江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

凌雲壮志包青天 その2

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やっと全部見終わりました 凌雲壮志包青天


去年の秋にPPSで後半だけ見て、ずっともう一度配信されるのを待ってたのですが、なかなか出てこないので、根気負けして、DVDを入手してしまいました。
時期的には、少年包青天の2(2000年)と3(2005年)の間、2004年の作品なんですね。だから、思ってたように少年の3とこれが意識しあいながら製作したというよりは、少年3がこっちを意識したってことでしょうか。
ともあれ、抜けていた最初の20集を見て、やっと全部の枠組みが理解できたので、もやもやが解消されました。
で、気づいたのが根本的な理解不足。こっちの包青天は包拯をはじめ皇帝も含めた年軽人たちが龐太師や八賢王たち老人家たちにいい意味でも悪い意味でもいいように操られる話なんですねえ、結局。
以前に、凌雲も少年3も皇帝自身が犯罪を・・・と書いたけど、こちらは遼国の使節暗殺を端緒とするもろもろの陰謀の黒幕が皇帝自身というふうに、龐太師が仕組み、八賢王がそれの罪をかぶり、皇帝が真犯人だと八賢王にせまる包拯に、八賢王が龐太師の陰謀を告げる。でも、宋帝国を守るために、包拯は真実を明かすことなく、八賢王の意を受けて、朝廷の重臣となり、真の黒幕探しを続けていく。という話だったわけです。私の言語能力では、一度見ただけでは、まんまと龐太師にだまされてしまった。
もう一つ、気づいたのが、傲雪となぜ別れる必要がなぜあったのかということ。遼では、王位の継承権に男女の別がなく、龐太師と結託していた兄が父王から廃嫡された結果、傲雪は、次の遼国王なわけね。となると、ただ、国際結婚しますというわけにはいかない。八賢王の代わりに龐太師に対抗し、宋帝国を背負っていく立場になった包拯が遼国女王の'385;馬というわけにはいかないわけだ。と、やっと納得したわけです。

でも、やっぱりこっちの包青天と少年包青天には基本的なスタンスに大きな違いがある。少年包青天では真相を明白にすることは自分の命より大切だというスタンス。悩みながらもひたすらに真相太白をめざす。でも、凌雲の包青天は、恋人を悪人の傀儡から解き放つために、10人以上の人を殺した人物を自首させるときに、「自分の力が足らなくて、死刑にならないようにしかできなかった」という。少年包青天では、犯した罪はどんな同情の余地があっても必ず償うべき・・・なので、こんな台詞は出てこない。だから、凌雲の包青天は政治的だと思った部分はそんなに的外れでもなかったわけです・・・ちょっと安心。

以前に見て以来、前半はどんな話だったんだと、ネットをさまよっているうちに、また別の題名があるとか、このドラマをきっかけに王学兵と范冰冰がつきあってるとか、去年の2月に東京でデートしてたとか、どうでもいいような話にまで詳しくなってしまった。ほんと、どうしようもない・・・