江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

大秦帝国 その2

中文版1~5集

 大幅カットの日本版ではやっぱり食い足りないので、中文版も見てみることにしました。
 カットだけでなく、ストーリ展開も違っているし、ナレーションも違ってるようです。

 アバウトにストーリをたどると、日本版では、子どもを巻き込んだ戦闘シーン→魏軍に公子昂が援軍に来る→渠梁、撤退を進言して更迭される→戦闘シーン 渠梁、公叔座を捕虜にする→献公が毒箭に刺される→渠梁が単騎で駆けつけ超人的活躍で救出する

 中文版では、戦闘シーン→公叔座と商鞅の秦軍評価→魏軍に公子昂が援軍に来る→戦闘シーン 渠梁、公孫座を捕虜に→渠梁、撤退を進言して更迭される→子どもや老人まで狩り出した戦闘シーン→献公、毒箭に刺される→後方に追いやられていた渠梁が単騎で駆けつけ超人的活躍で救出する

 というように、出だしからストーリ展開がかなりいじってあります。
 まあ、そんなに違和感なく見てたけど、そう言えばおかしいってところもありますわなあ・・・なんで、いきなり援軍が来るのかとかね

 だいたい1集43分ぐらいで、ここまで中文版1集分。日本版じゃ18分ぐらいのとこだから、まあこのくらい仕方ないかw

 第2集43分間は、毒箭を抜いた献公が車いすで動き回る。まずは、朝議を開いて当面の指示を出し、雪の降る中娘を連れて即位以来つき従っていた老兵たちを尋ねて酒を飲み、上大夫に後継ぎについての意見を聞き、娘に成人の装束をあつらえてやり・・・重臣たちは、そんなに動き回っていては毒がまわって国君が死んでしまう=秦国滅亡の危機とあせる。こうやって献公は動き回って、各方面に別れを告げ、後継ぎを誰にするかの「市場調査」もしてた。

イメージ 1 献公の死後、孝公が後を継ぐまではそのまま。その後に、魏の朝廷の様子が描かれていたけど、これがカット。惜しい!ここに西毒が出てたのに~~
 商鞅がたった一人で師父の公叔座を救い出しに来たように日本版では見えるけど、実は尤勇@西毒演じる龐涓が政敵を抹殺するために3万に軍を率いてきたという背景があります。
 秦と魏の和睦の使者に立った公叔座は、公子昂が敗戦の責任をなすりつけたせいで、すでに魏朝廷での立場を失っていて、命がけで魏へ戻っていくというところで第1回放送分終。これは、中文版の5集の半分くらいです。

 最初だから、カットが少なかったようです。51÷5=10,2だから、これからどっとカットがされてるんでしょう。
 今回は短かったからなんとか見られたけど、この次からはどうなることやら・・・

 とにかく、中文版も見てみようという気にさせるだけの内容とエネルギーをもったドラマであることは確かです。今の日本のドラマじゃこんな重量感のあるの最近思い当たらんからなあ・・・
 
 そうだ・・・やっぱりBGMは違っている。最初の方の戦闘シーンに使われてた「碧血剣」かなあって曲はなかったような???音楽には弱いわたしですが・・・