背景になかなかミステリアスな展開でした。
同時に同じように雨を背景に曹安と狄仁杰のいつまでも煮え切らない恋話に、曹安に嫉妬する馬栄の一幕なんかもありました。なんか盛り込み過ぎ?
「黄金奇案」では大掛かりな船のセットに本水ばしゃばしゃの海戦シーンや大嵐等をCGで作り込んでいましたが、この「雨師伝説」では、草むらや川辺、湿地帯に赤茶けた軍営が舞台で比較的おとなしい感じ。
狄仁杰と曹安のデートシーンの撮影に使われたのが、この河原。中華時代劇を見るようになって、何度見たことやら。こういう懐かしい部分を微妙に混ぜてくるのがうまいんですよ、このドラマ。
こちら、多分私が見た中で一番古い林志頴・蘇有朋版の絶代双嬌1999年。
ついでに2012年の胡歌の軒轅剣之天之痕
「雨師伝説」の最後、狄仁杰は海辺の蓬莱から砂漠の蘭坊への転勤を命じられます。曹安に一緒に来てほしいのひと言が言えない彼にイラつく世話焼き洪亮が楽しい。
そして、砂漠の砂嵐に遭遇、命からがら蘭坊についてみれば、県衙は焼失、街は地元の「幇」が乱立し無法状態。狄仁杰一行は、どこの幇の旗も立ててない紅亭子に居を定めることにする。
ところがその紅亭子の一室で李陶という青年が死んでいるのが見つかる。どうも自殺したらしいが、真相は?ということで捜査に乗り出す狄仁杰たち、彼らは同時に街を牛耳っている連中を叩き、住民たちの官への信頼を取り戻す必要もあるわけです。
この李陶を殺したのではないかと疑惑を持たれるのが陳都霊演じる「秋月」というキャラです。狄仁杰だけでなく視聴者迷子もしっかり疑惑を持ったw
中の人見ると犯人が分かるとか、ありますけどね~
結果、どうだったかは見てのお楽しみということでw