江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大理寺少卿游 その1

1~8集

 

 RCの漫画「大理寺日誌」の真人ドラマ化作品です。すでにアニメにもなっていて、どちらも人気を集めています。

 で、このドラマ化です。

 どうなることかと、原作やアニメのファン、主役の丁禹兮をはじめ出演者のファンのみなさんが興味津々だったはず。原作漫画はTwitterなどで見ていましたので、私もそれなりにドキドキワクワクして待ってはいました。なのに、データ仕入れていない怠惰な私💦

 ドラマはやはり原作とは違っていて、大幅改編と言っていいと思います。

 

 なにしろ、主人公が人間w
 漫画では主人公の李餅はずっと白猫の姿で登場、周りの人々も白猫の大理寺少卿とふつうになじんでいます。真人版では、その李餅を演じるのが丁禹兮。何となく猫っぽい雰囲気の持ち主だと思っているので、配役的にはよいのではないでしょうか?時に猫の姿になったりするのも楽しい。

 

 もう一つは大理寺少卿がもう一人いて、それが任敏演じる上官擒。その代わりと言っていいのか、原作に登場する李餅の上司にあたる大理寺卿がいないようです。

 

 登場時点では、姿を隠して大理寺の明鏡堂の捜査を手助けしていた李餅。陳拾は兄を探しに洛陽にやってきたはずが、李餅と出会ったことで彼の秘密を知るただ一人の人間として共に大理寺に入ることになりました。

 大理寺の明鏡堂は大理寺卿であった李餅の父が作った再審の権限を持つ組織ですが、三年前の妖猫案以来当時の勢いは失われている。現在大理寺を率いているのが上官擒ですが、彼女は役立たずの明鏡堂の面々にイライラしている。けど、彼女自身も大して能官というわけではなさそうです。

 大理寺にやってきては、上官擒に嫌味を言ってはいるのが左金吾衛大将軍の邱慶之です。中の人に見覚えがあると思ったら、「山河令」の七爺の魏哲鳴でした。

 邱慶之は三年前の事件も含めていろいろ裏で企んでいます。このドラマでは大理寺少卿は二人配置のようで、その地位をもらえると思っていたのが邱慶之の配下来仲書。このあたりが今のところメイン反派な様子ですが、まだまだ隠れていそうです。

 

 明鏡堂の面々は、常に筆を持って何か記録している主簿崔倍、迷信好きな評事孫豹、騒々しい録事の王七、官話八級試験に落ち続けている評事阿里巴巴の4人。性格付けは漫画と大差なさそうですが、崔倍の頭の上に黒雲がない。周囲の人にとんでもない悪運をもたらす黒雲付きの崔倍、好きなキャラなんですけどね~
 こちらの中の人は丁嘉文、孤城閉(清平楽)では、任敏が演じた徽柔公主の恋人曹評を演じてました。今回は、パワハラ気味の上官擒にさんざん噛みつかれてますねw

 

 彼らは、李餅の助けによって三年前の妖猫案に続く妖猫案を解決し、一躍面目を施しましたが、これまでの出来が悪すぎて単純に喜んでもいられない。

 李餅はこの手柄で、もう一人の大理寺少卿に任じられます。

 早速上官擒にたまりにたまっている「つまらない」案件の処理を押し付けられた明鏡堂一同。そこに一人の娘が冤罪を訴えてくる。李餅は事件に軽いも重いもないと、この事件の捜査を命じる。一方で彼は、父親の死をめぐる謎を解こうと捜査をしています。実は彼自身も父親の葬列で襲われていたのです。で、猫・・・

 

 今回のドラマがどの程度オリジナル展開をしてくるんでしょうねえ。上官擒を無理やり「割り込ませた」感がすさまじく溢れてきますが、そんなに破綻している感じはないです。

 配役もそれぞれキャラがきちんとたっていますし、それなりに原作準拠の配役選びが行われたように見ています。

 丁禹兮の李餅が明鏡堂の一同を引き連れ、洛陽の街を舞台に活躍するのと、彼自身の謎解きもこれからです。

 

 彼もいいのですけど、白猫少卿もイケメンでかっこいいので、こちらももっと見せてほしいかも。まあアニメの方見てろってことですかw

 ま、とにかく、もはや武侠ドラマかサスペンスドラマかというの重量系の「大唐狄公案」の合間に見るにはちょうどいいバランスです。