江湖迷人

Yahooブログから引っ越してきた武侠迷のブログです。中華ドラマの古装劇、ミステリ、SF方面を主に取り上げて、感想文を書き連ねてます。ネタバレはしたくはないんですが、ばらし放題になってることも、逆に肝心なことを抜かして何のことかわからないこともあって、あまりあてにはならないので、ご用心ください。

蜀山戦紀 その1

第1季1~10集

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 10集ずつ発表された第1季分です。ぼやぼやしてたら、題名が「蜀山戦紀之剣侠伝奇」と長大化してた。
 CG使い過ぎとは思うけど、そんなに質が低いわけでもない。衣装も今どきなパステルカラーでそれなりにきちんと仕立ててあって、寝巻巻き付けただけというわけでもない、呉奇隆・趙麗穎・陳偉霆・樊少皇となじみのある俳優陣もそろってる。話も軽快に進んでるんで、私の嫌いなねばねばドラマというわけでもない。
 なのに、全体通してみるとものすごい使いまわし感があるんですよね。なんか、白髪魔女と古剣奇譚に、花千骨、犀利仁師を振りかけた感じ。

 呉奇隆が自分のプロダクションで作ってるんで、俳優は本人を初め、葉祖新とか白髪魔女・犀利仁師あたりでよく見かける自前の顔ぶれがずら・・・
 セットは、古剣奇譚か花千骨の使いまわし?衣装もかねえ?と、そういう目でしか見られないのは残念です。
今回セットは全体としてはそれほど安物感はないのに、100均で買ってきたみたいな花やらツタやらがぐっと安物感を噴出させてます。

 話も、そもそもの発端、なぜ蜀山派の上官警我が西域の魔宗の「中原支部」烈影神宗の宗主緑袍尊者となって、悪の限りを尽くしているのかからスタート。これが、愛する師妹を前掌門と師兄である現掌門諸葛馭我や蜀山一門に殺されたからという設定。この話を何度もカットバックで入れて、少しずつ見せていくんですが、なんというか武当派を積極的に裏切って邪派についてしまった卓一航という感じなんですよ。今は邪悪なんですが、ほんとうはいい人だったんですよ~というアピール。

 ま、その13年前に片腕を失い、西域の魔宗の宗主の妹に救われて、そのまま復讐に燃えています。

 13年後、その魔宗に襲われて、住んでた村と妻を殺された丁大力。弟分の張餡餅と共に、蜀山派に救われる。彼の体内には蜀山派が守ってきた赤魂石が入り込んで・・・古剣奇譚の屠蘇みたいなもんですな。
 その赤魂石のせいで、記憶を失った丁大力は、丁隠と名を変えられて、蜀山にとどまっている。そこへ、死んだはずの妻そっくりの無心が赤魂石を奪うために緑袍の命でやってくる。

 この無心、実は緑袍と死んだ素因の娘ということなんですが、いくらなんでも計算合わない。それとも、13年以上前から、二人は夫婦関係ができてたのか?この蜀山派は恋愛も結婚も禁止じゃないようですけど。

 蜀山派にもいじわる師姐やら師兄やらに、かわいい女弟子、酒飲みの師叔etcとお馴染みのタイプは勢ぞろい。
 それに比べると、緑袍の魔宗の方が、バラエティ豊かです。副宗主は彼に惚れている本家の妹・・・つまり婿入りした?、毒使いに蜀山派を裏切った採花賊・・・緑袍の上には、本家の宗主が控えている。

 結局、丁隠も蜀山派に弟子入り、時々バーサーカー化して暴れまわるという体質に加えて、赤魂石の力も得たことで、一気に技を習得していく。

 一度失敗した無心が、今度は本人として丁隠のところに現れ、「友だちになろう」と手をつないでくるくるして、第1季終了。

 この無心、絶対死んだはずの妻小月自身だわとか思いながら見ています。

 呉奇隆がフーマンチューもどきの髯をと吊り眉毛で大反派緑袍尊者やってます。いつまでも周囲に許されなかった恋人同士をアピールしているのが、あきらめ悪い感じw
 無心は趙麗穎、闇落ちした花千骨の逆コースをたどる見込み。
 丁隠の陳偉霆。古剣奇譚と似たようなセットとCGなので、差別化を図るためにか、前髪つけてます。似合わない・・・

 これで正月休み前後に見てた分のレポおしまい。さて、次は~というところ。

 まあ、続き見るのに抵抗感がある宮廷いじわるドラマに比べたら、ずっと楽しく見られるのは確かです。これと秦時明月を交代に見ていくつもりだったところに、太子妃昇職記というマークしてなかったドラマがおもしろいという評判も聞こえてきて迷ってます。なんにせよ、選択肢が多いのは歓迎です。