江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

08射鵰英雄伝 その1

1~8集


金曜日についてたのに、なかなか見られなくて、やっとDVD一枚目クリア。
秦盛版のDVDは「柳斎」以来ずいぶん買ったけど、どんどん画質が落ちて行く気がする。「鹿鼎记」からこっちは、ながながとCMやら予告編やらが初めにも途中にも入るし、民放のテレビで見てるのと一緒になってきた。早いのが取り柄だったんだけど、ちょっと考えないといけないかなあ。

で、中身。ねたばれごめん。
どうしても、李亜鵬版と比べてしまうわけですが、この際ストーリーは省略。とにかく、主人公たちが若い。実際、李亜鵬たちのときでも、今度の胡歌のでも、そんなに実年齢は変わらないんじゃないかと思うんだけど、とにかく雰囲気と見かけが若い。胡歌をはじめ、みんなつるつるぷりぷりしてるもんなあ。

郭靖と黄蓉、楊康と穆念慈の関係は最初から距離が短い。それに、欧陽克を混ぜて、いびつな五角関係がはやくからできてて、恋愛ドラマの様相も見せてる。結構、思い入れたっぷりってシーンも多い。
それだけに限らず、人間関係の葛藤やら描写に力が入ってる感じですねえ。

原作と違って、郭靖の少年時代の話はばっさり。丘処機が郭嘯天・楊鉄心一家が離散した日を回想するシーンからスタート。
そのあとも回想、回想で話をパズルのように埋めていく。回想のなかに、また回想が入ったりして、ちょっと目を離してると、ここはどこ、あんたは誰、今はいつ?って感じになってしまう。
その上、同時に、いくつかの場所での話が進むから、余計にわかりにくくなってしまってる。
郭靖が主人公なのはもちろんだけど、今回のは楊康の比重が張P版より重くて、その分話がそれに散っていくせいもある。それに、あっちこっちのエピソードにアクセントが付いてなくて、おんなじようなバランスで話をすすめるから、途中だけ見たら欧陽克とか完顔洪烈が主人公に見えても仕方ないかも。

こういう話の入り組み方っていうか混乱ぶりは、李国立製作には多いような気もする。

アクションシーンは、そんなに悪くないんだけど、どうしてか空中シーン、それも横に長々と伸びて飛んでたり、引っかかっているシーンが目立つ。

まあ、ざっと比べてしまうと・・・・
・楊康が九陰白骨爪を使うシーンがよく出てくる
・すべてのことの起こりは丘処機だということが強調されてる
・欧陽克が「かしこい」
・郭母と楊母のキャラの違いがはっきりしてる
・動物のCGはどっちもぺけ。なんも進歩してないなあ

後、わらっちゃったのはねえ…イメージ 1
・郭母の李萍がもって逃げたのは「郭靖」の短刀。でも、砂漠にあったのは「楊康」の短刀!
・鼎だけでなく、甕も、鐘も、灯篭もみんな投げる丘処機
・背中で弓を引く郭靖。馬まで吊るのかい
・郭靖が江南七怪の武功を覚えられなかったのは、陳玄風殺害のトラウマによる睡眠不足のせい
・「尹志平」のカムバック・・・なんでOKなの?
・成吉思汗のすごい眉毛
・穆念慈と包惜弱がよく似た顔立ちなのは、楊康のマザコンを強調してるわけか?
・挿入歌がいっぱい。すきあらば、入ってくる。