江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

四方館 その1

1~13集

 

 世間では、檀健次のコメディを楽しみに視聴スタートしている方が多いそうですね。ところが、私の視聴意欲をかきたててのは、男主1の檀健次でも男主2の杜淳でもなく、こちらの王成思。「贅婿」とか「唐人街探案」とか、出てくるだけで目を引かれちゃうんですよね~



 ということで、主役見たさでもなく、どんな話かも把握しないまま視聴開始。

 

 大雍国の都長楽にある四方館という機関を舞台に、国家間のいざこざやらミステリ、ドタバタ恋愛劇にドタバタ職場ドラマとかが描かれています。

 この四方館というのは大雍の外交を扱う鴻臚寺の下部組織。長楽に入ってくる他国の商人たちの出入を管理するなどの外交の実務を担当しているようですが、東院と西院の二つの部署があり、互いに張り合っています。
 四方館の館主于得水は八方美人的なところがあるが、悪人というわけではなさそう。
 東院はそこを仕切る舎人安修義以下、西院を見下しバカにしている。檀健次演じる元莫は、正式な四方館の配下というよりは顧問という名目で西院に自由に出入りしてお構いなしにふるまっている感じです。

 

 その西院の舎人としてやって来たのが杜淳演じる王昆吾で、戦場から戻ってきた生真面目な彼は西院の立て直しに乗り出します。四方館の中でマイペースにやっていた元莫もそれに巻き込まれて、正式に西院の最下級の一員になることになってしまいます。

 さらに、顎国公の娘尉遅花が西院に加わります。彼女は鞭を振るって現場に出たがる武闘派。

 もう一人、長楽に不正入国してきた阿術という娘がなぜか元莫の家に居座り、彼に居丈高な態度で迫る。長楽に留まるためには大雍の戸籍がいるからもらって来いと命じるとか、結果元莫の婢女としてしかとどまれないとなると元莫を責め立てる。つまり、私が一番嫌いな女主パタン。一度あっただけのそんな迷惑な人物、放り出してしまえばいいのにと思うキャラが主役で、だんだん仲良くなっていくんですよ~というパタンの恋愛劇は苦手。

 

 この4人が主役グループを形成して、ここまでにもいくつかの殺人事件を解決し、他国との交渉にも関わっています。

 浮ついて見える元莫は16年前に焉楽に遣わされた四方使の元漢景の息子で、策士としても外交官としても能力は高そうです。そして、彼は砂漠で死んだとされている父母の死の真相を知りたいと考えています。王昆吾は、早く戦場に戻って仲間たちの仇を取りたいと考えています。元莫を自分の身代わりに牢に放り込むような阿術にも何か秘密があるようです。

 しかし、16年前に死んだという父元漢義の中の人が宋峰岩。まだ出てくるんじゃないですかねw

 

 おりしも長楽では焉楽の龍卑那が殺害され、その犯人捜しが東院と西院が競い合うように行われます。そして、通商協定を結ぶためにやってきた康雲海が率いる焉楽使節団は強硬な姿勢で交渉に臨んできます。この二つが共に四方館の業務範囲というので、さあ大変。
 ここで能力を発揮するのは元莫と西院を率いる王昆吾で、手柄を立てさせてやろうと王昆吾が計らっているのに次々ポカをやらかすのが東院の舎人安修義。彼は父親が鴻臚寺の少卿でおぼっちゃまのプライドにかけても西院には負けたくないとは思うのですが・・・残念?

 うまくいきかけた焉楽以外の五か国との交渉が安修義の不用意な文章によって、決裂。その上、街には流民があふれ、怪しげな宗教が庶民を引き付け、金をむしり取っています。だいたい3分の1くらい見たところですが、これからがいよいよ本番というところでしょうね。

 

 謎解きものとしては、今一つ食い足らない感じですが、外交問題を取り上げたり、怪しげな宗教を持ち込んだりとテーマは盛りだくさん。恋愛ドラマ方面にはあまり関心がない視聴者としては、この辺メインで話が進んでいくのを期待しています。なお喜劇という類型になっていても、あまり喜劇の要素は強く感じられません。

 

 演員的には、男主1の元莫は第2季見るモチベーションがわいてこない「長相思」の相柳とならんで、女主に振り回される気の毒なキャラに見えてしまう。そこを別にすれば、喜劇方面でこれまでとはまた違ったキャラを見せてくれています。なお、私の檀健次で一番インパクトに残っているキャラは「軍師聯盟」の司馬昭なのですよw

 

 男主2の杜淳は、最初の登場シーンでえらい老けてお父さんに似てきたな~とびっくりしたのですが、身ぎれいにしたら、きりっとした仕事のできる美中年になりました。今回、若い方の元莫は暴れまわりはしても、武功はないようで、彼の王昆吾がアクション担当のようです。

 

 女主1は周依然の演じる阿術ですが、冒頭から比べるとようやく少し落ち着いて、謎解きグループの中でもミステリ方面でもちゃんと機能するメンバーになってきて私的には見やすくなりました。こういう小悪魔的というか周囲を振り回すキャラ、ドラマを見る意欲を失わない程度でキャラ変してくれると嬉しい。
 中の人周依然は、どちらかというと現代劇の出演が中心。彼女が出ている作品で見たのは「我的阿勒泰」の第1集だけ。ずいぶん雰囲気違ってます。この人、ひょっとすると古装劇初めて?

 

 女主2の尉遅華の闞清子は「九州・海上牧雲記」などけっこう出演作を見てます。彼女と檀健次が一番喜劇感のある演技を見せている感じです。

 

 で~主役には入ってないし、そのうち出番なくなるのかな~と心配しているのが、四方館の楽しいお仲間たち。そのうちの老李を演じているのが王成思が私の一推し。

 ということで、全体的には楽しめています。

 

 今日も「蔵海花」の更新なかったから、もう一つ何か視聴スタートしてみようかな?
「長楽曲」?「柳舟記」?ってところですかね~はて、どうしましょ。