江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

十大奇冤 その2

9~21集


 江湖では、「蘭陵王」だ、新版「白髪魔女」だとにぎやかな中、ひっそりと見ているのがこの「十大奇冤」です。これ意外におもしろいです。

 王晶の制作、脚本、導演ということで、最初にば~~っと花火打ち上げといて、先細り・・・最後に見なきゃよかったと後悔するという最悪のパタンも予想して、見てたわけなんですが、半分以上過ぎても、まあまあの水準保ってます。
 これからどうなるかは、まあ見てのお楽しみということでしょう。

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 従兄の劉添爵に成り代わって、原倉県の知県に収まった福星。
 二つ目の事件は、添爵の恩師から要請され、武寧府での高官の愛人連続殺人事件の捜査に赴くというもの。
 この事件の前に、李鶴齢がいかにして罪に落とされ、斬首されるところを逃げ延び、金胡子として原倉県で医館を開くことになったかという12年前からの話が展開。
 そりゃ、誰が聞いても、現在は定国将軍となった師弟の楊傲が李鶴齢の婚約者欲しさにやったことでしょという簡単なミステリなのに、頭のいいはずの李鶴齢も誰も謎が解けない。

 その李鶴齢の元の婚約者で現在は楊傲の妻とか彼らの世話になっている李鶴齢の母とかも出てきて、これからのネバネバ展開を予想させています。

 殺人事件の方は、武寧府の知府胡天禄に協力して捜査に当たるが、その胡天禄の妻まで殺されて、一層混沌としてくる。

 結局、本当の殺人事件の犯人情魔と、胡天禄の妻たちを殺した犯人がそれぞれとらえられて、事件は終わり。

 しかし、これで金胡子は実は李鶴齢じゃないかと楊傲に気づかれてしまう。さらには、劉添爵の婚約者素琴はすでに入れ替わりに気づいていること、福星に心が動いていることなんかも明らかにされて21集終了。

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 「劉福星」と「李鶴齢」が互いに正体を知ったうえで協力して、「劉添爵」の死の謎と「李鶴齢」の冤罪の真相を暴こうというところで、次の事件が始まりました。

 だいたい12年前の李鶴齢の事件とそれからの彼の動きと劉福星が従兄にかわって理想的な父母官として活躍する話が交互に来る話の進み方です。

 張衛健ならではコミカルな部分とシリアスな部分が一瞬で切り替わる演技とか、彼らしさが過剰にならない程度に発揮されてるように思います。
 時として、王晶プラス張衛健だとやりすぎてバランス壊してしまって、どうしようもなくなることがあるんですが、これはそこまでいってない。

 ミステリとしてはちょっと~ですが、まあ全体のバランスもとれてるように思います。


 ところで、今回のパートのゲストは胡天禄に呉慶哲、情魔に趙毅。何度も言いますが、呉慶哲は、なぜかこういう陰険なインテリ風をやりたがりますが、似合いませんから。

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 情魔@趙毅はけっこういい役で、斬首される寸前に、誰がなぜ自分を罪に落としたのか知りたがる李鶴齢に「師弟の楊傲が婚約者に惚れて、やったこと」だと推理してやりました。

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 ほんと、なんでこれだけのことがほかの誰にもわからんのか、が一番のミステリですなあ。