江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

2012年版隋唐演義 その6

49~62集(大結局) 

 ネタばれといやネタばれです。画像以下は、そういうことでよろしく。
 日本じゃ出ないだろうと、タカをくくっていると、最近は突然出てきたりするんで要注意ですわ。
 
 物語の中での時間経過を感じさせるのは、秦瓊のヒゲと立派になっていく衣装だけw
 着たきりすずめだった隋唐英雄よりはましw
 
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 さてと、48集までで瓦崗塞には英雄好漢が勢揃い、隋の命運も尽きかけてました。
 早く楊広の首をとってしまおうと、行宮へ忍び込んだ程皎金はとらわれてしまう。彼の逃亡を助けた李密にお礼として大魏国の玉座を譲ってしまった程皎金、秦瓊たちは呆れて大騒動になるが、とりあえずやらしてみるか、ダメならその時はその時だということで、李密が魏王に。ところが、この李密、もう随もおしまいと見切った簫美娘の指示で瓦崗塞に潜り込んできたというびっくり設定。それでも、とにかく魏国を国らしい体裁整えたりして、それなりに玉座を維持しています。
 
 随朝廷の方では、いよいよ宇文化及が楊広を死に追い込む。この楊広が死ぬ場面、なかなか面白かったです。
宇文化及に殺されようとして、皇帝には皇帝の死に方があるとさっさと自分で場所を選んで、首をつって自死。髪の毛を撫で付けたり、衣装を整えたりと、ぶっ飛んだ皇帝煬帝らしい死に方でした。
 
 グズグズ言っていた李淵も息子にけしかけられてようやく反旗を翻し、楊広以後の話が始まりました。
 
 瓦崗塞に簫美娘を連れ込んだ李密は、早速彼女にいいように操られ、それまで一定の評価を受けていたはずなのに、あっという間に色ボケの脳なし昏君に落ちぶれ、徐茂公や秦瓊らが次々と瓦崗塞を去ってしまう。
 
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 挙げ句の果てにあっさりと王世充に殺されて瓦崗塞もおしまい。
 
 結局、彼女は何をどうしようとしてたのかようわからんままでしたな。
 
 王世充の婿に単雄信がなったり、王世充の洛陽から秦瓊たちが脱出する話があったりして、ラストは単雄信の死と李淵が皇帝と名乗り、秦瓊たちが唐朝廷に勢揃いというところまでで62集おしまい。
 
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だから、あんまり見たくない羅成の最期とか、裴元慶の最期とかはなしでした。それにしてもこんなところまで生き残っていていいんだろうか、裴元慶?

ついでに、いい人李世民で話を進めていたんで、あんまり作りたくなかったんだろうと想像してる玄武門の変もなしというわけです。
 唐建国、イケイケどんどん~~で景気のいいところで終わりでした。
新版水滸伝みたいに、最後まできちんと追いかけても、げっそりするだけだし、第一隋唐演義自体はこれからもっともっと続くんですから、それなりに引き時がうまいのかもしれんです。

62集という長さの割には、見るのに思いがけず時間がかかってしましましたが、120集もなかった分だけ、脚本がすっきりしていました。好き嫌いは分かれると思うんですが、こっちのほうが英雄好漢の講談話という感じ、隋唐英雄の方は大奥もの部分がでかくてそういうの苦手人間にはちとつらい。
 
 どっちか一つと言われたら、多分こっちですね、私は。
 なにしろ目に嬉しい酷哥もいっぱいだったしw秦瓊@厳寬はいかにも英雄らしくて、隋唐英雄のアンちゃんとは違って、見ていて安心感がありました。
ぶっとび煬帝の怪演、思ったよりやるじゃん~の羅成とか、やっと出てきたか印小天@尉遅恭とか、次々とまあ楽しかったです。
 
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 次は黄暁明の精忠岳飛かなあとも思うんだけど、話の結末がわかってるだけにモチベーション低いんですよねえ。そういや、何種類も手元にある楊家将もののまともに全部見たのはTVBの明星勢揃いバージョンだけだなあ。胡歌のもまだ最後までたどり着いてない・・・
 ドラマくらいはお気楽に楽しんでみたいです。