江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

射鵰英雄伝2017年版 その3

9~16集

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 今週から更新が8集と倍増して、うれしい武侠迷です。
 
 楊鉄心と包惜弱の再会、完顔洪烈に追われての二人の死、人格崩壊する楊康、それに惚れる穆念慈。郭靖と黄蓉は互いに惹かれあい、一生の相手はこの人だけと思いを募らせるが、江南七怪や全真教に邪魔されている。
 二人で逃げ出した郭清と黄蓉は洪七公と出会い、郭靖は洪七公から降龍十八掌のうち十五掌を伝授してもらう。
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 帰雲荘で陸乗風父子と知り合い、そこに裘千尺やら梅超風やら楊康やらなんやら次々集まってきて、黄薬師まで登場。
 
 楊康にすり寄ってきた男が段天徳だと知って・・・というところまで。
 
 なんかいっぺんに話が進みました。
 
 死に際して、「爹と呼んで・・・」という母の言葉に応えることのできなかった楊康。趙王府にも戻らず、街をさすらい、雨の中倒れているところを穆念慈に救われます。いやあ、中華ドラマは雨だの雪だのが好きですw
 
 このあたりの楊康の精神状態はかなり丁寧に描かれていたようです。
 
 楊康として穆念慈と共に牛家村に行こうと決意したものの、完顔洪烈に帰って来いと説得されるともう心変わり。でも、今回は武穆遺書を探し出して云々という言い訳を穆念慈にしっかりしてました。
 
 射鵰英雄伝見てていつも思うのは、他のことはともかく、対楊康ということになると完顔洪烈はほんとにいい父親というか親ばかぶりを発揮するんだよね。その分、本来なら父親役を果たすべきだったと思われる丘処機の情けなさが際立つわけですが。
 
 もう一つ丁寧だったのは、江南七怪から部屋に閉じ込められた郭清を助けようとする黄蓉のあれこれ・・・確かにかわいいし楽しんですけど、こういうのばっかりで水増しされたらかなわんなと、ちょっと心配にもなった。
 
 くどいようですが、張P版41集、今度のは52集、しかも今回の16集は張P版より2集近く先に行ってる。ほんと何を伸ばすか・・・でもまあ、ここまで見てきて、トンデモ笑傲江湖とかトンデモ神鵰侠侶とかピラピラ天龍八部とかにはなりそうもないと安心してきた。
 
 とはいえ、太湖での陸乗風との出会いは詞を吟じるのであって、ポップスまがいを歌うのはやめてほしかった。
 
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 五絶の内、洪七公と黄薬師が登場。洪七公は丐幇の幇主としての姿も見せていました。今回、なんといっても目立つのは、「笨」という言葉のいっぱいさ。郭靖君、雨あられと洪七公から浴びせられていました。洪七公や江南七怪には傻ではなくて、笨なんですね、郭靖は。どっちも日本語にすると、知恵の足りないことを表すようなことばになっているんですが、やっぱり言葉の雰囲気違いますね。
 
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 黄薬師は、83版で楊康を演じていた苗僑偉。射鵰英雄伝の世界観がにじみ出るような黄薬師でしたわ。
 穆念慈・・・
 
 スタート当時に心配していたアクション場面も、スピードも出てきて、イラつくほどのことも無くなってきました。まあ、こっちが慣れたのかもしれません。
 ほんと普通に原作通りにつくりゃ、おもしろいのができるんですよね~久々にかっちりした武侠ドラマで楽しいです。