江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

于正版神鵰侠侶 その5

17~24集 

 先週分は黄薬師と梅超風で頭が沸騰、今週分は絶情谷話でまた小籠包が出てきたもののまあ普通の展開でほっとしてたら、来週分に続けて公孫止と裘千尺・・・

 黄薬師は町で狼少女の梅若蘭を助け、桃花島に連れてきて弟子とする。彼に好意を持つ梅超風、自分でも好意を持ちながら師父として弟子を嫁にできないとわざわざ外から別の女を嫁に迎える黄薬師。そのせいで梅超風は純情な陳玄風を誘惑して桃花島を出奔、死に至ったわけですな。
 これを深く後悔しているらしい黄薬師は楊過に好意的だと・・・
 やれやれ・・・黄薬師をこういうふうに劣化させないと若い楊過を理解してやる懐の広い黄薬師像が造形できないんでしょうかねえ。
 好きになったというより、縁があったんで妻になったという阿衡の立場ってのもないですなあ。

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 楊過、陸無双、程英に傻姑の4人が李莫愁と対決する話、これはまあ普通。
 傻姑に実は好きあった傻哥とかがいた、とかいう話になるんじゃないかとひやひやしたがw

 傻姑の口から父親の仇は郭清と黄蓉と聞き出した楊過が、金輪国師たちと合流して、蒙古軍陣営経由で絶情谷に移動。
 
 この場面での楊康の最期はこれまで通りなんだけど、初めの方であった大得意の回想シーンだと郭清と戦ってる最中に黄蓉が入ってきて・・・違うぞ、なんか。だいたい、楊康の亡骸を烏が食べるままにしておいたと楊過が恨みに思ってるけど、穆念慈もその場にいて「もう終わったの」なんて言ってたんですけど・・・
 ま、思い込みの話ですけどねえ、どう辻褄つける気でしょうか?それともそんなのほっとくかw

 ともかく、絶情谷で真赤な花嫁衣裳の小龍女と再会。
 
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 ヘアスタイルが変わって、花嫁衣裳着てると、いつもより見目良く見えますなあ。

 公孫止と結婚するとかしないとか、老玩童が大暴れとか、あれこれあって、公孫緑萼と二人穴に落っことされて、裘千尺と出会う。

 ところが、この裘千尺が張茜なんでやっぱり大げさな昔ばなしスタート。

 この張茜の若い裘千尺演技が、犀利仁師の二妹そっくりでなあ・・・

 公孫止は邱心志なので顔はいい。若いころにちまちまと偽薬を売っていて、裘千尺に一目ぼれされてしまったという話の展開。公孫止が裘千尺に襲われてよよと泣き崩れるちゅうのは、韓棟版鹿鼎記でも建寧公主に襲われた韋小宝がやってましたが、その後の話の持って行き方が最初の李莫愁・陸展元話と全く一緒。こっちは男が小悪党だったというだけです。

 全部で52集、つうことはまだ半分に行ってない!

 ここまでで聞こえてくるのは于正と陳妍希への苦言ばっかりで、陳暁には思ったより突込みが少ないんですよねえ。チャライ楊過だとは思うんですが、正直事前に思っていたほど抵抗感はない。小龍女が出ていないときは、闊達なお兄ちゃんが元気に江湖を駆け回ってるお話というイメージになって、それなりにおもしろくみられるんですがねえ。
 けど、ここまで見てて思うのは何より脚本がまずかろうという当たり前のこと。小龍女の醜いとしか言いようのない結髪、無駄なおじさんたちの恋愛故事・・・まったく誰得なんだ?広げた風呂敷、ちゃんと畳めるんだろうか?

 アクションが悪くはないだけが取り柄、でしょうかねえ。

 イケメンが多くてうれしいと言いたいところだけど、それもなあ~瀟湘子をオネエにしたり、馬光佐がウネウネロン毛の兄ちゃんだったり、フビライがサラサラロン毛の兄ちゃんだったり・・・なんかずれてる。

 霍建華版の笑傲江湖も相当なもんだったけど、余分なサイドストーリがあの程度だったんで、まだ助かったんですよねえ。笑って済ませられた。

 今度は笑ってられない感がスモッグのごとく漂ってます・・・